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登城~それは厄介事の始まり~

 何れだけ待たせんだよ!


 と言われても何も言えない私です。


 ようやく書く気力が復活してきたので続きをどうぞ。


 注意!


 作者も設定とか忘れかけてるから今までと間違っていたら笑って見なかったことにしてください。今後からこの設定なのかな?と思ってください。ほんとすいませんm(_ _)m

 王宮にただ行くだけならいつもの服装でも構わない。しかし正式な招集命令、しかも白の王の勅命なので正装をしていかないといけない。


 ここ10年この白の国の服装は大きく変わり始めた。和装の着物や古い時代の中国の服装だったのが西洋化が進み洋服も増えてきた。まぁ、食が西洋化してきてるんだから服装も変わるのは当たり前かもしれない。ケーキとか広まってるしね。


 勿論まだ貴族や王族は着物が主流だが。そう言えば、和と中華が融合した服装が主だったのに騎士は洋装の軍服だったよね。どうなってるのこの国の文化。



 さて、愚痴はここまでにしよう。さっさと用意をしないと。




 一応貴族の私は勿論着物を着る。着物と言っても時代劇とかで殿様や家臣が着ているような物ではない。三国志等で登場人物達が着ているような中国風の物だ。昔は平安時代の様な物だったらしい。

 着る物にも決まりがある。先ずは色。色は白を一番上に着てはいけない。王の色だから王か王族、王に認められた者以外は許されない。黒も駄目だ。詳しいことは伝わっていないせいで不明だが一番上に着ることはタブー。紫もあまりおすすめしない。貴族達の暗黙のルールなので生粋の貴族ではない私にはさっぱり分からない。でも着たら駄目なそうなので着ないが。


 地位が低い武官や文官達はズボンの様な者を穿けるが、地位が高い高官や貴族になるとスカート状の物を着ないといけない。これがすごく動きづらい。重いし、長いし、夏なら暑苦しいと良いことはあまりない。特に高い地位の武官なんて(騎士がいるのに武官がいるのは後で説明する。兵士もいるから複雑なんです)騎士と違って動きづらいだろうけど、兵士と騎士とは違ってあまり動かないからあまり問題にならないんだってさ。仕事してるのか?


 私の服装は日頃は着物、戦うときは狩衣を着ているけど。今回はどちらでもない。



 実は私の服は母さんが送ってくる。いや、自分で用意することもあるけど、宣伝ついでに来てくれって言われて寄越されたら着るしかないでしょ?

 実家では今色んな物を売り出している。野菜、穀物、衣類、雑貨、趣向品等々とにかく色んな物を生産しているので市場を仕切っていると言っても過言ではない。うちの店の売り物も大半が実家製だ。他からも仕入れているけど。


 そんなわけで私は大して役に立てない広告なのである。



 閑話休題



「皆、集まってくれたこと感謝する」


「・・・」



 何千年もの間数えきれない程の王が代々座ってきたのであろう玉座に座るは初代白の王から数えて706代目の白の王 狛李(ハクリ)陛下が鎮座している。その隣には王の玉座よりは控え目な椅子に王妃 玉葉様、そしてその御子様方の殿下達が座り此方を見ている。


 私はというと家臣達その他大勢の場所に埋もれています。没個性って奴かな。私って結構目立たないのです。日本ならこんなカラーリングの見た目ならばっちし目立つのにね。この世界やっぱり異世界だなぁともう何年も住んでいるのに思ってしまった。




 今回の召集はなんとこの間の村での問題に尽力した第一王子である殿下にその村を含む一帯の領地と爵位の贈与の報告だった。不思議なことに殿下は未だに爵位を持っていなかったのだ。他のご兄弟の妹姫と弟王子は子爵と小さな領地を拝命されていたのだが、殿下は王を継ぐ関係からか爵位なしの領地なしと裏で陰口を叩かれていた。


 本人はさして気にしていない



「それにともない領地の大きさを考慮し、第一王子である我が子狛斗ハクトには伯爵の位を授ける事とする。異論ないな」



 その言葉に皆無言で頭を垂れる。これは「異論がないよね?」という疑問ではなく「文句なんてないよな?お前らの職務怠慢で起きた尻拭い息子にさせたんだから、よなぁ?」という親としての愚痴と不満を籠めての脅してある。顔が恐い白の王がニヤリと笑みを追加で浮かべているのでもう恐さ倍増効果覿面である。



 そもそもことの事態は地方役人だけの問題ではないのである。歴史の長い白の国では昔にもこの様な事態が起きたことがある。その為事態防止の為に予防策として色々と厳しく取り締まっていたのだ。


 が、どこの時代どの場所にも甘い汁を吸いたい上役バカが居るもので、今回も地方役人を中央のかなり権力のある貴族が庇っていたのだ。人ってどうして駄目なことをしてしまうのだろうね。権力ってのは人を狂わす魔力でもあるのかねぇ。



 そして私も知っているあの事態に発展したと言うわけだ。しかも、正式に王太子に任命されていないが立場ある殿下が直々に赴かなければ為らない程の悪化、そして問題だらけの土地を殿下に押し付けなければならなくなった白の王の苛立ちは計り知れないのだろう。さっきよりも弱冠顔が恐くなっている気がする。



 白の王は王ではある以前に子煩悩で愛妻家だ。厳しくもあり、王としても申し分ないほどに冷酷さも持ち合わせている。だが側近達から言わせれば「顔が恐いだけのヘタレな父親」だそうだ。これ私の両親から聞いた話だったりするので多分本当なのだろう。



そんな子煩悩ヘタレ王がそんな問題ばかりのビフォー前の領地を殿下にあげるわけながなかった筈なのだ。なので白の王の顔から「今回の事態の黒幕はシバく。誰がなんと言おうとシバいた後に・・・」と副音声が聞こえてくる程の凶悪なご尊顔を玉座の下の家臣一同のとある大臣がいる場所に向けている。まあ、バレないわけがないよね。派手な金遣いとか不明な金の流れとか調べたら出てくるよね。



 さて、玉座の間と呼ばれる謁見の間ではブリザードが一部吹き荒れているが、いつ終わるのだろうかね。そろそろ帰りたい。



「さて、もう一人の功労者にも褒美を、と思うのだが―――」



 もう一人の功労者?誰だろう私知らないよ




「我が子、狛斗の一番の家臣である紅蓮にも領地を授けたいと思う。異論あるものはこの場で申せ」



 ・・・・・は?


━━━━━━━はあぁぁぁ!?!?\(◎o◎)/



 何て言ったの白の王。もう一回言ってくれませんかね?



「異論ないな。では、正式な事は後日として今日は解散とする。皆、意見があれば直に来るがよい」


 「ではな」と、軽く手を振り軽い足取りで白の王は玉座からこれまた軽いスキップを見せながら王妃様と腕を組んで御退席なされました。その後をなんとも言えない複雑なお顔で殿下がすまなそうに目を背け御退席。弟王子は同情的な眼差しで、妹姫は愉しそうなワクワクが止まらない様な様子で各人御退席になりました。



 謁見の間は王族御一家が退席されたのを皮切りにそれまでの静寂がうって変わりパニックになったのかそれはもう凄い騒ぎになった。


 巻き込まれては堪ったものではないので私は気配を遮断し、急いで謁見の間から逃げ出したのだった。








▽△▽△△▽△▽△▽△▽






「ハァー・・」



 あの騒がしい謁見の間からかなり離れた場所にある王家の庭園の片隅にあるかなり奥まった場所に先程玉座からとんでもない爆弾を落とした張本人が優雅に最近王妃様がお気に入りの紅茶を飲んでいた。


 因みにこの紅茶我が生家の特産品である。本当に色んな事を手広く商売している我が母は商売根性逞しいものです。私の店でも取り扱っているので是非お買い求めを━━━━



「いつまで現実逃避をなさっているの?」


「はい、現実に戻ります」



 ヘタレ王はまだしも王妃様の怒りは買いたくないので即急に可及的速やかに現実に戻る私は決して悪くないと思う。



「わたくしもこの件に関しては初耳なの。ねえ?へ・い・か?」


「事前になんの報告もなく発言をしてしまい誠に申し訳ないとおもいます。」


「わたくし、謝罪を聞きたいのではないの。何故という理由を聞いていますのよ? ねぇ?狛斗も紅蓮もそう思うでしょ?」



 私なにも悪くないのに白の王と同じ様に畏まって目の前の出された紅茶にも最近紅茶と一緒に売り出したスコーンも手に取らず沈黙を守っています。あ、家で出している苺と藍苺ブルーベリーのジャムも置いてあるね。


ははははは━━帰っても「ダメですからね紅蓮ちゃん」



「あ、はい」



 私の小さな願いも虚しく声に出してもいないのに脚下された。




「さて、茶番はこれくらいにして。あなたどうしてあんな発言をして・・・また紅蓮ちゃんの立場が悪くなるじゃない。何を考えているの!」

「いや、場の勢い━━スイマセンゴメンナサイ」


「それにしてもお父様の考えなしには困ったものだわ、義弟の紅蓮に迷惑ばかりかけて。反省なさってら?」


「ソウデスネ、ソノトオリデス」


「ねえ、この紅茶にこのじゃむ?って合うね!母上今度僕の分もお願いします」


「ええ、麗春に話しておきますよ。あら、狛斗どうしたの?そんなに遠い目をして明後日の方を向いて」


「何となくですお気になさらず」


「あらそう?」


「━━━話の確信に触れたいのですがよろしいですか?」



 ありがとう殿下。話を軌道修正してくれて本当にありがとう。一生とはいかないけど着いていきます。


 本当にこの王家の皆様方はキャラが濃い。濃厚すぎで練乳か薄く感じるほど濃い。なまじ顔が良いので+されるから恐縮還元の薄める前のカル○ス並みに濃い。漸く飲めた少し温くなった紅茶を飲んで口直しを計るも視覚的なものなので効果は全くない。残念だ。



 流石に悪乗りをしたと謝罪された後に(自覚があるのは王妃様と姫様だけ)天然記念物な天然のんびりマイペースな弟王子はお菓子と紅茶を楽しんでいるので蚊帳の外に。漸くとあの謁見の間での発言の真意を聞くことになった。



 要約すると


「実は誰も欲しがらない土地が在るんだよね~」

「しかも、隣国の黒の国との国境があるから本当は重要拠点なんだ」

「でも、立地的に不便だし、山だし、端っこだし。皆要らないって」

「でも、建国から一度も侵略されてないから重要視されないんだよね」

「国としては拠点を置きたいけど、何か理由つけて皆お金渋って落とさないし」

「それでなくても王子にあの土地任せることになってムカついてるのに━━━ムギギッ!」

「え?国の資金では出すだけ無駄!?」

「だったら何が起きても文句いうなよ!俺の采配に後から文句とかあっても聞かないからね!!」

「あ、丁度紅蓮も尻拭いに同伴したんだしおまけであげちゃおうそうしよう!」

「勢いで言ってしまいました本当に申し訳ないとおもいます。グハッ!」 王妃改心の一撃!!




 要約してないからここから本当の要約。



 白の王、部下の手綱も確り握れず舵取り難航。


息子に尻拭いさせる事態に半ギレ。


 重要視されない重要拠点を作りたいので丁度良い生け贄に丸投げ


 王妃キレる ←今ここ


 

 とこういう事らしい。



 あの、本当に帰ってい━━━わけないですねはい。




 

 皆さん体調管理は大丈夫ですか?


 私は死にかけました。いや、本当に死ぬかと思いました。今も目眩と戦ってます。


 それなら休め? もっともです。


 でも書いてしまう。書けと、今書けと囁くのです。でもこれを投稿したら寝ます。


 ではでは(^_^)/

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