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ハーレム部と萌え魔法  作者: 黒丸鴉
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WARNING――満丸白衣がコーヒーを配っています。



 僕は今、緊張している。何故か?


 それはシロイがコーヒーを皆に配っているからだ。何故それで緊張するのか?後にわかる。


 シロイは満丸白衣、まんまる・しろい、と言う名前の高等部一年だ。外見を説明する。一言で言うとほんわか、だ。いつも優しくほほえんでいて、とてもかわいらしく癒される。童顔で幼女の雰囲気をのこし、全体のパーツが大きくあって欲しいものが大きく、小さくあって欲しいものが小さいという理想的な顔つき。髪の毛はふわふわしており触ってみたくなる。身長は低めで胸が絶望的だが、そこが良い。性格も見た目通りでとても優しく、穏やかな性格をしている。が、若干真面目すぎるところもある。


 シロイがお盆を持ち、みんなにコーヒーを配り歩いている。今、テーブルでお絵かきロジックをしていた〈ジト目素直クール〉くぅ子にコーヒーを無事届けた。くぅ子はそれに気がつき「……ありがとう」と言ったが、口をつけずにパズルを続ける。


 今度は同じテーブルで、ネックレスを磨いていた〈かっこいい女、たまに男〉白雪にコーヒーを渡す。「サンキュ」と白雪はお礼を言うが、手をつけず椅子から立ち上がりシロイの後をついて行く。


 まだ、大丈夫だなと思う。僕の元に向かってくる途中――


「きゃぅっ!」


 と、転けた。何もないところで転んだ。受け身もとらず顔面と床がキスをした。そう、何を隠そうシロイはドジっ娘だ。お盆は無事にそのことを予見していた白雪がキャッチした。予見していても普通は無理なような気がするが、主人公的になんでもできる白雪のことだ。


 起き上がったシロイは床とのキスがハードだったのか涙目になっていた。


「アタシが持とうか?」


 と言う白雪にこくりと素直にうなずく。


 白雪の手によって無事に僕の元にコーヒーが置かれた。今頃書くが僕の緊張は転倒だけではない。白雪の助けは余計だった。なぜかはすぐにわかる。


 白雪の手によって全員にコーヒーが行き渡る。が、誰も手をつけようとしない。ここまで書けば誰でもわかるだろう、シロイはドジっ娘故に料理が下手だ。かやくご飯が爆発し、魚を焼くだけで毒ガスが発生するほど下手だ。


 シロイがじっとこちらを見つめている。ここから見える部室のみんなも僕をみている。つまり、「飲め」と。


「シロイ、このコーヒーはインスタントだよな?」


 シロイが作る物はカップ麺でも信頼はできないが、手順が少ないほど大丈夫な確率が高まる……はずだ。


「はい、お湯を注ぐだけの粉の物です」


 シロイににっこりと桜が咲いたような笑顔で答えられる。


「お湯以外には何も入れていないよな?」


「はい、ブラックです」


 シロイが真剣な表情で答える。たぶん大丈夫だろう、じゅうぶんにさました後、おそるおそる口をつける。


「どろどろっだ! 食感わる! にっがッ!」


 飲み物のような気がしないどろどろで粉っぽい。これはもしかして。


「インスタントコーヒーの元をどれぐらい入れた?」


「一人一瓶ほど入れました。何か問題がありますでしょうか」


キョトンとした表情で小首をかしげるシロイ。多いよ、多すぎるよ、何瓶消費したんだよ。


「――あ、も、もしかして、また、失敗してしまいましたか! す、すいません!い、入れ直します!」


 涙目になりながら、勢いよく頭を下げ真摯にあやまり、コップを持って行こうとするシロイ。


「い、いや、いいよ、飲むよ」


 コーヒー一杯だ、がんばれば飲める。

 部室のみんなは(今回はかなりましな方だった……)と思っていることだろう。


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