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④ ルイはあたちのもの!




春の花が、自身の美を誇るように咲き乱れる四月。

アリスは無事に五歳の誕生日を迎えた。

そして春から初夏へと季節が変わり始めるかという頃、アリスの誕生日から二ヶ月遅れてルイの誕生日がやってきた。

夫人の喪に服している為、大掛かりな誕生日パーティはしないと思われるが、愛する子の人生でたった一度の五歳の誕生日なのだ。内々で何かはするだろうと思っていた侯爵は、自分達が誘われないとは思いもしなかった。

ルイの誕生日が近づくに連れてそわそわしだした侯爵が、意を決して公爵に声を掛けると、まさかまさかのルイの誕生日を失念していたという。


こいつ、マジでやべーな・・・と思った侯爵は、今日話しかけて本当に良かったと胸を撫で下ろした。

そうしてコンフラン家の面々は、ルイの誕生日の一週間前にやっとパーティにお呼ばれしたのだった。





「おねぇちゃま! ルイのたんじょうびプレゼントは何が良いと思う?」


五歳になったアリスは、更に天使感が増した。

もう言葉を発するのにほとんど噛んだりはしなくなったが、アデルの要望で今でも「おねぇちゃま」と呼んでいる。


「おこづかいで何かを買ってあげるより、手作りのプレゼントの方が絶対喜ぶと思うわ」


アデルのお薦めはいつも自分の希望なのである。

一度しか会っていない婚約者(しかも泣かされた)からお手製のプレゼントを貰っても、嬉しいとは思えない、と思われる・・・。

しかし、ルイの様に聞き分けの良い子な訳ではないくせに、アリスはアデルの言う事は100%聞き分ける。


「なるほど! さすがおねぇちゃま!」


薄い紫色の瞳をキラキラさせて、姉を見つめるアリス。

アリスはルイに絵を書いてあげることにした。

先日絵の先生に褒められたのだ。しかしポテンシャルは低いアリス。絵心も特に無い。先生に褒められたと言っているが、先生は「なかなかに斬新ですね~。目の付け所が違いますね」と言っただけだった。

しかしアリスの中では、自分は新進気鋭の画家になれるほどのポテンシャルを秘めていると勘違いした。


そうして出来上がった絵は、花畑で花冠を作って遊んでいるアリスとルイの絵であった。

因みにこれは、ルイを泣かせた夜に見た夢の中の出来事で、実際には遊んでいない。

それなのにアリスの中では、きちんと謝った上に花冠を作って遊んだことに記憶操作されたのだった。



自分の中での最高傑作を眺めて、アリスはニマニマとしていた。


「にへへへへ」




*****



とうとうやってきたルイの誕生日。

アリスとアデルは双子コーデで、お揃いの白いワンピースに、お互いの瞳の色のリボンで髪の毛を結った。

部屋から手を繋いで、両親の待つエントランスへと向かう。

この時もアリスは、スキップの成れの果てのステップで、ぴょこぴょこ飛び跳ねながらアデルに興奮しながら話し続ける。

因みにコンフラン家の面々も、これが世に言う“スキップ”であることに既に気づいていた。

最初に気付いたのは、この屋敷に仕えて既に四十数年になる執事長、セバスチャンである。



「ルイ、よろこんでくれるかなぁ?」

「アリスからプレゼントを貰って喜ばない人間はいないわ。そんな奴がいたら、それはもう人では無いわ」

「?」

「絶対に喜ぶから大丈夫よ」

「えへへへ。楽しみだな~! ルイと会うの、いつぶりかな~?」



初対面振りである。



「アリスはだいぶおっきくなったからね。ルイもおおきくなったかな?」

「どうかしら? これぐらいの男の子って、女の子より成長が遅いみたいだから、アリスの方が大きいかもよ?」

「アリスがルイをまもってあげるんだから、べつにルイは小さくてもいいんだ」


二人がエントランスに続く階段の上に現れると、侯爵夫妻と侯爵家に使える者達は、感動に涙を浮かべて二人を見上げる。


まるでレオナルドの天井画に描かれているような女神と天使の降臨に、メイドは大興奮し執事長に怒られていた。しかしその執事長も、「お美しくお育ちになって!」と心の中で感極まって泣いていた。

しかしセバスチャン(六十五歳)、名門コンフラン家の執事長は、いつも通りの落ち着いた所作で侯爵一家のおでかけの準備をする。

執事の鏡である。




「まぁ、まぁ、まぁ!!!」

感動して声の出ない侯爵の肩に寄り添って、夫人は大きく、そして美しく育っている娘達に感嘆の声を上げた。


「なんて可愛らしい天使達! お母様にキスをちょうだいな!」


母親が両手を広げると、満面の笑みで二人は階段を降り、そのまま両側から母親の頬にキスを落とした。


「お、お、お父さんにも・・・」


涙声で両手を広げる父親の頬にも、二人はキスを落とした。



「なんて可愛い天使達・・・。ここは天国か?」

「何を言っているのよ、お父様。わたくし達を置いて死なないで。

(そして馬車馬の様に働いて、私達に裕福な暮らしをさせて)・・・」


侯爵は行間が読める男だったが、自分の心の安寧を守るため、アデルの心の声からそっと目を逸らした。



侯爵家の面々は、各々の感情のままに馬車に乗り込み、王都にあるカイゼルスベルク公爵家に向かった。



公爵家は王宮の近くに広大な敷地を有する、立派なお屋敷だった。

姫様が降嫁されたこともあり、門には騎士が立ち、建国の父の弟が立ち上げた名門の名に恥じない、厳かな豪邸であった。


しかし一歩中に入ると、人手が足りていないのが見てとれる。

侯爵は莫大な額を援助したが、公爵はそれを全て領地の為に使い、この豪邸を以前の様に飾り立てる事には少しも使わなかったようだ。

侯爵は学生時代に、一つ年上だった公爵の出で立ちを思い出していた。

騎士としての将来を約束されていた彼は、同年代の生徒達から絶大な支持を得ていたのだ。

かく言う侯爵も、彼の威風凛然とした姿に憧れて、陰ながら筋トレに励んだものだった。しかしほとんど筋肉は付かず、泣く泣く文官の道へと進んだ。学生時代の苦い思い出の一ページである・・・。



侯爵夫人も、同じ様に荒れた寂寞の風情に、青春の一ページが色褪せてしまうのを感じた。

無口で不器用な騎士と、儚げな姫様の恋物語。

学園の誰もが憧憬の眼差しで二人が寄り添う様を見守っていたのだ。


そして子を持つ母親として、ルイと長男のガスパルドが恙無く過ごしているか、気がかりだった。





邸の扉の前には、公爵一家と使用人が並んで侯爵家を出迎えた。

その使用人の数は、下手をすればその辺の伯爵家よりも数が少ないかも知れない。


「本日はお招き頂きましてありがとうございます。

ルイ君、お誕生日おめでとう」


侯爵は公爵に礼を述べた後ルイに声を掛けたが、ルイはガラス玉の様な瞳を前に向けたまま、侯爵の言葉には返事をしなかった。

初めて会った時もアンニュイな感じで、溌溂な幼児では無かったが、今みたいに無表情では無かった。

侯爵は夫人とアイコンタクトをして、ルイの事は夫人に任せ、長男のガスパルドにフォローを入れる。


「ガスパルド君もお久しぶりですね。妻とアデルにはもう会っているかと思いますので、次女のアリスを紹介しますね。

公爵も初めてですよね?」



そう言って、侯爵はアリスの方へと視線をやる。

興奮状態で、目をかっぴらいて口を一文字に閉じていたアリスは、ずっとルイを凝視していた。

その様子は、いつもの、レオナルドの絵画に出て来る様な天空の住人(すみびと)の様な天使では無かったが、それでもその辺に居そうな程度の天使には見える。つまり、その辺に居そうでも天使の様ではあるので、地上の住人から見れば、人間離れした美貌であることには変わりがない。公爵も、長男のガスパルドや使用人たちも、アリスの美貌に息を呑んだ。


父親の一言で、興奮状態でルイを凝視していたアリスが我に返る。

そして百人いれば百人共が、百点満点を出しそうな飛びっきりの笑顔で、公爵とガスパルドに淑女の挨拶をした。

この顔が無ければ二十点を付けられそうなカーテシーだったが、笑顔がレオナルドの絵画に出て来る最上級の天使顔に戻ったので、相殺されて、九十点ぐらいは貰えそうなカーテシーに彼らの脳内で変換された。



アリスは両親に、この顔に産んで貰えた事を心の底から感謝するべきだと思われる。




二家族揃って中に入る時、アリスがいの一番にルイの手を繋いで、


「ひさしぶりだね! やっと5才だね! ありすのほうがおねーちゃんだね! アリスは・・・・・・・・・・・んとんと、(指を折って数えるがすぐさま諦めた)だいぶ前に5才になったよ!!!」



もう既に友達認定をしていた為、アリスは本当の友達の距離感でルイに話しかけた。


ルイの様子を見ようと思っていた侯爵夫人だったが、アリスに任せて見ようかと思い立ち、アデルに二人の面倒を見る様に小声で依頼し、ガスパルドに優しく声を掛けた。

ガスパルドもまだ十歳なのだ。しかも夫人が無くなるまでの四年と少しは、ほとんど一緒に居られなかったらしい。広大な屋敷の中、母の面影を探して歩いていたガスパルドの後姿がやけに心に残っている。


ガスパルドは自分の肩に手をかけ、優しく瞳を見ながら声を掛けてくれた侯爵夫人に、頬を赤らめながら言葉を返す。


(こっちは大丈夫そうね・・・)


夫人は安堵し、彼に手を差し伸べてみせれば、躊躇しながらも手を繋いでくれたので、そのまま二人で親子の様に手を繋いで中へと入って行った。





問題はルイだった。


アデルは母親に言われた通り、後ろから幼児二人の会話を見守る。

アリスは興奮しながら、繋いだ手を大きく振りながら、両親の後をついて中へ入っていく。その間もマシンガントークは止まらない。

しかし、ルイは何も見ていないような温度の無い瞳で、ただ前を向いて、アリスが引っ張る方へと足を動かしていた。


「ルイのおへや、どこ?」


まだパーティまでは時間があるので、三人はルイの部屋に行く事にした。

アリスは全く気付いていないようで、自分の話をずっとし続ける。一度もルイは声を発していないのに会話を続けることが出来る五歳児・・・。


(鋼の心臓ね・・・)


アデルは苦笑するしか無かった。


そんな風にルイの部屋で時間を過ごしていると、公爵家の執事がパーティの準備ができた為に呼びに来た。

連れだってパーティが開かれる食堂へ向かう一行だったが、何故か大興奮のアリスは執事を追い越し、アリスと手を繋いでいるが為にルイも一緒に先頭になる。

ふと壁に飾られている絵に気付き立ち止まったアデルに、執事がその絵の説明をし出した。

子供たちが曲がり角を折れて、二人から見えなくなった瞬間に事件が起きた。

アリスとルイの前に現れたガスパルドが、ルイを思いっきり突き飛ばしたのだ。


ビックリしたアリスがルイに駆け寄る。

異変に気付いた執事が二人の元に駆け寄ろうとしたところを、アデルが止める。

この家で起きている事を確認する為に。




「なにするの!」


自分が二年前に、ルイに同じ事をした事を既に無かった事にしているアリスは、ガスパルドに噛みつくように声を上げ、睨みつける。

アリスは今までにない程に怒っていた。激おこだった。

自分が守ってあげると約束した婚約者が意地悪されたのだ。はっきり言って十歳のガスパルドはアリスから見ると大きく、知らない男だった。だけどスーパーハニーには立ち上がらなければいけない瞬間がある。

それが今だ!


アリスは仁王立ちになってルイの前に立つ。彼を守るように。

口を真一文字にきつく閉じ、両手は大きく広げて威風堂々と目の前の敵を下から睨みつける。



公爵と同じ、黒い瞳に黒い髪のガスパルド。

彼の黒い瞳には仄暗い闇が見えたが、五歳のアリスには分からない。



「そいつのせいでお母様が死んだんだ」



その時初めて、ルイがびくりと反応した。

アリスはそんなルイにちらりと目を向けた後、ガスパルドに向き直る。

ルイの傷を、的確に狙ってくるガスパルド。



「どうして?」

「どうして? そいつを産んだせいでお母様が死んだんだ」

「ありす、前におばさまに会ったよ? しんでなかったよ?」

「この前亡くなったんだよ! そいつのせいで!」

「・・・・・でも、ルイが生れたのは5年もまえだよ? ルイのせいでしんじゃったんじゃないよ?」


ガスパルドの目がアリスに向く。

アデルは、いつでもガスパルドに攻撃できるように、壁に掛けられていた飾りのサーベルを手に取った。


「え!?」


執事が目を丸くしてアデルを見つめるが、アデルは一向に気にしない。


(あのくそ坊主がアリスに手をあげようとしたら、その前に串刺しにしてやる!)


しっかりと狙いを定めながらも、三人の様子を角から見るアデル。


(お坊ちゃま、逃げて~~~!!!)


執事が心の中でガスパルドに警告を送るが、当の本人は気づかずにアリスに仄暗い視線を送る。



「お前もこいつが鬱陶しいんじゃないのか? 顔合わせで泣かしたんだろ?」


アリスの傷にも的確に狙うガスパルドであったが、・・・・・残念ながらその件は既にアリスの中では無かった事になっているため、ノーダメージである。


「うっとうしくないよ。ありす、ルイが大好きだよ? 友達だもん!」


アリスの一言で、ガスパルドは少し戸惑ってしまう。


「でも泣かせたんだろう!?」

「そうだっけ・・・? よくおぼえてないけど、そうだったとしても、ありすはいいのよ」

「はぁ?」

「ルイはあたちのモノだからいいのよ!!!!!」



ルイの前に立ち、仁王立ちでガスパルドに言い切るアリス。

アデルはそんなアリスの雄姿に感動しているが、執事とガスパルドはドン引きである。



「あたちのモノに手をだすなんて、この“すぱはに”がゆるさないんだから!!!」


いきなり握りこぶしを作って戦闘態勢に入った美幼女に、ガスパルドもたじたじになって、踵を返してどこかに行ってしまった。

鼻をフンッ!と鳴らしたアリスは、口を尖らせたままルイの方へ振り返る。



「だいじょーぶ?」


アリスは、座り込んでしまっているルイに手を差し伸べた。


「ルイ! いぢめられたら、あたちに言うんだよ? はじめてあったときに言ったでしょ?」



呆気に取られたように、少し口を開けてアリスを見上げるルイ。

その瞳には、感情が戻っていた。


「まもってあげりゅって!!!」



アリスのその言葉を聞いて、ルイは金色の美しい瞳に涙を溜めた。

そして今まで溜め込んでいた悲しみを吐露する。



「おにいさまは、ぼくが、ぼくがママとおなじ色をもっているのが、ふこーへーだって・・・」


アリスは黙って、ルイの言葉を待つ。

ルイはとうとう一粒涙を零してしまい、それを恥じるかのようにサッと服の袖で拭う。



「ぼくのせいで、ママといっしょにいられなかったのに・・・。

ぼくのせいでママがしんじゃったのに・・・。

なのにぼくだけが、ママの色をうけついだから・・・」



拭いても拭いても流れ出る涙を、何度も何度も服の袖で拭う。



『男の子は泣いちゃだめよ』



母親との約束が、彼の心に大きく圧し掛かる。



アリスはそんなルイの体をギュッと抱きしめてあげる。

アデルが王子妃教育に疲れ、笑顔を作れない時でも、アリスがギュッと抱きしめるとアデルは笑顔になるのだ。

「痛い痛い」と言いながら、アデルもアリスをギュッと抱きしめて、そしてアリスの服に顔を押し付けて涙を隠すのだ。

アリスはルイの涙がアリスの服に吸い取られるやすくなるように、彼の顔に胸をギュッと押し付けた。


ルイはもう涙を流したまま、嗚咽を繰り返しながらアリスに訊ねる。



「ぼくがしねばよかったの?」



アリスはルイを自分の胸から離し、肩に手を置いて覗き込み、真剣な顔でとある真実を伝えた。


「ルイ、おちついて聞いてね?

てんごくに行ってもね、アリスはいないのよ・・・?」



とても重要な真実を伝える様に、神妙な顔でアリスはルイに教え諭す。


「え!?」

「おどろくのもむりないわ・・・。

じぃじもよく、天使のアリスはてんごくにいる天使さまだって言うんだけどね、アリスはにんげんなのよ・・・」


今まで悲しみの涙を流していたルイも、驚いて涙が止まってしまった。


「アリスはにんげんだから、ここにいるのよ。

・・・だからね? ルイがしんでも、てんごくでアリスにはあえないのよ・・・」



それがアリスの冗談だと思ったルイは、次は噴き出してしまった。

しかし残念ながら、アリスは真剣だった・・・。



「ルイが笑った!!!」



今日会ってから、一度もルイが笑っていない事に気付いていたアリスは、嬉しくって嬉しくって。

その場に立ち上がってピョンピョン飛び跳ね始めた。

そんなアリスの姿を見て、ルイも笑顔を浮かべたのだ。



「ルイ。ルイはアリスのモノだからね! かってにしんじゃだめだし、アリスのしらないところでいぢめられてもダメ!!!」


そう言って、アリスはルイに抱き着いた。


「アリスも、・・・ぼくのモノ?」


そっと聞いたルイに、アリスはルイから体を離して真剣な顔で伝える。


「あたちはモノじゃない。“すぱはに”よ! あたちはあたちだけのものよ!!!」

「なにそれ? ひどい」



手の平返しである。




しかしルイは、アリスの言動が嬉しかった。

好きって言ってくれた事も、自分を守るように立ち上がってくれた事も。




「あ~、おなかすいた!」



アリスは立ち上がって、笑顔でルイに手を差し伸べる。



「行こう! ルイ!!!」





もう立ち上がる力も無いと、心が疲弊していたルイだったが、アリスの笑顔で、アリスの力強い呼びかけで彼は救われた。



「うん!」




ルイの笑顔を隠れて見ていたアデルと執事が、心で流した涙を空想のハンカチで拭いていた。




しかし我に返ったアデルは、そっとサーベルを元に戻し、そしてチラッと執事を一瞥してから、いそいそと二人の後を追った。

結局兄弟間のしこりは残ったまま何も解決していないのだが、ルイがタウンハウスに戻ってから初めて笑ったので執事は安堵した。そして戻されたサーベルを見て、仁王立ちになってルイを庇うアリスと、アリスの敵に容赦なく切りかかる準備をするアデル。二人の背中を見て執事は(姉妹だな~)と思ったのだった。



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[良い点] 「ルイ、おちついて聞いてね? てんごくに行ってもね、アリスはいないのよ・・・?」 に朝から吹いちゃいました。 さすがスパハニは言うことが違う(笑) 迷わずサーベルを構えたアデルはまさにスパ…
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