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異世界転生したらメカ少女になっていた!! ~アーマード・コンフリクト~  作者: 藤谷 葵


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第18話:交渉成功

 あたしたちは先ほどの部屋に向かう。途中でナグモさんと合流した。


「おまえたち一人でこの街の全戦力分あるな?」

「そんなに弱いの?」


 あたしが口を滑らすと、慌てて綾乃ちゃんと真夕ちゃんがあたしの口を塞ぐ。


「あ、あははは」


 二人が顔を引き攣らせて渇いた声で笑う。

 ナグモさんは気にしていないようで、むしろそのあたしの言葉を肯定した。


「ああ、弱いな。俺たちだけでは、この世界は滅んでいただろう」


 この言葉の意味はあたしでも分かる。あたしたちに期待を寄せている。あたしの口を閉じていた綾乃ちゃんと真夕ちゃんは、なんとも言えない表情であたしの口から手を離した。


「敵の基地のような場所はわからないのですか?」

「……まあ、その辺の話は先ほどの部屋に戻ってからしようか」


 そしてあたしたちは先ほどの部屋についた。それぞれがさっきと同じ席に着く。

 ナグモさんが先ほどの質問に対する話を始めた。


「敵の基地が分からないかどうかだったな? 結論から言うと分からない。ただ、この街に来る敵は砦を通ってきているはずだ」

「砦?」

「ああ、俺たちにとっても防衛拠点だったんだ。そこの砦で戦っていたら、この街までは敵が来ていなかった。砦を占領された途端にこの街が襲われ始めた。とりあえず砦を奪還すれば、この街は一般市民を危険な目に合わせずに、砦で防げるはずだ」

「占領された砦の奪還作戦は行っていないのですか?」


 綾乃ちゃんの質問にナグモさんが答える。


「以前、一度だけ行ったが、この街の防衛と砦の奪還に戦力を分けるのは無理だ。今は街を守るのが精一杯で、砦の奪還は不可能だ」

「それなら、あたいらがいるから問題なくね? あたいらが砦を奪還してその後、あんたらの戦力を砦に回せばいいだけだろ?」

「……そうしてくれるのか?」

「みんな! やろうよ! あたしたちで砦を奪い返そう!」

「そうやな」

「そうですわね。まあ、わたくしたちが今後住む街でもありますしね」

「そうですね」

「……」


 梓ちゃんの様子が何かおかしく感じる。気のせいだろうか? 気になったが真夕ちゃんが具体的に話を進め始めたのでそちらに集中した。


「砦の敵の戦力はどのくらいですか?」

「最初に奪われたときは先ほどと同じくらいだったが、奪還を試みたときにはさらに増えていた。現時点でどのくらいに増えているのか想像もつかない」

「……そうすると、私達の装備をもっと強化した方がいいですね」


 思い出したように綾乃ちゃんと佳那子ちゃんが言う。


「あ! うち、アクチュエーターがさっきできたんや。ただ、装備してる余裕がなかった」

「わたくしもバルカン砲ができましたわ。同じく余裕がなくて……」


 二人の発言で自分のグレネードランチャーの進捗を確認する。まだあと少しだった。


「とりあえず、うちは今アクチュエーターをはめとくわ」


 片方のCPUコアでアクチュエーターを装備しつつ、話を聞くらしい。まあまた敵が直ぐに来るかのせいもあるので、やっておくに越したことはないであろう。綾乃ちゃんはどこのマウントにはめるかなどを決めるために会議を中断するわけにはいかないので、今はやらないようだ。

 真夕ちゃんがこほんと軽く咳払いをして、話を続ける。


「強化する間、この街に滞在して防衛を行います」

「えっと……強化と防衛の何が関係あるんだ?」


 ナグモさんは分からないようだ。どうやら普通の人間にはドロップアイテムがないようである。


「あのですね。私たちが敵を倒すと、武器や防具などが手に入るんですよ。なので、この街に敵が来たら倒して、私たちの戦力を強化しようという話ですよ。なので強化が完了するまで、この街で過ごし準備が整ったら砦を奪還しに行くという流れになります」

「つまりおまえさんたちが敵を倒すと、おまえさんたち用の武器や防具が手に入るということか」

「そういうことです」

「わかった。その方針でいこう。おまえたちが住む場所は提供しよう。衣食住すべてな」


 あたしたちは嬉しさで「わぁ」と声を上げた。

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