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東京ドーム居住区
東京ドームに到着した政直たちを迎えたのは、大勢の警察官だった。屋内駐車場に停めた装甲車の周りを、20人近い人数が取り囲んだ。
(まるで、重罪犯扱いだな……)
一応、確かに有働という何人もの人を焼き殺しただろう重罪犯を乗せてはいる。それにしても、大袈裟にも程がある。
(余計なことをするな、という警告かもしれない……)
これは政直たちに対する警備である可能性もあると考えた。一時滞在期間中、再配属先が決まるまでを良くも悪くもつつがなく過ごし、不要な勘ぐりは一切するなと暗に圧力をかけているのかもしれない。
(ところがどっこい、と)
政直には大人しく時を潰してあげる気など微塵もなかった。どうにかして政府の隠蔽している様々な秘密を見破ってやろうと企んでいた。
「皆の衆、お出迎えご苦労様」
有働ときたらいい気なものだ。自分が罪を犯し囚われの身となる運命にあることなど理解していないかのようだ。
装甲車を出て、悠々とお縄についた。その姿はまるで優待を受けるVIPのようだった。
(もしかしたら、本当に理解できなくなってるのかもな)
政直は有働を蔑む反面、少しだけだが哀れにも思った。




