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プロローグ
俺の名前は榊啓介。ごく一般的な高校2年生だが、困ったことに俺はおかしいくらいにモテていた。鏡の前の俺は確かに非の打ち所のない顔をしていたが、これは入れ食い状態と言っても過言ではない。
どう贔屓目に見ても元々モテている方ではなかったので、この1年間4回も俺に告る奴がいるというのは、どう見ても非常事態だ。
まあ世間の方々は俺に嫉妬を向けてくるかもしれないが、なぁに全く良い物じゃなかったのさ。
そう、俺は気づいていたのだ。女子達の間でいつの間にか俺に告ることが罰ゲームになっていることを……