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異世界転生したらメカ少女になっていた!! ~アーマード・コンフリクト~  作者: 藤谷 葵


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第24話:軍隊蟻

 接近を許してしまった敵たちの数を確認すると、前回と同じくらいの数がいる。全て蟻型である。軍隊蟻というところだろうか。口元には鋭い牙がにぶく輝く。

 早速先制してグレネードランチャーを撃ち込む。恭子ちゃんも二対のキャノン砲で砲撃を開始した。

 あたしのグレネードランチャと恭子ちゃんのキャノン砲の爆発力の高さで一撃で倒せている。


「花鈴! 恭子! うちが突っ込むから、うちに当てるなよ?」


 佳那子ちゃんはそう言うと同時に敵の群れに向かって行く。あたしは佳那子ちゃんと離れた敵にグレネードランチャーを撃つ。屍のようになり大破した敵を蟻型ロボットは気にすることもなく乗り越えてくる。そしてとうとう接近戦をせざるを得ない距離となった。この至近距離では爆発に自分も巻き込まれかねないからだ。

 剣の柄を握り抜刀する。


「うりゃぁぁぁー!」


 敵に向かい斬りつける。敵も牙で噛みついてくる。グレネードランチャーの上から左腕のアーマーに噛みつかれた。


(破壊されたら折角のグレネードランチャーが壊れちゃう。それに爆発したら大変!)


 そう思い慌てて噛み続けている左腕をぶんぶんと振り回す。だが外れる様子はない。剣を握ったまま右手で敵の頭を殴りつける。

 するとその衝撃で牙がずれたのか敵は吹っ飛んでいった。ほっとしたのも束の間、他の敵が攻めてくる。敵の連携はまさに軍隊そのもの。

 次々と襲い来る敵に戦闘エリアを少し下がる必要がある。あたしは全力のバックステップで後ろに下がり、再びグレネードランチャーを撃ち込んで、近づかせないようにする。

 向かい来る敵の様子を確認すると同時に、佳那子ちゃんと恭子ちゃんが視界に入った。

 佳那子ちゃんはアクチュエーターを強化したおかげで一撃で敵を仕留めて次々と葬っている。恭子ちゃんはすっかり敵に囲まれてしまっている。


「佳那子ちゃん! 恭子ちゃんの周りの敵を倒して!」


 その言葉が佳那子ちゃんに届いたようで、チラリと恭子ちゃんの方に目を向ける。状況を把握したようで今戦っている敵を蹴り上げ、返事をする。


「わかった!」


 蹴り上げた敵が落ちる前に、佳那子ちゃんは素早く移動して恭子ちゃんを助けに行った。あちらは佳那子ちゃんに任せれば平気だろう。あたしは自分の目の前に迫り来る敵に視線を集中して迎撃をする。

 近い敵には片手剣で応戦して、少し離れた敵にはグレネードランチャーを撃ち込む。そして……


(あれ? グレネードランチャー、弾切れ?)


 仕方なく片手剣で戦う。向かい来る敵を次々と薙ぎ払っていく。

 そしてしばらくすると敵を全滅させて、静寂を取り戻した。

 これが普通の人間だったら肩で息をしていただろうが、メカ少女なので呼吸は関係ない。


「はぁ~、やれやれだな。あたいも接近戦用の武器が欲しいな。遠距離戦に特化しすぎているのを痛感したわ。次の製造予定の武器もバズーカ砲だしな~」

「そうだね。重装アーマーだとやっぱり重くて格闘戦はしづらい感じ?」

「ああ、それもあるがまだ肩の小型カメラもないからな。接近されると左右が見えねー」


 なるほど。今後自分の装備強化の参考にもなる。どうせなら万能型になりたい。その為には視界が遮られるような装備は向かないだろう。

 あたしたちは念のため倒した敵がまだ動く様子がないか確認してから街に帰還した。

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