不穏
元クリスト国
どうやったら治るのだろうか。
体を替えれば・・・。だが、そんなに都合よく見つかるのだろうか。
考えて始めてから1週間経った。
「白狼。元気か?」
「魔王様。このような場所にわざわざ出向いていただかなくても。言ってもらえれば伺いましたのに。」
「体の事気にしているのだろう?」
俺は目を丸くした。
「ごめんね。突然。デリカシーがないかもしれないが遠回しに聞くのは苦手なんだ。」
「デリカシーとは何か知りませんが、確かにこの体の事について悩んでいる事は確かです。」
「それを解決する方法として2つ案がある。1つはその体を諦めること。これは君の能力?のようなもので簡単に解決できるだろう。だが、その体は大事なものなんだろう?」
俺は頷く。
「そこでもう一つの案だがドラゴンの血・・・これは少し難しい。100%治る保証もないが可能性はかなり高い。」
「やります。どこですか。」
地図を広げ指を指す。
「一番近いのがここ、エレキマウンテン。ここにサンダードラゴンという古代龍が生息している。」
「エレキマウンテンですね。」
「ああ。だが、この山は常に雷雲に覆われているからくれぐれも気をつけてくれよ。」
「はい。ありがとうございます。」
「いい顔になったな。」
俺は白狼の頭を撫でる。
フワッフワだ。白狼はボーイッシュだが可愛いな。
「もう、いいですか。」
「ああ、悪かった。」
いけない。ついついやりすぎてしまった。
「では、俺は城に戻る。出発する前には一言言ってくれ。それと結衣が心配してたから顔を見せてあげるよ。それじゃあ。」
魔王は城に帰っていった。
「急いで準備しないと。その前に今回死なせてしまった者たちの墓を建てないとな。」
死なせてしまった者たちを弔った。
1週間後 魔王城
「では、魔王様。行ってきます。」
「ああ。気をつけてね。」
魔王の部屋を出ると結衣を見つけた。
「結衣さん。会いにくるのが遅くなってすみません。」
「アハ。気にしないで~。結衣も本当は白狼について行きたいけれども他に仕事が入っちゃった。」
「そうなんですか。残念です。」
「ごめんね~。」
「白狼の部下の仇は結衣がとってくるから。」(ボソッ)
「何か言いました?」
「いいえ。そうだ。途中まで一緒に行きましょう~。」
「はい。」
俺と結衣さんは街道を進み、3日後に別れた。
その時の結衣さんの表情は少し怖かった。




