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変態と出会う

今回、前の話で出て来た変態ジジイを出します



俺達は順調にヴィルフォングに向かい、進んでいた。

しかし、あと少し、本当にあと少しでヴィルフォングが見えてくるという所で、魔物に襲われた。


「狼か……」

「ど、どうします?これじゃ、ヴィルフォングに行けません」


ユキの言うとおり、もうこちらに気が付いている。

その上、キューレを全速力で走らしたところで撒けない位置。


「仕方ねぇ」


俺はキューレを走らせながら、ギルクォーツを取り出す。


「ど、どうするんですか?」

「御退場願うだけだ」

「え?」

『陰を照らし、闇を取り払え。一矢と為りて、我に仇成す者を封ぜよ』


 ドン!!


銃から放たれた魔力は、光り輝き魔物を貫いた。


「グアァァァ!!」


そして、魔物は普通の狼に変わった。


「あれ!?どうなってるんですか!?」

「瘴気を払っただけだ」

「えぇ!?出来るんですか!?」

「出来るとは思わなかったがな。もう一度やれと言われても、無理だろうな」

「そ、そうなんですか」


なんだか、微妙な声が後ろから聞こえたが、気にしない。













































ヴィルフォングにようやく着いたのは、ユキと出会ってから六日目の昼だった。


「ふぅ、ようやくだな」

「ありがとうございました」

「いい」


これで、目的は達成できた。


「じゃあな」

「あ、ちょっと待ってください!!」

「ん?」

「一緒に城の方に来てもらえませんか?何かお礼がしたいんですけど……」

「礼なんてい……」


いいと言おうと思ったが、ちょっと待て俺。

城のお姫さんが礼をしたいって言っている……。

これは、タダで宿がとってもらえるんじゃ……!?


「どうしたんですか?」

「いや、そうだな……」

「?」

「じゃあ、宿を……」

「宿、ですか?」

「あぁ、金がないし」

「それなら、城の方で客室が取れると思いますよ」


な、なんと……。普通の宿でいいのに、城の客室だと……!?


「本当にいいのか?つか、大丈夫か?」

「大丈夫ですよ。……きっと」


きっと、て……。そんなことだろうと思ったよっ……!!


「と、とりあえず、城の方に来ていただけば……」

「わかったよ。とりあえず、な」


そして、俺達が城に向かおうとした時だった。


「きゃっ!?」

「どうした?」


突然、ユキが小さな悲鳴を上げた。


「え、あ、あの、今、誰かに、お尻を……」

「あぁ?」


ユキの言葉で、頭に浮かんだ顔が一つ。


「あのジジィ……!!」

「なんじゃ、呼んだかの?」

「うおっ!?」

「きゃっ!?」


突然、俺とユキの間にジジイが割り込んできた。


「こんの、変態ジジイ!!まだこんなことやってんのか!!」

「なんじゃ、うるさいのぅ……。年寄りの楽しみを取り上げるつもりかっ!!」

「黙っとけ!!」

「お前さんが女子を連れているのを、見かけたからのぅ。ちょっかいを出したんじゃが」

「いらねぇんだよ、そんなちょっかい!!」

「相変わらず、うるさいのぅ」

「あのー」

「ん?なんじゃ、お嬢さん」

「お名前は……?」

「ハイルじゃ。グール・ハイル」

「こいつが、話した変態ジジイだ」

「変態ジジイって言うでない!!」

「変態以外のなんだってんだ、あぁん!?」

「なんじゃ、やる気か?」

「やめとけよ、死ぬぞジジイ」

「ほう、いい度胸じゃ……」

「ちょ、ちょっと、お二人とも!!街中ですよ!?」

「……っち」

「……むぅ」


ユキの一言で、俺達は殺気を収めた。


「とりあえず、リクさん。ついて来てくださいね」

「あぁ。ジジイ、後でまた来るよ。……首洗って待っとけ」

「いいじゃろう。……おおっ、あんなの所に美人の女子がぁぁ……」


ジジイは、ものすごい勢いで走って行った。


「まったく変わってないとはな……」

「強烈なお方ですね……」


そして、俺はユキと城に向かうのだった。



キャラ説明

☆グール・ハイル

歳は70歳。だが、身体能力的には30代。←異常ですwww

一応、歳で現役引退しているが、まだまだ前線で戦える。

戦う時は、ロングソードを使う。

魔法はからっきし。

金色の瞳で、短い白髪。


こんな感じ。

このキャラは、これからメインで扱うつもりです。


感想バッチコォォォィィイイ!!



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