ふたり54
夕暮れにはまだ早いくらい。この時間は、何をしていればいいのやら。
そういえば、進藤と吉田からのメール。まだ見てなかった。
暇つぶしに立ち寄っ公園にひとり。君ときた公園のブランコ。
「進藤からはなんて来てんだ?」
>綾音が暴走中、「メールしたのになんで返さねーんだっ!」気を付けろ、俺はもうだめかもしれなあ!!!!!グゴォぉ〜…。
恐らく死んだであろう進藤からのメール。
「吉田の、メールっ…」
>おはよう、今日も寝坊かあ?
>おい、もう起きてんだろ!メール返せや!仮病だろお!弱虫!!
>おい!まじでなんなんお前…無視か?
>無視してんじゃねーぞ?おまえの家行くからな、お前が出てくるまでインターホン押し続ける
>家に到着、
>十分経過。
>三十分経過。
>優と合流、四十五分くらい経過
「えっ、まじかよ。馬鹿なのかあいつ…」
最後の吉田からのメールから1時間以上経過している。
駆け出している。公園から家までは五分も掛からない、全力で走り切れば恐らくは二分ほど。
「なんでこんな時に面倒くさいことばっかりぃ!」
走り出して60秒もしないくらい。この角を曲がれば俺の家の並び。俺は角までに足を緩めて呼吸を段々と整えて、曲がり角の壁に片手をついた。
そして、ゆっくりと家の並びの道路を覗き込む。
そして面倒な状況を見つける。
本当に、二人が俺の家の前でのんびり座っていた。
「いやいや、そこ道路だし…。何やってんだよあいつらは」
ひとりでに呟いた。
そして、覚悟を決めて、面倒ごとになりそうな二人に向けて角から身体を出す。
まだ気づいていない二人に向かって歩いていく。
そろそろ足音も聞こえそうだとは思うけれど、近づいてみてわかったこと。
二人仲良くスマホをいじっていた。




