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希望の光13

なんにせんこの子の思考回路では

『ここ』

『ちきゅう』

『まま』

この三つが全く一緒の概念なのだ。言葉が通じたくらいでは、コミュニケーションすらままならない。

本来ならば絶対に相容れるはずがないこの三つの単語が同義語であるどころか区別する必要すら理解出来ていないことが、この子供が地球から直接生まれた生命であることを示唆していた。地球による主観であると仮定しない限り、このような思考体系は存在しえない。


「まさか…ガイア仮説?」

有働もようやく理解したようだ。地球そのものが意志と知能を有しているという、一般的には御伽噺としか捉えられていないその仮説が真実であるなど、政直だって動かぬ証拠を突きつけられなければ絶対に信じなかっただろう。


政直はついに花の正体に確信を得た。

花は、地球が人類殲滅のために送った刺客だったのだ。



『おかあさんはなんのためにきみをおくったんだい』

政直は手を震わせたまま、質問をさらに重ねた。

それが、自らを絶望に落とし込むことを恐れながら。


『ばいきんをみるため』

ディスプレイに表示されたのは、以外な言葉だった。

(バイ菌って、オレたち人間のことかよ……)

最初はショックを受けたが、肝心なのはそこではないことに気付いた。

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