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水中探査と君  作者: 大山 治郎
三章前半
12/20

話し合い

 水中トンネルの建設は、容易ではなかった。  


というのも、入手困難な材料が必須だったからである。それも、地上界に取りにいかなければならないというものだった。そこで、誰が取りに行くのかという話し合いが始まった。


「まず、大原さん以外の全員と行きたい」と鬼島が言った。


「全員では行けないのか」と聞いた。


「うーん。しかし、地上に行くのは危険なことなんだよ」

「潜水艦がないから海面まで昇らないといけない。ざっと、2時間は昇りっぱなしになる。水圧や呼吸は能力のお陰で対応できるけれど、深海特有の怖さや仮に離れ離れになった時の不安さは拭えない。また、巨大生物や未確認生物に遭遇する可能性も否めない。あと、大原さんには残ってしてもらうことがあるんだよ」


 大原さんが口を開いた。

「行くのは私以外の方が良いわ。色々あるのよ」(色々とは何ですか。え、何があるんですか。)やはりこの女、大原さんは大雑把である。


「大原さんは残るんですよね。」


「ええ、残るわ」


「じゃあ、すみません。俺も残りたいです。」俺は、この美女と2人きりで残ることを期待した。何かあるかもしれないだろう?

「亜美すまない。俺は、抜けさせてもらう。亜美は行くの、怖くないの?」と聞いた。しかし亜美は、「ええ、へっちゃらよ」とはっきりと答えた。こいつは、怖くないんだろうか。というか、亜美は好奇心旺盛な所が昔からある。修一と亜美、鬼島の3人で地上界に上がってくれるようである。

「それで、材料とは一体どんなもの」

「鬼島家の本によると、とある山に行って

手に入れるらしいんだ。詳しくは、わからないが山に住んでいる仙人に聞いてみる」

と鬼島が言った。この仙人という言葉が頭に残った。鍵を握る人物だろうか。鬼島達が戻って来るのにどのくらいかかるのか、聞いたところ 一週間だとのことだった。

「出発はいつだ」

「明日の早朝に立つ」と鬼島。

「うん、行ってらっしゃい」

正直、今日行ってもらっても構わない。なぜなら、俺は大原さんと二人っきりだからだ。そして、俺たちは最後の夜を迎えた。では、三人の健闘を祈ろう。


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