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骸
確か、それは、田舎だった。
帰省の折、畳に寝転がっていた。小学生の頃だったろうか。
風鈴が鳴っていた。
ごろん、と唐突に何かが横へ転がった。父か、いとこかと思った。
アイスだかスイカだか、あるかないか聞こうとして、ごろんとそちらへ向いた。
まっくろい、腐った頭ような、丸焦げの骸骨のような、何かがあった。人の頭の、それくらいの大きさしかなかった。
なんだろうと目を凝らしときには、もう、なんの気配さえもなかった。
確か、それは、田舎だった。
帰省の折、畳に寝転がっていた。小学生の頃だったろうか。
風鈴が鳴っていた。
ごろん、と唐突に何かが横へ転がった。父か、いとこかと思った。
アイスだかスイカだか、あるかないか聞こうとして、ごろんとそちらへ向いた。
まっくろい、腐った頭ような、丸焦げの骸骨のような、何かがあった。人の頭の、それくらいの大きさしかなかった。
なんだろうと目を凝らしときには、もう、なんの気配さえもなかった。
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