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水中探査と君  作者: 大山 治郎
二章
5/20

ナレーション

 「人類が誕生して早二千年。この二千年で多くのことがありました。人間は、生きるために狩りを行い、言葉を作り、文明を発明してきました。十七世紀ごろ、日本では江戸時代に入ります。ここで、一人の反幕府側の男、通称、「桜」があることをしました。」

(江戸時代?)ナレーションが続いていく。


「桜は、海の研究をしていました。そのころ、現東京であった江戸は海でしたから埋立地の研究を頼まれていたのです。そして、桜は海中であるものを発見したのです。それは、それは、なんと海の中に国を発見したのです。水中都市の大発見です。

これは、沈んだ都市なのでしょうか・・・いいえ、違います。海の中で暮らす人類がいたことを示します」

ここで、映像が終わる。


「おいおい、これで終わりか。」

「いや、まだ続きがある。」

「水中都市って何だ。続けてくれよ」俺は、非現実的な話に魅了された。

「そのまんま、海の中に人類の痕跡を見つけたんだよ」修一が続ける、「水中都市の発見後、世間に知られれば混乱を生み出すと考えた桜は、幕府に密かに報告した」

「そうよね、そこまでは親に習ったわ」と亜美が口を挟む。

「ここからが問題なんだよ。

桜の報告後、幕府は水中探査を始めたのだけど、何にも海の中にはなかった。水中都市などあるのか。将又、桜の虚言か。そこで幕府は、何十人もの凄腕の漁師と数人の公認海賊団を集めて調査を始めた。」

これは、極秘に行われた。しかし、調査に行った者は帰ってこなかったのだと言う。

だが、奇跡的に桜だけは帰って来たそうだ。そしてこんな不可解なことを言ったそうだ。


「行けば、行けども進まぬ船。何も故障などしとらん。月を何度見ただろう。満月になると海がぽっかり空くのさ。なぜか俺だけ行けないのだよ」

桜は、不気味な言葉を残したらしい。

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