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世界樹



それから三年後


東京の街はすっかり変わっていた。


かつての隆盛はどこへやら

この都の名物は

巨大なビルでも電波塔でもない


この国を壊滅に追いやった

たった一本の大樹だった。



それは

ある日

突如


アスファルトの壁を突き破って生えてきた。


コンクリートに阻まれ続けてきた反動なのか

復讐するかのように

鞭のようにしなるように大地に立った。


はじめはたった一本の

人の胴ほどもない

柳に似た細い木が

 

次々と競うように

寄せ集まるように

アスファルトのいましめを破った。


逃げ惑う人々は

初めは気付かなかった。


次々と現れる

地からの鞭にはたかれぬように


当てもなく逃れることだけに集中しすぎて

気付く余裕を失っていた。


空気の変わっていることを

喉奥に引っ掛かる違和感を

この“木”の本当の恐ろしさを

気付く余裕を失っていた。



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