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ふたり42


 「たべる!卵焼きぃ!」


『話し合いと言うよりも、言葉を交わしただけ。君と言う人間は卵焼きに目がないようだ』


「じゃ、じゃあ上がって」


「はーーい、おじゃましますー」


『君をまた家に入れる。今度は僕の部屋じゃなくて、リビング。君を座らせた後、母さんからの手紙をうまく取った昼飯皿をレンジに入れて三十秒ほど。良い匂いが立ち込めるそんなリビング』


「ごはんどのくらい食べる?」


「自分でやるよー」


「いいよ別に…量を言ってくれれば」


「りょう?」


「え、なに?あー、違くて。ご飯の量はどのくらいにするって意味で…」


「冗談だよー、涼くんと同じくらい」


「わかった…。だから座ってていいってば」


「はいはい、はい」


『わざわざ立ち上がって近づいて来た君をつかまえて、また座らせる。そして、さっさとお椀にごはんを装る。ちょうどレンジの音。温め終わった卵焼きのいい匂い。テーブルにそれぞれを置いて、君の向かい側に座る僕』


「味噌汁ないから、麦茶でいいかな?ジュースもあるけど」


「うんうん!だいじょぶ!ありがと」


『楽しそうな君を薄目。気恥ずかしい食事になることは想定できている。ただ、直ぐに食べ終えて仕舞えばいいだけの話だ』

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