謎の魔術師雷人君
最初はテンポ悪いかも
――――――起きろ――――――
その声で俺は目を覚ました
「うぅぅ...え?!今何時?!」
「8時ですよ!遅刻です!早く支度して学校いきなさい!!」鬼の形相の母が目の前にいた。
すぐ支度して俺は家から飛び出た
「落ちこぼれさんじゃないっすかちーすちーす」
こんなことを言ってくるやつは1人しかいないそう
武山純、こいつは嫌味なやつだしちょっとモテるし金結構持ってるしこいつは鼻につくクソヤローだよ!
「また遅刻か」
薄笑いで聞いてくる
「そうだけど?お前こそ遅刻じゃないか?」
「俺はまあ金渡してるんで成績なんて代わりわしねぇよ、お前こそスキル無しで魔法のセンスもないそんなやつが遅刻なんて図太い神経してるなー?」
少し黙ってしまった
そう俺、上野眼斗はスキルを持っていないんだ
「!!??...危ねぇそこどけぇ!!」武山を突っ飛ばしてすぐそこにはトラックが突っ込んできた
「アッ...」足の力が抜け腰を下ろす
「ちゃんと周りみろよ、武山」
その後すぐ、運転手が降りてきて謝罪をしていたのを横目に俺が学校へ行った
教室へ着くと冷たい空気が流れた
「お前また遅刻かよ」先生はそう言ってくる
いやトラックが突っ込んできてとか言っても信じて貰えなさそうなので「すみません」と一言謝っておくことにした
席に着いてすぐ、隣の二色彩葉に「なんで遅刻したの?」と聞かれたが「寝坊してー」としか答えられなかった
今日の授業は属性別の授業と初級魔法とステータスチェックだけ...か
属性別の授業は俺は無属性と診断が出ているので好きなところ行っていいよと言われているだから雷属性の授業を受けている理由は所有者が少ないのとかっこいいからだ!!
雷魔法は威力があるが魔力を消費しやすいしコントロールは難しいはっきり言って玄人向けだなと教わった
そして初級魔法の授業では俺は無属性魔法...魔力弾を教わった!(威力はお察し)
そしてステータスチェックの時間だ...この時間は俺にとって苦痛でしかなかった
力・・・20
魔力・・・9
素早さ・・・16
防御力・・・16
運・・・28
スキル・・・
魔法・・・魔力弾
地獄だ、他の奴らより遥かにステータスが低い
「おーい上野ー」
また二色かと思いながら「何?」と返事をした
「見てみてーステータス!」
力・・・16
魔力・・・25
素早さ・・・24
防御力・・・14
運・・・21
スキル・・・三色の魔力:火属性.水属性.風属性の適性を作りその属性の魔法の威力を増加させる
魔法・・・ファイヤボール.ウォーターボール.ウィンドカッター
「えへへーすごいでしょー」純粋な笑顔に見えたが俺からしたら自慢にしか見えなかった
「あはは、凄いねー」こうとしか言えるわけないだろ
帰り道俺はこんなことを考えていた
授業はつまらないし何しても上手くいかないしなんで俺産まれて来たんだろとそんなとき
声をかけられた
「水!水を1口分けてくれ!!」と血眼の男性がいた
直ぐに水筒を渡すとがぶ飲みされ水筒は空っぽに
「ありがとう!、感謝する」
見る限り魔術師か?そう思ったのは指輪に魔石が組み込まれていたからだ、魔石があると魔法の威力が格段にあがるらしいし
「名前聞いてもいいかな?」
いきなり?!まあ教えてやってもいいか
「俺は上野眼斗、あなたは?」
「僕は三星雷人魔術師をやってるよ」
やっぱりそうか
「ならどんな魔法使えるかとかステータスとか見せて貰ってもいいですか?」まあダメ元で聞いてみよう
「いいですよ」
いいの?!
次はテンポ良くやる