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終焉

遅くなり申し訳ございません。

数日後

「これでほとんど治ったであろう。」


「はい。この度は本当にありがとうございました。」


「城まで送ってやろう。拠点を変えるついでじゃ。背中に乗りなさい。」


サンダードラゴンの背中に跨る。


「いくぞ!」


サンダードラゴンは大空に羽ばたき、瞬く間に元クリスト国に着いた。



城の庭で降りた。


すると魔王とエリアが城から駆け出て来る。


「おい白狼!結衣が・・・結衣が。」


「どうしたのですか。そんなに慌てて。」


「結衣がグラディアルで暴走を始めた。多分自分より強い魂を喰らってしまったからだろう。幹部達数名で迎え撃ったがまるで歯が立たない。結衣と仲の良かった白狼なら正気に戻せるかもしれない。頼む。」


「わかりました。」


「なら儂も力を貸そう。」


「本当に何もかもありがとうございます。サンダードラゴン様。」


「うむ。では急ぐぞ。お主も一緒に来い。」


サンダードラゴンは魔王を掴み羽ばたいた。



グラディアル上空

黒い霧の中は木々は枯れ、生物は皆息絶え、町は光を失っていた。


神殿の頂上で禍々しい妖気に包まれた巨大な塊の中に少女の姿が見える。


結衣だ。


「サンダードラゴン様。あの城で降ろしては貰えませんか。」


「だめじゃ。君レベルでは直ぐに死ぬ。」


魔王は白狼のステータスを見た。


「よし、いける。白狼。今からまた名づけをする。そうすれば抵抗できるだけの力が手に入るはずだ。」


「わかりました。お願いします。」


「汝に再び名を与える。名を白狼。」


俺の体が光る。


なぜかエリアの体も光った。


俺とエリアの体が一つになっていく。


そして俺はフェンリルになっていた。


「これなら。」


「よし。降ろすぞ。だが儂はそこまでしか出来ぬ。そう決まっておるのじゃよ。」


「わかりました。では行ってきます。」


俺はサンダードラゴンから飛び降りた。


「任せたぞ。白狼!」


神殿の屋根に降りる。


すると結衣の影が俺を取り込もうと迫ってくる。


俺はそれを華麗に全て避けた。


「結衣さん!正気に戻ってください!」


結衣は軽く微笑むだけだった。


結衣には言葉が全く届いていなかった。


「とりあえず暴走の原因になった魂を引きずり出さないと。」


俺は結衣に向かって魔糸を放った。


引きずりだそうとするが逆に引き込まれそうになる。


こうなったら結衣さんだけでも。


俺は結衣に飛びつき抱き着いた。



結衣の魂の中


あれ・・・。結衣さんの体になってない。体も青く半透明だし。


遠くで結衣を見つける。


「結衣さん。結衣さん。」


「は、白狼。ごめんね~。迷惑ばかりで。」


「いいから。とりあえず僕の体に。」


「もうダメなんだよ。君の魂と結衣の魂は入れ替わることなく結衣が吸収したの。体の外でね。強力になりすぎて体が受け入れなかったんだ。要するに死ぬの。私達。」


「そうですか・・・。でも一人じゃないので他の人より幸せじゃないですか。」


「アハ。そうだね。・・・時間だ。」


俺と結衣の魂は静かに消えていった。


さらに結衣の中に圧縮されていた膨大な魂のエネルギーが解放される。


膨大なエネルギーは大規模の爆発をもたらした。


その爆発は世界を包み込み・・・



世界は終焉を迎えた。

唐突のラストになりました(力技)。結衣ちゃんを救う方法が思いつきませんでした。結衣ちゃん強すぎです・・・。また、違うジャンル?の話も書きたくなったので書き次第投稿していこうと思います。読んで頂いてありがとうございました。

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