見かけによらず
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不幸が次々に起こるが、果たして琴絵はそれらを乗り越えられるのでしょうか? 読んでいただければと思います。
まだ昨日の出来事に引きずられている琴絵はだんまりしてて席に座る。かなりがっかりしているようだが、もう二度と昨日みたいな馬鹿なマネを起こさないようにしぼみかけている自分を奮い立たせる。積極的に攻めていこうと思う瞬間、再びチャンスがやってきた。
「結凪さん」
──来た! 今度こそ神対応出せるように!
と琴絵は期待を膨らませて、双眸にはあふれんばかりの喜色が輝いている。まるで砂漠でからからになったサボテンが雨を迎えられたかのように生き返り、その声の方向に顔を上げると、教室の外で立っている金髪の女子と目が合った。
髪の長さは肩ぐらいでさばさばしているに見えるが、彼女は今顔しかめてて琴絵に不親切な視線を向ける。
「誰か呼んでますよ」
「あ、あ……ありがとう。今いく」
そのの人からの視線を感じるなり、これはぬか喜びに違いないと察知した琴絵はこわばった怖い顔して、渋々と席から立ち上がってその方向に向かう。彼女は緊張な面持ちで口を一文字に結んだ。
期待はずれたとはいうものの、他人に対してこれほど露骨な嫌味を顔に浮かべるとはさすがに失礼極まりないため、琴絵は自分の精一杯で親しい笑みをたたえる。なんとか茶を濁そうとする。すると、金髪の女子は不機嫌さを凝縮した無愛想な口調で話す。
「あんたが結凪琴絵?」
「そうですが、あなたは?」
目の前の人が尋常じゃない威圧を放ち、このままだと気絶してしまいそうな本能を押し込んで、勇敢に立ち向かった。彼女の声にはかすかな震えが走り、拭えない情緒が据わる。
「昼休みの時に、屋上まできて、話がある」
「え? なんでですか? どこかで会ってましたっけ?」
しかし、その金髪の女子はどにかく来いと言わんばかりに手を振り、一瞥もくれてなかった。琴絵の頭の中に疑惑の暗雲が渦巻き、徐々に大きく膨らんていく。彼女はゆっくりと席に戻り、顔を伏せる。
──なんだろう……ていうか見たことあるような顔してるけど、肝心な部分だけは思い出せないな。
と琴絵は思考を諦めて、昼休みの時間を待つことにした。彼女は授業中でも上の空で先生の話を聞き、そのため脳に何も入らなかったのだ。余裕があるときは、頭が爆発するほど奥に隠れていた記憶を一から探して、組み直す。
あっという間に昼休みの時間になり、彼女は重い足取りで屋上へ向かい、ひそひそとドアを開ける。中を覗き込もうとすると、いきなり前の方から力のこもってる声が伝わる。
「本当に来てくれたんだ」
「そりゃ、そっちがとにかく来いって言われたら仕方なく屈服するよ……」
正直いうと琴絵は相手の気迫に尻込みしてしまったが、金髪の子に半分無理強いされたので、少なからず不満は抱えているものだ。彼女は相手に気づかれないように顔をのぞかせる。
──タバコ吸ってる……しかも二日目だけで不良に絡まれるなんて、私どんな体質持ってる? それにずっと気になってるけど、頭の上に生えているやつは角? コスプレに打ち込む不良みたいな設定か? 珍しいな。
「あそこでぼうーっとしないで、こっちに来て」
「はい……」
気の弱そうな琴絵を考慮していたか、明らかに金髪の女子の語気は先ほどと比べてだいぶ控え目にしてた。それを感じ取った琴絵はだんだんと緊張感を抹消されて、その子に対しての恐怖心もなくなった。
「これ、あんたのもの?」
ポケットから出したのではなく、まるで魔法かのように手のひらから現れた。自分の学生証を見るや否や、琴絵は反射的にそれをさした。さも自動販売機のあたりで五百円を発見したかのような興奮さ。跳ね上がりそうな勢いだ。
「あ! 私の学生証だ!」
「やっぱりか、昨日ぶつかってきたやつもあんたか?」
──だから見覚えあるんだ! その顔に……向こうはなんか怒ってるし、どうしよう。
「手持ち一万円しかないが、明日また取りにくるから」
「は?」
金髪女子は琴絵の発言に首を傾げて、唐突に吐き出された言葉の意味を飲み込めず眉宇を曇らせる。それを目に入った琴絵はますますとあたふたな状態に陥り、別の対策を練り始める。
──やっぱりそう簡単に私の学生証を手放せないのか……クソ、もっと持ってくればよかったのに。
「ですから、足りない分は明日持ってきますってこと、その学生証を返してくれませんか?」
課金するつもりのお金を不良らしき人物にへらへらしながら渡すなんて不本意ながらも、今一番大事なのは学生証なのだ。一旦割愛することしかないと琴絵は丸ごとのゴーヤを飲み込んだかのような渋い顔する。
「ほら」
だが金髪女子は潔く学生証を返してやった。そんなに迷いなくすぐ返してくれるとは思わなかった琴絵はこの思わぬ事態に驚愕し、色んな憶測が脳内で乱れ咲いている。すると金髪の女子はそよ風が絹布を吹かせるような軽々しい言い方で答えた。
「金目当てしてない」
「ありがとうございます……あの」
「夜途里紗」
「夜途さん、ありがとう」
まだ相手の真の目的を把握していない以上、油断は禁物だとゲームの世界に教わったどうでもいい知識をこの場で用いた琴絵はたどたどしいトーンで相手の好意をこたえた。そして、里紗は昨日のことについて、頭の中に疑問符があちこち乱舞している。
「ていうか、今みたいにうまく交流できたじゃん、あんなおかしな本読む必要ある?」
やっはり昨日見たかと思いつつも、琴絵はこれまで悩んでいたことを吐露することにした。例え笑われても些末なことにすぎないので、気にすることもなく、むしろその方がすっきりする。そう思えたら琴絵は釈然とした顔をする。
「これは何らかのきっかけがないとうまく進まないよ。それに友達が欲しいからあんな頼りのない本を参考にしてたの。なんか馬鹿だな」
「……せっかくだから、私からあんたへの第一印象を話すか?」
まさか自分のことが言及されるとは思いもよらなかった琴絵は明け透けな反応を出した。
「え?」
「ぱっと見、クールなイメージがつくかな。あとハリネズミのように神経ぴりぴり。誰にも近寄らせないという主張が強い」
「そんなに? タバコを吸ってる不良に言われたくないな……」
迂闊に心の声を漏らしてしまった琴絵はまたやらかしたことに気づき、思わず後ずさった。
「ほお、よく言ったね。勘違いされたら困るわ、これタバコなんかじゃないよ。チョコだ。タバコに見せかけたチョコだ」
「何のための見せかけ?」
咄嗟に軽い笑いで打ち返した琴絵は腕を組む。
「ほら、すっかり溶け込んでる。ちゃんと人と話せるじゃん」
──本当だ。自然とツッコミを入れた。
容易く見逃しちゃうところに指摘されて、一時的にどんな対応を返すべきか迷走中の琴絵は目を泳がせて、ほんのわずかな喜びを見せる。
「じゃ食べる? 昼食べてないだろう、これで凌いでやれ」
「じゃ、ありがたくいただくよ」
自然の流れのように、琴絵は里紗からの好意をもらい、見た目は完全にタバコのようなチョコをくわえる。それから目をつぶって、水にぶっかけられても引き締まるような顔で嚙み砕いた。すると、チョコミントの風味が口内に広がる。
「うん! チョコミントの味だ!」
「でしょう」
と二人が盛り上がっている最中に、ドアの方から急速の足音が伝わり、琴絵の注意力はそのまま引かれて固唾をのむ。荒っぽい靴音が近づけにつれ、彼女の心臓の音が激しくなる。
「結凪さん!」
「しまっ……た」
とその時、ドアの方から凄まじい勢いでバタンと押されて、良くも悪くも担任の先生と鉢合わせしてしまった。先生はまばたきの中に十分驚きを示していて、カット目を見開いた。
「あなた何をしているのですか? タバコを吸ってるんですって?」
「違います! それには訳が……」
彼女は誤解を解かそうとしたが、焦りを抑えきれない乱れた口調には不誠実さを感じたのか、担任の先生は一歩譲りはしないという態度を構えて、琴絵を手首を掴む。事態の厳重さを思い知った彼女はもがき続ける。
「とりあえず職員室に来なさい!」
こうして琴絵は担任の先生に引っ張られて、職員室まで案内された。里紗はやれやれと言わんばかりに頭を横に振った。彼女は意地悪そうな微笑みをたたえながら彼女を見送るのだ。
読んでいただきありがとうございます。次回も楽しみにしていただけると幸いです。