表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/28

ふたり25


 「あっぶねー、こーゆーイレギュラーは嫌いだ」


道をでて、呑気を取り戻した感じ。


「うまいなあ、目玉焼きベーコントースト、?ベーコン目玉焼きトーストか?いやベーコン目玉焼きオンザトースト…?あっ!ベーコンエッグオンザっ」


『そんなもんなんだっていいだろ!』


「うおっと!びっくりしたなあ!急に叫ぶなよ…まったく」


『黙って感じていればこの有り様で、落ち着きの無い朝の行動に後悔しかけていたことも忘れ、学校へ間に合うからと言う安堵に染まった今日がいい1日な訳がない、そう確信してる』


「あんだおー、別にいいむじゃんふあー」


『口に入ったトーストとベーコン、そして旨い目玉焼き。朝には持って来いだ。外の空気と食べるのもまた文句はない』


「ほら、いい1日になりそうじゃんー。あとパンも半分だし味わうかー、あーんっ!」


「おいしそっ、涼くんおはよ」


「ああー!びっくりしたあ!」


『おそらく態とな君の挨拶。それにこの時間を狙っていたのではなく、おそらくずっと待っていたであろう君からの意地悪』


「いえーい、待ち伏せ捜査成功ぉ〜。その残り半分の半分を報酬として頂こうか」


「えっ、まあ別に良いけど。でも分けるの難しいし…」


「じゃあ私が最初にその半分の半分を食べるで良くない?」


『わざわざ何かのきっかけを作ろうと絡んでくるのは良いけど、そんなめちゃくちゃな提案に拒否も出来ない僕は、君がじっと見つめるベーコンエッグオンザトーストをあげる』

 

結局その名前で落ち着いたのかよ。そんな事はさて置き、口付け、間接キス。まあ、昨日の焼きそばパンの時も君の残しを食べたから、特に気にすることもない。

でも、君の前に居ると、なんかもどかしい感じ。


「うんまいね!卵ベーコン!パンに合うなあぁ」


「それは良かった、溢さないでね」


『小さい口。ほっぺを膨らませた君は食レポの後、黙々と食べ始めた。僕は前を向いて、スマホを取り出し時間を確認する。学校まではあと10分程度、余裕はある』


なんだか、落ち着かない。

このあと半分を君から受け取って食べるのがなんだか恥ずかしい。でも付き合ってるんだから、大丈夫だ。

ゆっくり、この登校時間を楽しむのが最優先だ。


「ご馳走様あ!あー、美味しかったあ」


きたきたきたっ。俺の番だ、そう、君みたいに何気なく、さり気なく、堂々と。間接きっ…。


『君の手を見ると、片手にハンカチ、もう一方の片手についた汚れを拭きながら。これは、手品か何かか。それとも、何かまた企んでいるのか。そうも考えようとしたけれど、満面の笑みの君の顔を見だ僕は、ただ目が点になる』


「あれ?手品かな…?」


「うまかったぜよ」


溜め息というか、呆れというか。

まあ、これはこれで面白いからいいぜよ。


「まあ、昨日は奢ってもらっちゃったし。あとジュースも後で奢るからさ」


「えぇー、ありがとう」


『静かになった僕らのやり取りはこれにて終了。君に弄ばれる事にも慣れてしまいそうな僕は昨日の事を思い出し、容易に許している』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ