2.昼
待ちに待ったチャイムがなった。
しかし教授が話を辞める気配がない。
これは間違いなく延長コースだ。
ふと、隣を見ると迴斗も奥の氷翠も死んだ魚のような目をしている。やはりなんだかんだいってこの2人も講義を受けるのが辛いようだ。
やっと95分の長く苦しい講義が終わり休憩時間が始まる。1、2限目の講義間の休憩時間は10分しかないため、2限目の講義がある人は可哀想だ。俺は2限目無いので高みの見物をさせてもらう。
「いや〜、あのジジイは講義を延長するから嫌いなんだよな〜。」
俺は何度も大きく肯首する。
「マジでそれな〜。でも次は休みだし〜どうする〜?
カフェ巡りでもする?」
「心渡〜、金貸してくれ〜!」
迴斗が金をせびってくる。
「お前最近バイト代はいったばっかだよな?なんでもうなくなってんだよ。」
「お前は一緒にゲームやってたんだから知ってるだろ!!
俺がスキンガチャに課金して爆死したの!!」
そういえばそうだった。昨日は酒を飲みながらやった為か記憶が少し曖昧だ。
「一体いくら使ったの〜?」
「氷翠たまには知らなくていいこともあるんだぜ。例えば俺の課金額とかな!」
「心渡〜、こいつ一体いくら使ってたの〜。」
「えっとね〜確か10万くらい…だよね?迴斗。」
「おい!言うなって!男の友情に誓っただろ!」
「ふ〜ん。そんな使ったんだ〜。じゃあ心渡、トイチでかしてあげて。」
「それは話が違くない?金利なしで貸してくれよ〜。俺たち友達だろ?」
「じゃあわかった!いくらなんでもトイチは可哀想だからトゴにしてあげるよ。」
「悪化してるじゃねえか!」
「氷翠〜。ここら辺で俺たちがまだ言ったことないカフェって会ったっけ?」
「ん〜とね、駅前に新しいカフェができたらしいよ!
オープン記念で少し安くなってるみたい。」
「じゃあそこにするか。」
俺と氷翠は席を立ち、駅に向かって歩き出す。
「お〜い。俺を無視しないでくれよ〜。お二人さん。」
迴斗が慌てておいかけてくる。
「しゃ〜ね〜な〜。バイト代入ったら昼奢ってくれよ。」
「喜んで奢らさせていただきます!」
「相変わらず迴斗に甘いね〜。」
「まあ今日の講義起こしてもらったしな。」
「それ提案したの私だよ?」
「迴斗、やっぱり夜飯も追加な?」
「そりゃないよ〜」
俺たち3人は駅前のカフェへと歩き出した。




