クルスのひと (意味不明)
彼が、『私』が、その人が、誰だか分かりますか?
彼は死んだ。
彼は殺された。
彼はヒトが殺した。
彼を殺したのはロンギヌスという男。
彼を殺したのは一本の槍。
彼を殺したのは、後の聖槍。
私は死んだ。
私は殺された。
私はヒトに殺された。
私を殺したのはロンギヌスという男。
私を殺したものは一つの槍。
私を殺したから、それは聖槍。
その人は死して、なお、ヒトを愛すために再誕する。
故にその人はヒトではない。
その人はヒトを愛し。
ヒトはその人を尊ぶ。
その人は、知らぬ間にヒトを助け。
ヒトは、知らぬ間にその人を想う。
記憶も記録も記述も現状も現実も現存も予想も予知も予測も
その人は出来るが、その人はしない。
ヨハネが、ヨハネが、ヨハネが、
ヒトらが、ヒトらが、ヒトらが、
彼らが、彼らが、彼らが、
子らが、子らが、子らが、
黙示し、傍に立ち、預言するのだから。
分かったからなんだって言う←本末転倒