ふぁんぶっく7 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン
今回はこれだけでもう一冊分のQ&Aになりそうなくらい多いです。
これを来年分に回そうかとも思いましたが、新しい範囲の質問受付がないと悲しい方もいるかな?と思ったので、全部放出します。笑
Q月の満ち欠けは闇の神の心次第なら、フリュートレーネの夜やシュツェーリアの夜に月がいない時はありますか?
A月の色の変わった夜がフリュートレーネやシュツェーリアの夜と呼ばれるので、月が出ないことはありません。
Q神々たちの力はかなり強力な力を持っていたのでしょうか?
Aはい。もちろん今も強力な力を持っています。
Q大神たちはそれぞれの貴色の髪色をしていますが、メスティオノーラは別として、眷属神の髪色は仕える大神の貴色に近いのでしょうか?
A基本的には大神の貴色に近い眷属神が多いですが、元土の女神の眷属神は赤に近い色合いをしています。
Qエーヴィリーベがメスティオノーラの命を狙っている事を、ゲドゥルリーヒはどう思っていますか?
A止めてほしいし、何とか娘を守ろうと思っています。エーヴィリーベについては「父親になれない男だな」と諦めの境地ですね。
Q隠蔽の神フェアベルッケンが恋多い神とありますが、女神との恋でしょうか。人(貴族、平民)との恋もあるのでしょうか。
A基本は眷属の女神や、女神に使えている見習い神や精霊達ですね。大昔にはツェント候補として始まりの庭に来た貴族女性を遊びで隠そうとして、エアヴェルミーンが女神達に告げ口して大変なことになりました。
Qエアヴェルミーンにとって平民は人にカウントされているのでしょうか?
Aエアヴェルミーンは魔力が強くなければ見えないので、大半の平民はカウントされていないと思います。
Q大神やその眷属神以外の神々の加護は得られるのでしょうか?
Aそもそも御加護の儀式で使用される魔法陣に記号がなく、儀式で呼びかけもしないので簡単ではありませんね。直接お話しできる機会があれば、御加護をいただけるかもしれません。
Q金色を模して図書館の二匹は作られたということでしたが、神様の使いとか天使妖精に相当するようなものや神獣的なものが神話にはシュミル以外にも存在するんでしょうか
A存在します。神獣的な存在を考えたことはあります。この神様にこういう動物が一緒にいたらカッコいいな、みたいなノリで……。ただ、全部は決まっていませんし、出しどころが難しいので、考えただけでボツになるタイプの設定だと思います。
Q先生がこの物語を作る際に、全ての神々に名前や何を司っているのかを決めたんですか?
Aそうです。私が決めています。
Qユルゲンシュミットの建国時は、聖地と6つの大領地だったとのことですが、その6つにアイゼンライヒや、キルシュネライトの元となった大領地は含まれていますか。
A含まれています。
Q奉納舞の先生は、貴族院、中央、各領地にそれぞれ存在すると思うのですが、どんな身分・経歴の人がその職に就いているのでしょうか?奉納舞の先生は領主候補ではない貴族だと思うのですが、どうやって奉納舞を習得するのでしょうか?先生は領主候補の授業を受けていなかったから祝詞を教えられなかったのでしょうか?奉納舞の先生は領主候補ではない貴族だと思うのですが、どうやって奉納舞を習得するのでしょうか?
A補佐をする立場の領主一族や、自領の上級貴族に嫁いできた他領の領主一族、それから領主一族の傍系の中で体を動かすことが得意で、従兄弟と一緒に親から奉納舞を教えられた上級貴族などがその職に就きます。エーレンフェストは親から奉納舞を教えられた傍系の上級貴族ですが、クラッセンブルクは領主一族が甥や姪に教えています。現在の貴族院にいる奉納舞の先生は中央所属の上級貴族に嫁いだ元領主一族です。
Q領地順位が上位には逆らえない、と良く言っているのを聞きますが、それはどの程度なのか?正当な理由でもない限り上位の言うことはほぼ断れないのでしょうか?
A下位領地に正当は理由があっても圧力をかけられることはよくあることです。後で報復される可能性が高いので、逆らえないと言うよりは逆らわない方が良いというのが正しいです。どれだけ関係が悪化しても断りたいならば、更に上位の領地に仲介を頼んだり王族に訴えったりすることはできます。ただ、その時は断れても後々更に面倒を吹っかけられることもありますし、後々ずっと上位領地や王族が守ってくれるとは限りません。それなりの見返りを要求されます。
Qレティーツィアがローゼマインやハンネローネに元気の出る食事を用意していますが、ユルゲンシュミットでは栄養学に当たる知識はありますか?あるとすれば、管理栄養士に当たる職業はありますか?
A感覚とか経験に基づく程度で、栄養学としては確立していません。
Qかなり前の話ですがハッセでの処刑で町長たちが砂みたいになったという事はユルゲンシュミットでは人間も魔石的なもので出来ているのですか?
A貴族は最終的に魔石になりますが、平民は魔力がなさすぎて魔石にはなれません。ハッセの処刑はそういう刑罰です。
Q始まりの庭という名称をロゼマが使用していますが行ったことのあるエグランティーヌは知らなかったようで一般的ではないのかなと思いました。その名称をいつどこから知ったのかが知りたいです。全属性でなければ到達出来ない場所で、普通は知られていない名称ではありますよね。
A領主会議中に王族の手伝いで地下書庫の資料の現代語訳をしている時に知りました。書籍の第五部Ⅴ「相談」が初出です。
Qシュタープの取得年齢が成人だった時はシュタープが無いと領主候補生コースで箱庭を染めるのもエントヴィッケルンなども出来ないと思うのですがシュタープの代用品のような魔術具でも使っていたのでしょうか?
Aそうです。文官コースの調合でも、騎士コースの戦闘でも、領主候補生コースの講義でもそれぞれ代用の魔術具が使われていました。色々と研究されているけれど、魔力の扱いやすさでシュタープを越える魔術具や素材はまだないって感じのことをどこかでフェルディナンドに説明させたような気がします。多分
Q貴族院のお茶会室は領地順位によって広さが違ったりしますか?
Aはい、違います。大領地など、人数が多いところは広めの部屋が割り当てられています。
Q神の意志を採取する通路において、「薄い全属性」である身食いが加護の取得などではっきりとした属性を取得する前に神の意志の取得に赴いた場合の取得地点はどのあたりになるのでしょうか? 例えば、ディルクが1年生でシュタープ取得の授業があったとしたら、他の中級貴族と同じあたりでの取得となるのか、大神の加護がないために下級貴族よりも手前なのか、あるいは薄いとはいえ全属性ということで始まりの庭まで行くことになるのか、という具体例も含めてお訊きしたいです。
Aディルクが貴族院一年生で採取するならば下級貴族より手前ですね。薄すぎて属性がほとんどないので。ディルクが行く時には御加護の儀式の後でシュタープを取得するので安心です。
Q神の意志を取りに行く洞窟は神が与えたものですか?それとも人間が掘ったものでしょうか?また、どちらの場合でも通路は初代ツェントがエントヴィッケルンしたものでしょうか?
A洞窟自体は神が与えたものです。壁や道を作って勝手に入れないように整備したのは、初代のツェントではありません。ツェント・ゲゼッツケッテです。規則作りが好きなツェントだったので、洞窟にも勝手に入れないように壁を作ったり、採取後にぶつからないように一歩方向の道を作ったりしました。当時は一生に一度しか採取できないのに成長が終わる前に勝手に採取して後悔したり、採取直後に他者とぶつかったり触れたりして魔力が混じり合った不良品シュタープになったりする者が結構いたので、それによって事故が減りました。ゲゼッツケッテ以前のツェントは「神々の注意を知りながら事故を起こした者の自業自得」くらいの意識でした。
Q『図書委員』はローゼマインが最初に口に出した時には日本語だったと思いますが、クラッセンブルグなど上位領地から重要ポストと目されているっぽい今でも日本語ですか?それともユルゲンシュミット語の相当する言葉があてられてますか?
Aトショイインで定着しました。トショイインもしくは協力者と呼ばれています。
Qシュバルツとヴァイスに図書を持ってきてと頼むシーンがありますが、シュバルツ達の身長は1年生の頃の主人公程ですよね? 届かない場合は、踏み台や梯子を使うんですか?道具をひょこひょこと運ぶ姿や踏み台からジャンプする姿はきっとかわいいので、そうであってほしいと願ってます。
Aシュバルツとヴァイスの身長は耳をピンと伸ばした状態でも一年生のローゼマインよりちょっと低いです。おっしゃる通り、踏み台や梯子を使います。その姿はとても可愛いです。
Qシュバルツとヴァイスは、大きな祠を回って石板を得たローゼマインを書庫奥に案内しましたが、大きな祠を回り終わらないと書庫奥には入れないのでしょうか? もしかしてシュバルツヴァイスが案内せずとも、全属性で王族登録のある者は書庫奥に入れるのでしょうか?
A第五部Ⅴでエグランティーヌは地下書庫の現代語訳をしていました。その時に入れていないことからわかるように祠を回らないと「祈り足りない」と案内してくれません。シュバルツとヴァイスが案内しなければ、更に奥へ進む道が開きません。
Qローゼマインは祠を巡って魔法陣を作り出したことで、地下書庫の奥の道に行けるようになりました。ガランゾルグ以降、祠を巡らずに地下書庫の奥に行くツェント候補が増えたそうですが、魔法陣を作らなくても、メスティオノーラの書の外観を作り出せれば、入ることが出来るのですか? ラオヘルシュトラが「王族」を作ったとありますが、それならどうして彼女がツェントになる遥か昔からあった地下書庫の入室条件のひとつに「王族資格」があるのでしょうか。彼女が手を加え、改造したのでしょうか?(地下書庫に入れるのは、王族、領主、領主候補生)
Aガランゾルグの頃とは時代が違うので……。大昔のツェント候補は選出の魔法陣に認められた者、全属性でツェントに必要な魔力量を持つ者のことです。当時はツェント候補ならば奥の書庫に入れました。ガランゾルグ以降、祠巡りをせずに奥の書庫へ行く身勝手な人が増えたので、ラオヘルシュトラが勝手に地下書庫の奥へ行けないように改造してシュバルツとヴァイスを置きました。ラオヘルシュトラ以降は祠巡りをした彼女の血族(王族)以外は入れなくなりました。
Qローゼマインが不在の冬の領地対抗戦のディッターで「ダンケルフェルガーが見せた祝福を行っているらしい領地があった。」ようですが光の柱が何本も立ったりしたのでしょうか
A奉納する魔力量がかなり必要なので、簡単に何本もどんどん立つことはありませんでしたが、成功した領地もいくつかありました。
Q三年の貴族院でエーレンフェストは他領に利を配ったと思うのですが四年の時はエーレンフェストへの風当たりは緩くなったり友好的な領地は増えたりしましたか。
Aそうですね。仲良くした方が得だと計算した領地は多いですから、表立って悪口を言う領地は減りましたし、他領からの招待は増えましたよ。
Q同調薬の授業で、ローゼマインはその手の教育を受けていない事が明らかになりましたが、本来は誰がローゼマインにそういう教育をするはずだったのでしょうか? また、ローゼマインのやらかしで同じ授業を受講していた同級生全員(全領地の上級貴族および領主候補生)に、教育不足が知れ渡ってしまいましたが、保護者らはその報告を聞いて、どう思いましたか?
Aエルヴィーラかフロレンツィアのどちらかが主導するものですね。同級生の性教育が足りていなかったと思春期の年頃の子がわざわざ保護者に報告するかどうかわかりませんが、報告されたところで保護者達は恥ずかしい思いをしたローゼマインを可哀想に思うくらいでしょう。普通は不足があったとわかれば、すぐに教育されますから。
Qエーレンフェスト内の領地である、ブロン、グラーツ、ヒルシェの3つはもしかして元々はエーレンフェスト直轄地だったのでしょうか? 私の考えすぎかもしれませんが、地図の形からそのように感じました。完全な勘違いだったらすみません。
A正解です。直轄地でした。
Qダンケルフェルガーの女性が父親の意向に背いて、意中の相手と結婚したい時、相手の男性を押さえ込んで、結婚の条件をもらう。男性の場合は嫁取りディッター。それでは男性が婿入りしたいならどうすればいいですか?
Aちょっと前提がよくわかりません。婿入りしたいということは、女性が跡取り娘ということでしょうか? それで女性の父親に反対されているならば、婿として失格ということでは? それでも両想いだから親や親族の意向を無視して結婚したいならば、跡取り娘が家を出て親族が後を継ぐ形になります。婿入りではなく、跡取り娘を奪う嫁取りディッターです。恋愛成就が目的ではなく、家の乗っ取りが目的の婿入りディッターは存在しません。恋愛成就と家の存続がかかった跡取りの決定は別物なので。
Q神具を得るためにアウブ始め、ダンケルフェルガー騎士達は神殿に押しかけ、礎盗りディッターの際には複数人ライデンシャフトの槍を顕現させることに成功していましたが、アウブ自身やハイスヒッツェも作れるようになったのでしょうか。また、『出陣』でのローゼマイン視点では「数人」と描写されていましたが、第五部Ⅷの表紙や挿絵を見る限り、かなりの数の騎士がライデンシャフトの槍を携えているように思えます。本物のディッター選抜に勝ち抜いた有志騎士は約百人ですが、その内実際はどの程度ライデンシャフトの槍持ちになれているのでしょうか?
A一瞬だが作れる者、形を作れるが、長続きはしなくて攻撃には使えない者、一度の攻撃ならばできる者、儀式を最後までやりきれるけれど、魔力の柱が立った瞬間に消える者、自在に扱えるようになった者など、段階が様々なので何人と言われても難しいですね。儀式をやり通して祝福を得た後もライデンシャフトの槍を手にしていられるほど自在に扱えるのは四、五人かな。貴族院で騎士がイメージの参考にする槍の形自体がライデンシャフトの槍と似ているので、どの騎士も大体似たような形の武器を持っています。あと、表紙はイメージです。
Q「平民にもディッターができればいいのに」と言っているダンケルフェルガーですが、逆にディッターの楽しさを知った貴族はボルフェでは物足りませんか? 騎士達の発言からして、「平民の競技だから」という偏見はあまりないように思えます。そもそもエーレンフェスト以外の領にもボルフェのような平民向け対戦型競技は存在するのでしょうか。
Aおそらくダンケルフェルガーの騎士達にボルフェでは物足りないでしょうね。騎獣も出せない子供ならばボルフェも楽しめる……? いえ、棒を振り回して騎士の真似事をする方が楽しそうかなと思ってしまいました。平民の遊びのような競技はそれぞれの土地であります。
Qダンケルフェルガーは騎士が強い、ドレヴァンヒェルは学者気質、と大領地は特色がありますが、アーレンスバッハは唯一国境門が開いていた以外にどんな特色がありますか?
Aすぐに思い当たりませんね。突出していること……何があるかな? プライドが高い? 敵に対する苛烈さ?
Qアーレンスバッハの神殿は貴族街の中心にあるとのことですが、アーレンスバッハの下町に住む平民の洗礼式・成人式・星結びの儀式はどのように行なっているのでしょうか?エーレンフェストの神殿は下町の大通りと繋がっている平民専用の門があり、そこから儀式を行う礼拝室へ行けますが、アーレンスバッハの場合は神殿の敷地内にある礼拝室まで行こうと思えば必ず貴族街を通ることになります。エーレンフェストでは、貴族街を平民が通行する際は色々な手続き(通行料の支払い・許可証の確認・貴族街への訪問理由の確認など)が必要だったはずです。エーレンフェストの下町で言うならば南門付近に住んでいるような、あまり裕福ではない家庭が儀式に行くためだけに通行料を払うのは大変だと思うのですが、アーレンスバッハでは貴族街を通行するだけなら特に手続きは必要ないのでしょうか?もしくは儀式当日だけ特例で手続き不要(通行料無料)で平民の通行を許可しているのですか?それとも、平民が貴族街を通ることがないように農村や直轄地のような感じで下町のどこかに舞台を設置し、そこに神官を派遣して、下町に住む平民の儀式を行なっていたりするのでしょうか?
A直轄地や農村のように下町の広場へ神官を派遣しています。
Qランツェナーヴェ戦でアーレンスバッハの平民(漁師?)が参戦していたのはなぜですか。兵士ではないですよね? 貴族の命令ですか。
A余所者が勝手に自分達の港を荒らしたり、女性を誘拐したりしているのが見えたので「ふざけるな!」と怒りにまかせて暴れていただけです。命令ではなく、本来ならば騎士に鎮圧される暴動ですね。
Qアイゼンライヒからエーレンフェストとフレーベルタークが分割されたとき、エーレンフェストのアウブには叛乱鎮圧に来た傍系王族が就いたそうですが、フレーベルタークのアウブは誰だったのでしょうか?
A同じように傍系王族が遣わされています。
Q王族とアウブは領主会議の期間しか原則貴族院にいないとなると、アダルジーザの姫たちは短期間で一気に染め合い妊娠する秘薬の様なものを持っていたのでしょうか?魔力は互いに流し合うものと言う事なので相手が苦痛を感じるようでは難しいと思うので。
Aアダルジーザの離宮にしかない秘薬がありました。
Qアダルジーザの離宮出身の王女の側近は、主人を敬っているのでしょうか? 内心蔑んだりしていませんか?
Aそれは人によるとしか答えられませんね。普通の王族や領主一族にだって、内心で蔑んでいる者が周囲にいることなんて珍しくありませんから。
Q貴族院時代にフェルディナンドとお茶会をした王女はアダルジーザの離宮にいたころ面識がありましたか。(離宮では洗礼式前の子供はまとめられていたことから)
Aまとめられていても、男女では扱いが違うので……。王女にとっては時期的に顔を合わせたことはあるはずだし、その男児が離宮を出たことによって離宮で起こった諸々の記憶はあるけれど、フェルディナンド個人の顔を認識していたわけではないので見てみたいくらいの意識です。面識があると言って良いのか悩みますね。
Qマントに定番の刺繍があると、ふぁんぶっく5にありますが、それはズバリ、どのような模様なのでしょうか?
Aシュツェーリアの守りの図案が定番ですね。
Q婚姻等で領地移動する際のマントについての疑問ですが、既存の刺繡を無駄にしないためにも領地移動後に染め直す等して使い続けるのかと思っていたのですが、5-Ⅴの短編を読むと使用していたマントは領地に回収され、移動した領地から新規のマントが支給されるように感じました。
男性の移動なら受け入れ側が予め刺繍した物を渡すことも可能かと思いますが、嫁入りの場合自身で刺繍するまでマントの防備としては無防備に過ごすのでしょうか。
Aそうですね。でも、状況はもらいたてのマントで貴族院へ行く一年生と同じです。 無防備が嫌ならば星結びの儀式の当日にはお守りをたくさん準備したり、刺繍をしたハンカチや下着などを身につけたりしておけば良いと思います。嫁いでから領地の色のマントに刺繍ができるまでの繋ぎとして、他のマントやスカーフ、下着などに予め刺繍をしておくことは可能です。そもそも騎士でなければ領地の色のマントを普段使いしません。絶対に必要になるのは貴族院で行われる行事に参加する時くらいなので、マントに刺繍がないくらいでそんなに深刻に考え込まなくても大丈夫ですよ。
Q領主候補生(もしくは貴族全般?)が衣服を新調する際、「おまかせします」の一言だとしても、着用する主の意向を伺いながらでないと誂える事が出来ないなどの決まりはありますか? (ローゼマインがユレーヴェで二年間眠る間に脛丈の服が用意されてなかったのが気になりましたが、それ以前にもエルヴィーラやリヒャルダが着て欲しい服を視線などで訴えながらも最終的な選択をローゼマインに委ねていた場面があったので、何かあるのかな? と思いました)
A当然「お任せ」と頼んでいても、本当にこれで問題ないのか平民側の保身として確認はされます。あと、脛丈サイズの服ですが、そもそも目覚めるかどうかさえわからない者のために一揃えの服を準備するのは現実的ではありません。それに、十歳は貴族にとっては節目の年です。仮に親が準備したいと思っても、男女の距離感について色々と言われることになる十歳の貴族女性のために誂える衣装なのに、フェルディナンドに「ちょっとローゼマインの採寸をしていただけません?」と頼む方がまずいですね。
Q領主は領主候補生のうち魔力量の最も多い者、と言われていますが、子供の生まれた順番によって魔力量が変わる、などはありますか? 例えば長子は魔力をどれくらい流したらいいか勝手がわからないので魔力が少なくなりやすく、次子以降では魔力豊富になりやすい、など。もちろん、個人差や出産年齢などで状況は変わるとは思うのですが、一般的にどうでしょうか。
Aうーん、病気や妊娠中の体調によって生まれた子の魔力量に違いがあるのは事実ですが、順番ではそれほど……。無事に洗礼式を越えられた同母の兄弟であれば、問題視するほどの差はないと思います。成長期の魔力圧縮の方がよほど影響します。どれだけ魔力圧縮ができたか、今もしているかの方が大事ですね。
Q生誕時の魔力量にかかわらず、効率的な魔力圧縮を繰り返すことで魔力量を増やせるのであれば、可能性だけで考えるならば、ローゼマイン式を超える圧縮率となる魔力圧縮を編み出せさえすれば、例えばコンラートでも、ユルゲンシュミットでも最大の魔力量を得るに至るのでしょうか。
A編み出すだけではなく、実際に圧縮しなければ意味がありませんし、コンラートがローゼマインの圧縮率を超えようと思えば最大魔力を得る前に死ぬ確率が高いですが、可能性だけならばあります。
Qオティーリエは離婚しなければ中央に移動できないとあります。貴族は別居や単身赴任は絶対にできないのでしょうか?
A領地をまたぐ別居や単身赴任はありません。メダルの管轄が違うのは魔術的に色々と困るので。
Qイルクナーでは貴族が出ていったり戻ってきたりしているようですが、簡単に領地を移ることができるのでしょうか? 出ていった先が別の領地であれば、その領地のギーベが許可を出すとは思えないです。 また、中央に来たとしても冬の館しかないので、ずっと生活する上では困りそうな気がしています。
Aちょっと質問意図がよくわかりませんが、イルクナーはエーレンフェストの一部です。エーレンフェスト内にあるギーベ間で仕える主を替えるのは、それほど大変ではありません。現代日本で考えるならば、同業種間の転職で勤め先を変えるくらいのイメージです。全員エーレンフェストの貴族で、その中でどこのどんな職業に就くかという感じ。けれど、他領への移動にはアウブの許可が必要になるため、簡単ではありません。
Q貴族院の寮等2階男性、3階女性と別れた上でアウブの部屋は2階にあるとされていましたが、今までの女性アウブはどこで過ごしていたのですか?女性がアウブになっても格的に問題ないよう第一婦人用の部屋もアウブの部屋と同じ準備がされているのでしょうか。
Aアウブの部屋というよりは領主夫妻の部屋と考えていただいた方が良いと思います。貴族院の寮では領主夫妻の女性が三階、男性が二階です。家具の格は特に差がありません。寮の領主夫妻の部屋には隠し階段があるので行き来が可能ですし、非常時には転移の間の近くへ降りられます。
ただ、城では領主の部屋に礎の魔術へ至る扉があるので、領主の部屋を女性アウブが、第一配偶者の部屋を夫が使うことになります。
Q白の塔の主な一日はどのようになっていますか? 魔力電池だけではないですよね。中世ヨーロッパのような内容で過ごすのでしょうか。
A中世ヨーロッパのような内容が何を指しているのかわかりませんが、白の塔に入れられるのは領主一族だけです。それまでの生活には劣りますが、衣食住が保障されていますし、魔力電池とその回復以外はやることがない暇な時間を過ごしています。
Q女性は出産期間があるのでアウブ候補やギーベは男性優位だそうですが、他の事も全体的に男性優位の社会なのでしょうか?
A他のこととは? とりあえず子供の教育に関しては女性優位ですね。
Q大人が魔力感知できていた子供が成長につれて魔力感知できなくなったときは感覚的な違和感を感じるものでしょうか?(例)ジルヴェスターはマインの魔力は感知できていたと思います。成長したローゼマインの魔力は感知が厳しかったのではないかと思います。
A魔力感知は思春期にならないと発現しないので、子供の魔力は誰にも感知できません。名捧げで縛られている主の魔力などを別にして、魔力感知という意味ならば第五部Ⅷの時点ではマインの魔力を誰も感知したことがありません。
Q他領での婚姻の際、自身のメダルを持参して婚約者のいる領地へ移動しますが、星結びの儀式までどのように保管するのでしょうか?
A自分で持っています。普通は魔術の鍵が閉まる箱に入っています。
Q他領での婚姻が成立した場合、メダルはいつ城(貴族の登録メダルは城で管理されるはず)に提出するのですか?星結びの儀式の日か?その翌日か?
A星結びの儀式の日です。普通の貴族は城で星結びの儀式が行われるので、儀式の後、正式に結婚してから提出します。それによって婚姻先の貴族として扱われます。貴族院で星結びの儀式を行う領主一族の場合も、星結びの儀式当日ですね。婚姻先の領地のお茶会室でマントと認証のブローチをもらい、儀式が終わってから寮でアウブに提出します。それによって、寮内の二階や三階の部屋を使えるようになります。
Q子供の魔力属性は両親の属性が影響しそうですが、両親の魔力量も影響しますか?例えば第二夫人になるブリュンヒルデの子や、上級貴族となるリーゼレータの子の属性数は、親の属性数の影響だけだと身分の割に少ない結果になるのでしょうか?
A魔力量も多少は影響します。
Q産後に男性側に魔力変化があると困るのは何故ですか? 魔力変化のあった夫に染められると自分の魔力も変化して母乳を通して子供に影響があるってことでしょうか。
Aそうですね。子供への影響を考えると妊娠から一定の授乳期間くらいはあまり魔力の変化がない方が良いです。
Q異母兄弟の場合、大体様付で呼んでいると思いますが、ヒルデブラントはなぜ兄上と呼んでいるのですか?
A呼び方はその家庭の在り方や関係に寄りますね。ベルトラムはラウレンツを「兄上」と呼びますし、ニコラウスも「ローゼマイン姉上」と呼びますから。ヒルデブラントの場合はトラオクヴァールの妻達の仲が良く、子供は洗礼式直後から離宮の管理を任されているため親と顔を合わせることがほとんどないこともあって、トラオクヴァールが息子達をひとまとめに扱うからです。
Q愛称として、「ジル様」や「マイン」が取り上げられているが、貴族で親しい相手を愛称呼びする習慣はあるのか?
A愛称呼びもあるという設定ですが、本文中で愛称呼びをすると別人の名前になって紛らわしくなるキャラがいるという非常にメタ的な理由で、今後も愛称呼びが出てくることはないと思います。
Qボニファティウスのように新しく家名を授かった場合、名前には「オル・○○」が付くようですが、どこかに養子に入った後に家を興した場合でも同様でしょうか。例えばローゼマインが新たに上級貴族としての家を興すことになった場合、「ローゼマイン・トータ・リンクベルク・アドティ・エーレンフェスト・オル・○○」という名前になるでしょうか?
A養子に入った後で新規に家を興すことなど普通はありませんね。その家に必要だから養子縁組をしているはずなので、特殊ケースすぎます。ローゼマインが上級貴族として家を興すならば、まずアウブ・エーレンフェストとの養子縁組を解消することになります。
Qローゼマインのフルネームは養女なことがわかりますが、ジルヴェスターとフェルディナンドのように父が同じな異母兄弟の場合、フルネームで表記した時、名前からそれがわかるのでしょうか? もし表記が違うのであれば、フェルディナンドのフルネームはフェルディナンド・ゾーン・エーレンフェストではないのですか? それとも、母がいない子はまた別の表記に変わるのでしょうか?
Aどこの家の子かを示すので、異母兄弟かどうかは名前からはわかりませんし、母親の有無もわかりません。フェルディナンドのフルネームはフェルディナンド・ゾーン・エーレンフェストで正しいです。
Q挨拶は身分の高い順に行われると思いますが、 貴族院の1年目、側近の決まった女性メンバーがローゼマインのもとにやってきて、挨拶をした順番ですが、 レオノーレの前にユーディットが挨拶したのは、何か意味があるのでしょうか?
A特に意味はありません。
Qこの世界の医療はどのようになっていますか?貴族などは魔力特有の病気があったり、医療専門の文官などいそうですが、平民の医者や薬師などは魔力のある動植物などで治療するのでしょうか?
例えば、熱があるときはライデンシャフトの力がつよいので、エーヴィリーベの魔力がつよい食べ物を食べさせると良いなど
A平民はそこまで神様に詳しくないです。経験則としてこの症状にはこの薬草が効くみたいなことを知っていて薬を作ってくれる薬師みたいな職人はいます。
Q整髪料を入手できない環境の成人女性でストレートヘアの人はどのように髪を纏めていますか。
A現代と違って碌なシャンプーやリンスがない上に、整髪料を入手できないということは食糧事情も厳しいので、成人女性になる頃には髪が傷んでいるのが普通です。細い紐である程度まとめられるようになります。あとは森で採集した物で自作した整髪料もどき(クリームではなくちょっとベタベタする液)を使う人もいます。
Q契約魔術や領主専用魔術、王族しか入れない領域などはメダルがどの神殿(礎)で管理されているかで、影響対象や権限等が設定されるイメージで良いでしょうか? (コンピュータだと礎=サーバでメダル=アカウントみたいな感じ?)上記のイメージ通りの場合、旅商人は市民権=メダル登録をしていないため、市民権を持つような人と比べて、魔術による恩恵が受けられないのでしょうか?
A多分そういう感じだと思います。アカウントを持っていない旅商人には入れない場所があるとか、できないことがあると考えると、それっぽいですね。うん。
Qローゼマインがフェルディナンドを供給の間から救う時、その扉が小さくなっていて魔力を流したら人が通れる大きさになったとありますが、扉を大きくするのはその領地の領主候補生だったら誰でもできるのですか?
A誰でもではありません。アウブもしくは供給の間に出入りするために魔力登録+窪みに石をはめている領主一族ならばできます。
Q4部9の表紙になっている別離の時の全属性魔法陣ですが、ローゼマインの左手の近くにあるChpのように見える文字は神々の記号のように見えるのですが、何の神の記号なのでしょうか?
A元々はメスティオノーラの記号ですね。椎名さんが装飾的にした結果、あのような形になっているのだと思います。
Q今更の質問で申し訳ないのですが、例えばシュタープを“ゲドゥルリーヒの聖杯”に変える呪文が『エールデグラール』であるように、元々はシュタープを“メスティオノーラの書”に変えるための呪文が『グルトリスハイト』だったのでしょうか? 王族による歴代の変化を経て『グルトリスハイト』=『マニュアル本 + 主だった機能を持つ腕輪に模された魔術具の名前』になった(間違って認識されている)ということなのかな、と思ったのですが…。
Aその通りです。シュタープを“メスティオノーラの書”に変えるための呪文が『グルトリスハイト』です。
Q青色神官に扮したジルヴェスターをフェルディナンドさんとカルステッドが笏のようなもので叩いていましたが、二人が同じものを出したという事は貴族共通なのでしょうか。貴族院で習うものですか? どのような用途の変形なのですか?(シュタープの変形に慣れるための基本形とか、まさしく人を叩く用とか)
A人を叩く用ですね。貴族院の講義で習うものではありませんが、政変前は貴族院の教師がお仕置きとして普通に使っていたので、そのうち誰もが覚えるものでした。
Q第五部第四巻の御加護の再取得で、儀式では神々の名前を全て唱えなければならない、とありますが、第五部第五巻の祠巡りでの描写では七柱の神々と眷属は、ゲドゥルリーヒ以外は十二の眷属神を持つように書かれているので全部で七十九柱となります。これ以外にも神々が存在するようですが、とりあえず御加護を得ようとしたら七十九柱の神々の名を一つも間違えずに唱えられるのが貴族の常識という事でしょうか?
A少なくとも貴族院の御加護の儀式では全て唱えなければなりません。……とはいえ儀式のために必死で詰め込んだけれど、儀式が終わったらパーッと忘れる学生は多いですよ。ジルヴェスターやボニファティウスも再取得のために覚え直しました。学生時代に覚えさせられたけれど、その後は全く使わなかった知識を完璧に覚えている人は少ないと思います。
Qローゼマインは作中屈指の加護の多さかと思いますが彼女が加護を得ていない、将来にわたっても得ることが無いであろう神というのはいるのでしょうか?
Aどうでしょう? 再取得が可能なので、そのうちコンプリートを目指すかもしれません。
Qローゼマインがアーレンスバッハの礎を奪ったとき、フェルディナンドも同時に魔力供給していましたが、それはローゼマインの魔力に換算されて礎を奪う助けになったのでしょうか。それとも、礎から魔石に移した魔力に入ってしまったのでしょうか。
A礎から魔石に移した魔力に入ってしまいました。他者の魔力を礎の魔術と同じに変換するのが供給の間&魔法陣なので、ローゼマインの助けにはなっていません。染めやすくするために空の魔石で魔力を抜いていたことを考えると、邪魔になっていました。
Qイルクナーの戦いにて、ボニファティウス達が境界線の向こう側に魔力攻撃をしていましたが、これはアーレンスバッハの礎を染めたローゼマインに感知できる類のものですか? 時系列的に、ローゼマインが寝ていたから感知されなかったという解釈でよろしいでしょうか?
Aローゼマインの目的はフェルディナンドの救出だったので、礎の魔術を染め替えただけで境界の結界をきちんと張り直していません。そのため、結界を通過されたり攻撃されたりしても気付けません。領地を治めるアウブとしては失格。
Qギーベの館には有事の際の転移陣があるということですが、これは全領地のギーベの館に共通していることなのですか?ローゼマインはアーレンスバッハの城からビンデバルドや境界門に転移する際の転移陣がそれですか?
Aそうです。全領地のギーベの館には転移陣がありますし、アーレンスバッハからビンデバルトへ転移したものがそれです。
Q奉納式で、同じ目的を持って集合し、同じ祈りを捧げながら魔力を放出すると、相乗効果で魔力が流れやすくなると言っていましたが、2部の祈念式の襲撃の時にカルステッド達におくった祝福も、2人で祝福をした相乗効果で予想外の威力が出たのでしょうか?
Aいや、まぁ、それもないとは言いませんが、あれは……本当はマインが悪いです。トロンベ討伐と似たノリで祈ったので複数人に与える量の祝福がカルステッド一人に、ね。あの頃は制御できない、限度を知らない子だったので。
Q青色巫女マインがダームエルの騎獣に魔力を注いでブーストかけていましたが、これがうまくいったのはマインが全属性だからですか? それとも他の貴族同士が同じようにしても、同様に問題なく加速できるのでしょうか。
A全属性ではなく、身食いだからですね。他の貴族同士でも加速はできますが、反発が大きくてそれほどの加速にならないと思います。
Qジルヴェスター初登場時の祈念式で、フェルディナンドが指輪とあわせてマインに渡した七色の石がついたブレスレットは、具体的にどのような効果を持つ魔術具なのでしょうか。この時以外は本編で取り上げられていませんが、マインもフェルディナンドも現在まで着け続けているのでしょうか。また、この魔術具は貴族の間では一般的なものなのでしょうか。
A七つの効果を持つ魔術具ですが、一番フェルディナンドが利用している効果はルングシュメールの癒しです。シュタープや指輪の魔力を使った祈りと違って、他者だけではなく自分にも癒しをかけられる貴重な魔術具です。第三部の最初、ローゼマインの洗礼式で泣きはらした目を癒す時にも登場しています。フェルディナンドは現在もつけていますが、マインは祈念式が終わった時に指輪と腕輪を返却しています。かなり特殊な魔術具で他の貴族は持っていません。
Q騎獣の魔石はイメージさえはっきりしていれば、無機物でも動かすことが可能でしょうか?例えば、箒に跨って空を飛ぶとか、必要な魔力量に目を瞑ればガンダムのようなロボットを作って乗り込んで動かしたりできるのでしょうか?
Aはい。ローゼマインの騎獣を本にするかどうか悩んだことがあります。可愛くないし、乗り込む度に本を足蹴にするのが何となく受け入れられなくて止めました。
Q第五部8のプロローグでは、ユストクスやエックハルトがラザファムの名捧げ石に異常が起こらないか気にしていましたが、主が亡くなった場合、具体的にはどのような異常が起こるのでしょうか。
A名捧げ石が崩れて粉状になって消えます。
Q名捧げの石を誰に捧げたのか作中で問う場面が過去に何度かありましたが、あの質問をされた時に嘘をつくことは可能なのですか? その時に嘘をつくとひょっとして、神々との契約違反みたいなものにひっかかり、魔石になってしまいますか?
A可能です。名を捧げた主の命令で嘘を吐くことを禁じられていなければ大丈夫です。
Q名捧げについての質問です。名を捧げた主から「秘密を口外してはならない」と命じられていた人が、何らかの事情で名を返されることになった場合、名を返された後であれば秘密を口外することは出来ますか?例えば、孤児院でのにょきにょっ木討伐について口外を禁止されたマティアスが、ローゼマインから名を返された後でにょきにょっ木=トロンべで不燃紙の材料であると誰かに話すことは可能ですか?
A可能です。
Qユルゲンシュミットの貴族にとって、ネックレスは婚姻や婚約に直接関係ある装身具のようです。ローゼマインはシャルロッテとフィリーネにそれぞれペンダントと魔石のネックレスを贈ったですが、他の人間に求愛の魔術具と勘違いされませんか?
Aハルトムートやクラリッサを含めて側近に渡した分は皆がお揃いですし、求婚の魔術具にしては形状が違うし、品質が良くないし、魔力が滲むタイプの物ではないし、ローゼマインの工房紋章だけで文字も刻まれていないので勘違いはされないと思います。特にシャルロッテの物はヨハンが作った金属製に自分で魔石を入れているので全く意匠が違います。
Qメスティオノーラの書を得たローゼマインが得た時にゲオルギーネが侵攻して来る方法がわかったようですが、メスティオノーラの書は一定の魔力を持った人が亡くなった時にその知識が吸収されるのだと思っていました。生きていて現在進行形で侵略しているゲオルギーネのことが何故わかったのでしょうか。
Aゲオルギーネの記憶を見たわけではありません。グルトリスハイトを取得したことで、神殿に礎の魔術があること、昔は神殿長が次期領主だったこと、聖典の鍵の秘密などを知りました。同時に、聖典の盗難事件があってアーレンスバッハに送られるところだったことなどを思い出して、ゲオルギーネの狙いに気付いただけです。
Qアーレンスバッハの供給の間でフェルディナンドはシュタープを封じる手枷をつけられていたと思いますが、開錠の魔法陣を探す際に「見比べながら魔法陣の欠けた部分を埋めて発展させればよい」と言っていました。しかしグルトリスハイトも出せないはずなので見比べることは出来ないと思うのですが、まだ混乱状態だったのでしょうか?それとも記憶や知識から埋めるという意味でしょうか?
A「私の方に欠けた魔法陣が時代ごとにあるのだから、君の方にも時代ごとに欠けた魔法陣が複数あるので、それぞれの時代の欠け方を見比べながら解錠の魔法陣に必要な要素を読み取り、完成させなさい。それだけヒントがあれば簡単にできるであろう」という意味ですね。ローゼマインの方には新しい時代の魔法陣(完成版)があったので、魔法陣が作れずに怒られることはありませんでした。セーフ。
Qゲッティルトは固定イメージで、半球状のシュツェーリアの盾は出せないとの事ですが、ライデンシャフトの槍はランツェで創れています。呪文でつくれる神具と祝詞でなければつくれない神具の違いはなんでしょうか。
A神殿にある神具のシュツェーリアの盾(円状の盾)ならば、ローゼマインは「ゲッティルト」で出せますよ。貴族院の実技でやりました。「ランツェ」で出せるライデンシャフトの槍も神殿にある神具と同じです。神に祈って初めて使えるのが半球状になってエリアを守れるシュツェーリアの盾です。これは「ゲッティルト」では使えません。同様に「ランツェ」では使えず、神への祈りで初めて使えるようになるライデンシャフトの槍があります。投擲する際に分裂して魔力の続く限り延々と攻撃できる青い炎をまとった槍です。
Qディートリンデがフェルディナンドにシュタープが使えないように枷をつけた時に弾かれたのは何故ですか? 魔術に対するお守りが発動したのですか?
Aお守りの発動です。それまでは一応婚約者なのでディートリンデを敵と認識して弾かないようにフェルディナンドが気を付けていましたが、明確に敵と認識してお守りで弾きました。
Qジギスヴァルド王子の求愛のネックレスが金粉化したのは、アーレンスバッハの供給の間でフェルドナンドがローゼマインの首元にルングシュメールの癒しを行ったためで、フェルドナンドがわざとやったのだと思っているのですがどうでしょう。
A違います。さすがにルングシュメールの癒し程度では金粉化しません。たった鐘二つ分の間に魔力が枯渇しかけている国境門への魔力供給×2+転移陣の使用を複数回+アーレンスバッハの礎の染め替えを行ったことが原因です。ローゼマインが普通の生活をしていれば、(魔力差がかなりあるので時間の問題ですが)ここまで短時間で金粉化することはありませんでした。ジギスヴァルト王子、ドンマイ。
Qフェルディナンドとローゼマインの魔力はエアヴェルミーンが判別できないほど似ていますが、消えるインクで手紙を書く時、ローゼマインが使っているフェルディナンドのインクは光っていませんでした。それはこのインクの判別力がエアヴェルミーンより優れているからか、それとも他に理由があるのでしょうか。
A似ているけれど、別ですから。インクの判別力の方がエアヴェルミーンの魔力を感知する能力より優れています。
Qユレーヴェについてです。ブリギッテが「普通の領主候補生ならば護衛騎士に採集を任せる」とユレーヴェの素材採集の戦いを思い出していましたが、これが一般的な認識なら(ダンケルフェルガーは違うと思いますが)、第3部の冒頭で健康診断を行った際に、フェルディナンドが、「自分で素材を採らねばならない」と言っており、カルステッドもそれに同調して素材採集の予定を立てていたのはなぜでしょう。魔力を通さない革の手袋をして高品質の素材を集めてもらうのでは駄目なのでしょうか。2度目のユレーヴェはハイスヒッツェとのディッターの戦利品を使用して作っていて、ちゃんと効果が有ったのですから、必ずしも本人が採集しなければならないという訳ではないかと思うのですが。
A診察の結果、できるだけ素材の品質を上げるために高品質の素材を自分で採集すべきだと判断されたからです。死にかけて魔力が固まり始めた時に使うユレーヴェ、体内で完全に固まって時間が経っている塊を溶かすためのユレーヴェ、かなり溶けたけれどまだ残っている塊を溶かすためのユレーヴェ、それぞれに必要な品質が違います。
Qオルドナンツは距離によって届くまでの時間に差があるのか気になります。例えば城–神殿間と、城–イルクナー間で会話するのは、タイムラグが全然違うのでしょうか。
Aそうですね。それなりにタイムラグはあります。
Qローデリヒ視点「貴族院のとある1日」で、ローデリヒが魔力を込められた魔石はローゼマインが使用した魔石だった為、じわじわ魔力が入っていったのでしょうか?
Aよく気付きましたね。身食いのローゼマインが使用した魔石だったので、染めやすかったのです。実は初心者の練習用にちょうど良い。
Q銀の布、銀の製品などは、ランツェナーヴェなどの他国、「魔力が基本的に存在しない世界」でしか原材料が取れないと思っているのですが、あっていますか?
A正解です。
Q「最後まで口に含んでいると中心部に少しだけ苦みを感じて首を傾げる」とありますが、甘い味がトルークのような症状で苦味が解毒剤だったのですか? ローゼマインのお守りが発動して虹色の光がレティーツィアを包んだあとに視界が晴れたように頭がすっきりしたとあるので、操られるとしたら飴が原因かと思いました。
A正解です。甘みがトルークで、苦みが即死毒の解毒剤でした。
Qドラゴン、ペガサス、フェンリル、グリフォンなど伝説の生物はこの世界に存在しますか?
A似たような魔獣がいることもあります。グリフォンはカルステッドの騎獣のモデルになっています。
Qローゼマインは体内の魔石ごと染められたとありましたが、フェルディナンドの移動直前のユレーヴェで完全に塊を溶かしたら器官が作り出す魔力は元の薄い全属性になったりはしなかったのですか? 器官ごと染まっていたから作り出される魔力もほぼ同じになってしまっていたのでしょうか?
Aそうです。魔力器官ごと染まっているので、その後に体内で作り出される魔力も、他の者の魔力に影響を受けない限りはフェルディナンドとほぼ同じです。
Q第五部Ⅱ「王族と図書館」にて、ハンネローレを呼び出そうとするオスヴィンに、ローゼマインが回復薬持参を付け加えるよう言っています。命に係わる事柄だし、主であるアナスタージウスに不利益になる内容ではないからそのまま受けられていますが、この行動は他者の側仕えに頭ごなしに命じていることになり、貴族の作法としてはいささかまずいというか、アナスタージウスへの越権行為とは捉えられなかったのでしょうか?
A自分の側仕えを呼んで側仕え伝いにお願いするのが筋ですね。ただ、このケースでは側仕えを通すことで伝言が間に合わない方が問題になります。オスヴィンは「回復薬をお持ちください」とオルドナンツを送り直すことになって王族側の準備不足というか配慮不足を晒すことになるので。そちらの方が「もっと早く言え」と問題視されますね。多少無礼ではありますが、命令というよりはお願いとか注意になるので越権行為までは行きません。
Qフェルディナンド様が救出された後、ローゼマインがアウブになったことを知らない時、アーレスバッハを滅ぼすのを考えていたようですが、当時彼はローゼマインについてどうするつもりですか
Aアウブになったことも王の養女になることも知らなかった時点では、普通にエーレンフェストに戻れば良いと考えていましたよ。以前のように自分が矢面に立って守れば何とかなると。
Qフェルディナンドの隠し部屋は魔力量による制限がかかっていますが、そもそも部屋を作るときに作った人間の魔力以外では開かない(子は親と共に作る)や、許可の魔石が必要な認識だったのですが、本人の魔力がこもった小物などを持っているだけでも入れてしまったりするのでしょうか?
A小物程度では何もできません。フェルディナンドの死後、彼の死体から得られる魔石があれば開けることは可能です。ただ、フェルディナンドの隠し部屋は魔力制限があるので、「魔石を持っている+入ろうとする者が魔力制限に引っかからない」の条件をクリアしないと入れません。
Q毒を受けたフェルディナンドはレティーツィア「忠告を理解できずに不利益をもたらす愚か者」と評しましたが、大事な人を助ける為により馬鹿な行動を取ったローゼマインを見て評価は修正されたのでしょうか?
Aどうしてローゼマインの行動でレティーツィアの評価が修正されるのかわかりません。どんなにめちゃくちゃで馬鹿な行動だったとしても、ローゼマインは勝算があると判断して行動し、実際に救出に成功しています。フェルディナンドにとって「不利益をもたらした愚か者」に当たりませんね。「思考や言動が予想できない困り者」ではありますが。
Qフェルディナンドはアーデルベルトのことを実の父親だと思っていますか。
Aはい。
Q第五部Ⅷ「新しいアウブ」にて、フェルディナンド・エックハルト・ユストクスの三名が戦闘装束のお召替えとして執務室に籠った際、国の根幹をなす「メスティオノーラの書」について、フェルディナンドだけしか知らなかった事(密かに所持してる事を含む)を情報共有していましたか?
A情報共有はしません。断片的な情報から側近達が推測することは可能ですが、フェルディナンドがそれを隠すために行動していることを同時に察するので余計なことは口にしません。
Qフェルディナンドがエーレンフェストに置いていった専属は、神殿の料理人以外にいますか? 落ち着いたら連れて行こうと思っていた専属はいるのでしょうか。
A専属という枠組みであれば、フェルディナンドにも衣装や金属加工、家具職人などの専属はいます。ただ、連れて行く気はありませんでした。職人に対してローゼマインほどの思い入れはないので移動先で新たに探せば良いかと思っていました。連れていくと、専属がその土地で過ごせる環境を準備しなければならなくて手間が増えるので。
Qジルヴェスターが青色神官のふりをして神殿や祈念式に来ていた時、ジルヴェスターについていた側仕えはフェルディナンドさんの側仕えか、孤児院から手配した灰色神官だったのでしょうか。
Aフェルディナンドの側仕えの一部+孤児院から派遣した灰色神官です。実はほとんど映りませんでしたが、アニメの設定でジルヴェスター、カルステッド、ダームエルについていた灰色神官もモブとしてキャラデザを作ってくださっていました。
Qジルヴェスターは領主の地位を競わず、望んでもいないのに最初から押し付けられたことで姉に憎まれているのに、なぜ息子であるヴィルフリートで自分の両親と同じことをしようと思ったのでしょうか?
A側近同士の張り合いとか競い合いはひどかったですし、ゲオルギーネは水面下での根回しで派閥を作っていました。ジルヴェスターとしては後から生まれた者を次期領主にしようと思えば争いが生じる。ならば、最初に生まれた者に決めておけば余計な争いは起こらないと考えました。
Qヴェローニカ失脚後、ダンケルフェルガーのマントをつけているフェルディナンドに、ジルヴェスターは何も思わなかったのでしょうか? フェルディナンドがアーレンスバッハに行くときになって、言われなかったから気づかなかったと言っていますが、ちょっと無関心に過ぎる気がしました。また、ローゼマインが2年生の時に、ヒルシュール先生の研究室に置いてあった魔術具を引き上げに貴族院に行きましたが、その時はエーレンフェストのマントは持っていなかったはずですし、場合によってはブローチも持っていなかったと思います。どのようにして出かけたのでしょう?
A新しいマントをもらったのはローゼマインが貴族院二年生の領地対抗戦ですね。アーレンスバッハへ行くときではありません。それはそれとして、ジルヴェスターは無関心というより素直すぎるというか、考えが浅いだけです。フェルディナンドが「ダンケルフェルガーから奪った勝利の証しだ」と言えば「私の弟はすごいな」で終わりですから。マントを取り上げられたことを知らされていないし、神殿に入った後はマントを着ける機会がそもそも少ないですからね。魔獣討伐で全身鎧をまとう時くらいですし、魔獣討伐の場にジルヴェスターが同行することはありません。青いマントでさえ見る機会が少ないくらいなのに、エーレンフェストのマントを持っているかどうかまで考えません。そういう意味では魔獣討伐に同行しているカルステッドについても深く考えていない&報告していないと責めるべきでは? 気付かないジルヴェスターより、(苛められていること言えない心情は理解できるけれど)報告しないフェルディナンドに問題があると思います。
それから、貴族院への転移陣を使ったり寮と中央棟を行き来したりするのに認証のブローチが必要なので、それはもらっていますし、マントは公的な場へ出る時にどの領地の者か見分けやすくするだけなので、ひそかに研究室へ行くだけならば必要な物ではありません。教師や学生達もマントではなくスカーフを使う者も多いですし、それさえ邪魔に思って腰のベルトに結んでいる者もいるくらいです。
Qローゼマインが成長して戻ってきたあとです。ローゼマインがフェルディナンドに荷物と手紙(中央に本をどれくらい持っていってよいか、手紙で問合せているとの記述が有)を用意して、自分で送るのは止められていたため、領主から送ってもらうように託したとの記述がありましたが、その荷物と手紙はどこにいってしまったのでしょうか?フェルディナンドには、荷物も情報も渡ってなかったので荷物の行方がきになりました。
Aディートリンデに没収されて離宮に持ち込まれたり、ランツェナーヴェの船へ運ばれたり、捨てられていたり……。もうないですね。
Q「冬の子供部屋と貴族院の始まり」のお茶会で婚約解消後のヴィルフリートの態度の変化についてローゼマインが質問した際、「あぁ、もしかすると、其方はまだわからないのか?」と言ったヴィルフリートが仄めかしているのは魔力感知ことでしょうか?
Aそうです。
Qヴィルフリートは貴族院三年生で魔力感知を発現しましたが、ディートリンデの魔力は感じ取りましたか?
Aはい。
Qヴィルフリートは第五部ⅢSS「不信感とゲヴィンネン」でヴェローニカについて、ローゼマインとフェルディナンドに『ひどいことをしたらしい』と書かれていますが、ヴェローニカが何をしたのか知ろうとしなかったのでしょうか。
A詳細をどうやって知るのですか? フェルディナンドに「ヴェローニカにされた嫌がらせを全て報告しろ」と命じる? 思い出したくもないという人に? ヴィルフリートどころか、ジルヴェスターも正確なところを知りません。先代領主の死の前後にヒステリーを起こして「フェルディナンドを殺さなければ」と暴れていた時代は実際に見て知っていますし、厳しい態度で当たられていたことを知っています。けれど、それも夫を失った一時期の混乱状態と言う側近がいれば、ヴェローニカに情状酌量の余地が生まれて一気にマイルドになります。ヴェローニカがライゼガング系貴族に対してやったことも、今現在の旧ヴェローニカ派が権力を奪われている状況と大して変わらないとか、ヴェローニカの失脚後に冷や飯を食わされて肩身の狭い思いをしている旧ヴェローニカ派貴族は可哀想ではないのかと言われれば、「酷いことだが権力者が交替すればよく起こること」になります。フェルディナンドが隠したがることを、側近達も触れ回りません。ヴェローニカという後ろ盾が失脚した後で当時の加害者が「私はヴェローニカ様の命令でフェルディナンド様に昔こんなことをしました」と詳細を白状すると思いますか? 罰せられる可能性があればできるだけ隠すし、「そういう時代だった」「第一夫人が他の妻の子や庶子に厳しく当たるのは珍しいことではない」と丸めた表現で終わらせます。当事者であるフェルディナンドやフェルディナンドに近しい者が詳細を言わなければ、今後もヴィルフリートやジルヴェスターが詳細を知ることはないでしょう。
それにローゼマインに関しては平民であることを言えないし、ローゼマインにはヴェローニカと直接の面識がありません。前神殿長の嫌がらせを容認しただけで、直接の嫌がらせではないのです。
Qローゼマインが付けているお守りのかんざしに対してヴィルフリートはもやもやしていたようですが、これは自分が作れないほど大きな魔力を感じていたからではなく、お守りから漏れる魔力を感じられなかったからですか?また、ローゼマインとフェルディナンドの魔力は神が見間違うほど似ているようですが、フェルディナンドが作ったかんざしはローゼマインが自分で作ったものと言ったとしても他人からはわからないものですか?
A簪はただのお守りなので、魔力が漏れ出るような求愛や求婚の魔術具とは別物です。ヴィルフリートがモヤモヤしていたのは、自分(やその側近)が作製できるレベルのお守りではない物を自分が贈ったと周囲に思われて「あのような複雑な魔法陣の籠もったお守りを作れるなんてすごい」「愛ですね。私も婚約者に贈りたいので教えてほしいです」的なことを言われることが嫌だったからです。
Qヴェローニカはイルムヒルデの死後からフェルディナンドの洗礼式までに、フェルディナンドを消そうと試みましたか?
Aはい。
Qハルトムートの長兄は城勤めだそうですが、もしかしてカジミアールが兄なのでしょうか?
Aカジミアールではありません。第五部Ⅸの「エーレンフェスト防衛戦(後半)のフロレンツィア視点で名前だけちらっと出ています。
Qカルステッドの家で側仕えとして仕える者たちはローゼマインの登場を噂しなかったんですか。
A噂されていましたよ。「旦那様、第三夫人の娘をエルヴィーラ様の実子として洗礼式を行うみたい」って。
Qアンゲリカは主に魔剣で戦っていますが、黒の呪文を使うときだけはアンゲリカでもシュタープ製の武器にかけるのですか?
Aそうです。魔剣に黒の呪文はかけられません。
Q旧神殿長問題でデリアは罰を受けましたがエーレンフェスト防衛戦では神殿に行くことが許されていました。特例とは思いますが何か物語はあったのでしょうか?
Aもしエーレンフェスト防衛戦の特例とおっしゃっていることが「あたし、一階の部屋に誰もいないか確認してきます」のことを指しているならば、それは孤児院の女子棟内の話です。避難場所は孤児院女子棟の地下ですし、デリアは孤児院から出ていません。
Qローゼマインと同学年の領主候補生の中で、1~4年生で優秀者に選ばれている人はヴィルフリートとオルトヴィーン以外にいますか?ハンネローレは優秀者に選ばれていますか?
Aはい。ローゼマインには敵いませんが、ハンネローレも大領地の領主候補生として恥ずかしくない程度の成績は収めています。
Qレティーツィアの白いシュミルの魔術具のぬいぐるみ部分はリーゼレータのお手製ですか?
Aいいえ。リーゼレータのお手製の白いシュミルはディートリンデに渡されました。レティーツィアの分は領地対抗戦で白いシュミルのぬいぐるみを見た学生達の話を聞いて、彼女の側仕えが作りました。
Q麗乃のお母さん、麗乃の幼馴染らなどは今ごろどうなっていますか?
Aどうとは? 普通に生活しています。後追い自殺などはしていません。
 




