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詩*日常から*

春霖(しゅんりん)

作者: a i o
掲載日:2026/04/07

スクランブル交差点の

歩行者信号は赤 雨の朝

傘の下の真新しいスーツ

ピン、と張った背中

艶めく革靴が

雨粒を弾く


薄らと明るい雲から

降り注ぐ 音もなくけぶる

植え込みのハイビスカス

絞ったような蕾

きゅっと鳴り出しそうに

濡れている


雨宿りする土鳩は目をつむり

平らかな横顔

ガードレールの向こうで

行き交う

水を切るタイヤ

鈍く輝く 銀色のホイール


どこかかたい面持ちと

気怠げな肩が並んで

それぞれで刻むカウントダウン

流れ込む人びとの

不揃いな歩調も

合わない視線も

曖昧に包むやわい灰色

すれ違えば帯びて行く

広がる裾野は

一枚の春











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