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水中探査と君  作者: 大山 治郎
二章
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日々の生活

 「チリリリリーン」


眠い。いい加減聞き慣れた嫌な音。

退屈な日々へと俺を誘う音。

だけど、今日はなんだか気分が良い。その心から「行ってきます。」と元気よく言えた。

こんなことは、めったにない。今日はきっといい日になるだろう。


 教室に着くと、なぜだろうか。

鬼島しかいないのだ。いつもは学校一の秀才、斗真や芸人を目指す川谷、クラスのマドンナ麻衣ちゃんは来ているのに。仕舞いには、他の連中も誰一人いないのだ。クラスメイトがいない理由を鬼島に聞いた。

 「あー、学級閉鎖。うちのクラス、最近話題のウイルスに感染したのが半数らしいよ」どうやら今日、学校は休みのようだ。

 「は、」「マジ・・・じゃあ、なんでお前はいるの。」突っ込みどころが満載だが、家に帰ってゲームができると思った俺は、この意味がわからない状況を疑うことはなかった。

 帰り道、いつもと変わらない下校道。だが、今日はやけに静かだった。この角を曲がれば、家に着く所に差し掛かった時「カー、カー、カー」とカラスの大群が鳴いた。この鳴き声で、俺は物凄い疲労感に襲われた。

まだ、午前九時なのに。(あれ、なんだか眠いぞ。)

そして、睡魔も襲ってきた。だんだんと視界がぼやけていく。そして俺は、気を失った。

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