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炎上4

政直は車を有働の近くまで寄せた。

「ナオミ、頼む!」

そう叫んだときには、ナオミはもう防護服に下半身を突っ込んでいた。


ナオミはエアロックに入り、すぐさま有働を捕まえた。予想外だったのは、有働が抵抗したことだった。信じられないことだが、ナオミは有働を羽交い締めにすることでようやく救出に成功したほどだ。火がついたライターを投げ込んだ後、ようやく大人しくなった。疎ましさしか感じたことのなかったナオミの無駄な運動神経の良さが、初めて役に立った。


「殺してやる、殺してやる、殺してやる……」

装甲車に連行された有働は呻くように呟いた。政直はゾッとした。有働の表情は眼が異常に開き、正常な人間のものではなかった。


「何やってたんですか?有働さん!」

政直はハンドルすらほっぽりだして有働の胸倉を掴み、問い詰めた。


「燃やしてやった。奴らにオレたちのものを渡してなるもんか。渡すくらいなら燃やしてやる。奴らの身ごと燃やしてやる。この星にてめえらの居場所はない。てめえらの居場所は地獄だけだ……」

有働はブツブツと呟き続けている。焦点が定まっていない。



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