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朝焼けに嫁ができ、夜の月に羨望する  作者: くうき
許嫁・・・降臨!
24/50

この掌のぬくもりに星空の息吹を誓って

はい。

 ダンスはそろそろ終盤に入り非リアたちもはたまた俺らも熱気のピークに入っていた。深く深く落ちる夜は静けさも醸し出す。

「かぐや、少し良いか?」

踊り終わって俺はかぐやに少しだけ待ってもらい急いで宿舎の方に走り自身の部屋に行く。

「・・・どこだ!!・・・あっ、あった!よしっ!行くか!」

俺は覚悟を決めた。


「かぐや!」

「あっ、こうちゃん!キャンプファイヤーそろそろ終わろそうだよ!」

「ああ、そうだな。」

「どうしたの。なんか、疲れてる?」

少しな~・・・理由は言えないけど。

「いや、疲れてないよ・・・なあ、かぐや。」

「うん、何?」

「少しだけ近くによらないか?」

「いきなりだね。でもいいよ。いこう!こうちゃん。」

そうして、炎の近くによって少しだけ火を眺めていた。その時には笑い話や最近会った思い出とか小さい頃の話とかそんなちょっとした話が溢れる。そして、空には満天の星空に流れ星が誰も予想しない形で流れ始める。


「あっ!!」

「・・・?どうした、かぐや。」

「こうちゃん!!見て!!」

「うん?・・・おぉ~流れ星だ。」

「ちょっと、反応薄くない?」

「そうか?別に俺はこれくらいだと思うんだが。」

だって流星群って訳でもないし。それくらいじゃないか?流れ星が落ちた時って。

「・・・ふーん。」

「あっ、今俺のこと悲しい目で見たな。」

「だって、こうちゃん。感情無くしたんでしょ。」

無くさないよ。んな短時間でなくせたら、今、かぐやのこと見てるだけで興奮してることも消せるじゃん。まぁ、それは性欲だし・・・バレなきゃ問題はないよね?

「・・・いや、それは無いよ。もし感情なんてなかったら俺はかぐやになんか興味なかったかもよ。」

「・・・それは嫌だ!」

「ハハっ・・・ハハハ!!」

かぐやの嫌だとかなんだとかいろんな言葉が若干子供っぽくて少しだけ笑いたくなった。

「もう、どうして笑うの!?私はホントに嫌なんだよ!」

「ハハハ!・・・あぁ~腹いてぇ~・・・いやな、かぐやが少し子供っぽくなってるから面白かっただけだよ!」

「もう!こうちゃんなんてキライ!」

「・・・そっか。でも俺は決めたから。」

「?」

首を傾げた彼女に前で俺は片膝をついた。少しだけこの時、時間が悠久に感じた。

少しだけ呼吸の音が聞こえた。

俺はポケットの中にある小さなケースを彼女の前に出した。

心臓が破裂しそうだった。

少しでも時間が早くなれって願った。

そして思いは溢れかえった

「かぐや。」

「えっ?・・・えっ!?!?」

「俺と、結婚してください。」

「・・・・えっ、ええええええええええ!?!?」

「・・・ちょっとごめん。やり直していいか?」

「いや、何で!?」

こっちが言いたいよっ!!俺が泣きそうだわ!色んな意味で。

「ちょっとかぐやの驚き方が意外過ぎて…。」

「そりゃ、いきなりプロポーズなんてされたら私はさすがに驚くよ!!」

・・・確かに。なんか前ぶりもなく始めたしな~まあ、失敗。ふっつうに恥ずかしい!!


「「・・・」」

「あの~、かぐや。なんか、色々言いたかったんだけど。」

「うん。」

「俺は少しだけなあなあにしすぎたと思ってる。許嫁ができてそしてかぐやと再会してからずっと俺は手を引かれてばっかりだった。」

「・・・」

「まあ、何と言うか、好きとか愛だとか恋だとかそんなことを何度も言ってきてもこれだけは言いたくなったんだ。俺はかぐやのことが好きで好きでしょうがないから。」

「っ!!」

「だから言わせてくれ。俺はお前だけしか見えてない。この星に誓って言うよ。誰よりもかぐやのことが好きだ。だから婚約者とかそういうのをなしにして俺と結婚してくれ。」

「・・・はい!!こうちゃん!」

「って、お前!いきなり来るなあ!!ここそとぉお!!」

この後プロポーズは成功した。しかし、俺の何かが失われた。それが何だったかはユーザーの皆さん想像するといい。



ワンチ改稿案件。なんか感想でおかしなところとかあったり理解できないこと等が多ければ改稿します。

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