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水中探査と君  作者: 大山 治郎
三章前半
14/20

secret号

 ふうー、よく寝たー。

寝ることは最高だ。どんなに嫌なことがあっても眠ったら忘れられる。今日は鬼島達が地上に行く日だ。正直、寂しい気持ちもある。でも、大原さんと二人で居られるなら耐えられる。この部屋での寝心地は最高だった。よし、宮殿に戻ろうと俺は歩き出した。しかし、なぜだろうか、扉が開かないのだ。(おかしいなぁ。)引いたり叩いたりしてもびくともしない。流石に焦った。こんな所に閉じ込められるなんてごめんだ。

「おーい、誰か。助けてくれよー。出れないんだよ。」大きな声で助けを求めた。宮殿までは遠く無い筈だ。誰か気が付いてくれと願い叫び続けた。だが、誰も助けに来なかった。しょうがないから俺は、運転室に行ってみた。

 

 焦る。おかしい。窓から水が見えない。深海特有の暗さではない。どういうわけだ。俺は真っ青になった。ここは、どこだ。夢か、現実かどっちなんだ。なぜ地平線が見えるんだ。

 赤いボタンを押してみると、天井のドアが開いた。ドアはボタンを押すと開く方式のようだった。

(はぁーー?何でこんな所にいるんだよ。てか、起きたらこんなこと普通なるか?)俺はやっぱり夢を見ているのだろうか。疑問を持ちながら、外に出てみた。雲一つない晴天だ。太陽が顔を出している。俺は、焦った。

現実だ。夢じゃない。嫌な汗が滲み出る。一旦、中に戻ると重大なことを知ってしまった。こんなことが書いてある。

(この潜水艦は、自販機の当たりが出た後、飲料水を押さなかったら自動的に運転を開始します)


 なんだと、そんなこと知るわけないだろ。俺は、一人で地上に上がってしまったということか。まあ、良い。直に鬼島達も上がってくるはずだ。俺は岸に上がり、鬼島達を待つことにした。




 なぜ、来ないんだ。もう、体感数時間は待っているのに。鬼島達が来ない。待ちぼうけだ、早く来てくれよ。俺は、その後もずっと待った。しかし、俺一人だった。夜を明かした。一日中ここにいるのに俺一人。訳がわからない。やることがないから寝ることにした。


 俺は夢を見た。そして、歩き始めた。山に向かう為に。夢の中で誰かが言った。「富士山に向かえ」と。スピリチュアルかもしれないが予知夢かもしれない。富士に向かうことにする。ここから遠い場所なのかは分からなかった。

 一時潜水艦に戻るとナビ機能があるとわかった。押してみるとAIが話しかけてきた。

「目的地を教えてください。ご主人様」

ご主人様??あー、うん。

「富士山に行きたい。」


「了解しました。」その言葉で控え室の方から自転車が出てきた。これで行くことのようだ。しかし、最近のAIは賢い。賢すぎるだろう。


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