表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/78

欲望の魔女

 北の街ウルザの主都「ミザド」の繁華街、その路地裏で、男と女が抱き合っている。

 女が男に耳打ちすると、男は態度を豹変させる。


「ま、魔法だぁ?お前!!!魔女なのか!!!!!」


 男は顔を真っ青にして、女を突き飛ばす。後ろに倒れそうになった女は、ふわりと浮かび転倒を免れる、それは魔法であった。


「こんな美女をいきなり突き飛ばすなんてひどくない?」

「ま、魔法?ほんとに魔女!?うそだろ?」

「そうだけど、だったらダメなの?たまたま、いい女が魔女だった、それだけでしょ?」

「馬鹿言うな!!!」

「馬鹿?」

「魔女となんか付き合えるか!!!!!お前らは世界の敵だ!!!!!」


 魔女と名乗る女は大きくため息をついて、残念そうに項垂れる。


「残念、はずれね」


 その言葉の後、魔女と名乗る女が、男の額に人差し指をそっと押し当てると、糸が切れたように男はがくりと膝から倒れこむ。


「ほんと、残念、いい男だったのに」


 魔女は踵を返し闇へ消えていく。


 己の欲を満たすため、夜の街へ消えていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ