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希望の光5

有働がコードを頭に刺すと、辛そうに体を震わせた。


「あざとい奴め」

有働は憎しみを込めてメッセンジャーを見下ろした。

「佐渡くん、気をつけろ。こいつ、君に媚びを売っている。

今までプラグを入れたとき、こんな表情を見せたことはなかった。こいつ、演技する知恵をつけているぞ。まあ、所詮はケダモノの浅知恵なんだがな……」


穢れたものを見つめる有働の瞳に、政直は心の底に湧き上がるような怒りを感じた。

「そりゃ、助けを求めて無駄とわかっている相手に何も言わんでしょう」

政直は見抜いていた。おそらく、有働は心の底から暴言を吐いたわけではない。

むしろ、この子供に対して密かに罪悪感を抱いていた。少なくとも人の姿をしているものに非人道的な仕打ちをしていることを、仮にそれが国是によるもので抗い難いものであるとはいえ、正当性に疑問くらいは抱いただろう。

そんな情けない自分自身を否定するために、花に対する憎しみと幼気な少女への悪意をごちゃ混ぜにした。政府に黒いものを黒いと諌言できない自らの無力を誤魔化すために、人の子の姿をしたものに憎しみをぶつけた。


「有働さん、貴方は哀れな人だ」

子供の頭を撫でながら、政直は心の底からそう思った。


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