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希望の光12

『きみはだれからうまれたんだい』

政直は質問を変えた。


『まま』

メッセンジャーの回答は、実に平凡なものに見えた。この子にも母親にあたる存在がいる。ごくごく当たり前のことに思えた。


だが、政直のキーボードを操る手は震えが止まらない。彼は荒唐無稽でありながらそれ以外にはない真実へと近付こうとしてきた。



『ままっていうのはちきゅうのことなのかい』


政直の額から汗が落ち、メッセンジャーの頭の上に落ちた。


これは、きわめて飛躍した論理だった。

花は誰かが作ったものではなく、自然に発生した突然変異である。そして、この子はその花と同じものの手によって生み出されたという。

花もこの子供も、明らかに誰かしらの意志によって人間に遣わされたものだ。にも関わらず、花は自然発生したものとして議論が終わっている。鮎貝の手によって、そう結論付けられた。


すなわち

地球そのものが意志を持っていて、人間に花と子を遣わしたという解釈以外は存在したりえないのだ。


『さっきからそういってる』

メッセンジャーはそう答えた。

この子からしたら、最初から隠すつもりすらなかったのだろう。ただ、この子に人間に説明するだけの知恵がなかっただけのことだ。

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