表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/122

メッセンジャー13

政直のこの企みは、まんまと功を奏した。

「拷問なんてしてないだろっ!」

男は大きな声をあげた。

「ヤツは人間の言葉が通じない。独自の発声と思考で話す。ヤツが何を言おうとしているか知るには、脳波を直に観察する以外に手がなかったからだ。

あれは拷問なんかとは全然違うものだ。オレは政府の命令で仕事してんだぞ?国がそんなことするわけないだろ?考えてからモノ言えよこの馬鹿が!」


怒鳴り散らす男からは、色々なことを察することが出来た。

この男がムキになるのは、やはり罪悪感があるからだ。だからこそまず自己弁護から話が始まり、理由付けの後に合理化している。最後は罵倒で締めているところから、かなり精神的に追い詰められていることがわかる。

本当は残酷なことをしたくなかったのだが、自らを無理矢理説き伏せて仕事をしていたのだろう。この男も政府の被害者なのだと思うと、冷静に対処することができた。


「そうか。あの変な音は、あの子なりにオレと会話しようとしてたのか。

ところで、あの子って何者なんだ?どこから来たんだ?やっぱり人間じゃないのか?」

政直は敢えて、相手と会話をするのを止めた。互いに理解しあうことを放棄し、可能な限りの情報を獲得することだけに専念することにした。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ