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ふたり18

 「おーい、涼っ!ちょっとこい!」


「なんだよ、進藤」


「お前やるじゃん!あの人気な一ノ瀬と付き合うとかよ!いいなー」


『君が残した焼きそばパン、君が買ってくれた僕のぶん三つを無理やりにも食べた。そんな屋上からの戻り。面倒な奴に呼ばれた僕は渋々奴の方へ行く。そして、近づけば首に手を回しできたクソ野郎との会話が始まっている』


「お前だって、吉田と付き合ってんだから。あいつは気が強いけど美人だろぉ?良いじゃねーかよ」


「まあぁーそうだけどよー?なんだよ水臭いなぁ!あいつの何処が好きなんだよ?教えろよーー!」


『空気も読めなくて、楽観的な進藤優。いつになく邪魔だと思える。あまりいじらないで欲しいと思っている話題をこんな廊下で、大声で。勘違いされそうな事も、誰構わず、包み隠さずに言う奴だ』


「あー、もうっ!暑苦しい…また後でなぁ」


『嫌気がさした。進藤を払ってクラスへと戻っていく。その過程、暑苦しかった屋上での会話は今も頭の中をぐるぐると回っている』


 君に残された屋上からずっとだ。君から『涼くん』と言われた事が頭に残ってる。


「面倒くさい」


こんな言葉を『ふたり』がよく使う。俺も釣られて使う時がある。でもそれって、本当に釣られているだけなのか?そうだ、こんな思考もめんどくさくて邪魔だから、空っぽにしたいんだった。

いつもうるさい頭の中を、さらに自分の思考で埋め尽くしてしまうとまた疲れてしまいそうだ。


『元気出せよ、別れた方が楽だぞー』


「頼むから黙ってくれ」


『んっ、無理』


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