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陰謀

前回使えんと書いたのですが、細かく言うと正常に使えないと言う意味合いで理解して頂ければと思います。

その日の夜メイドが母マリーの部屋に呼び出された。まあ、あれから一時間寝ていたら呼び出されるだろう。そしたら、俺の魔法で悪いことしたことがばれてしまう。


「本当なんです。信じてください。奥様、!私が坊ちゃまと入れ替わって。」

「そんなことできるわけないでしょう。は~、わかりました。あなたには無理をさせていたようですね。数日、休暇を与えます。」

「そんな~。」


母とメイドの会話を聞きながら俺は、ばれないだろうかと冷や冷やしていた。

どうやらばれていないらしい。まあ、誰も信じないだろう。俺は安心して部屋に戻った。


「で、ラルはどの本を読んでいたのですか。これは、あくまでも今ラルがどんな事に興味を持っているのか聞きたいだけです。」

「はあ。初代様の日記をまとめたノートだと思います。きっとラル様も初代様のような素晴らしい魔導士になられるはずです。」

「ふふっ。そうね。ありがとう。もうさがってもいいわ。」

メイドは頭を下げ部屋から立ち去る。


「やはり、伝記だけの作り話ではなかったみたいね。書庫に手がかりがあるとは思ってはいたけど、日記ですって。あれは、何回も読み返したけどあの秘術に関してはどこにも書かれていなかった。きっと、ラルだけにしか見つけられなかったことがあるはずだわ。明日は旦那様もいないことですし、ラルには、全て話してもらうわ。たとえ少々手荒な手段を使ってもね。じゃないと誰が落ちぶれた家なんかに嫁ぐもんですか。」


その夜は月明りのない不気味な夜だった。



次の日の朝

「ラル。朝食を食べ終わったら書庫に来て頂戴。」

母は、妙に機嫌がよかった。いつもは表情が険しいのに。

「わかりました。お母さま。」

朝食を済ませ書庫に向かった。もしかしたら、秘術を勝手に使ったことがばれたに違いない。

だから、いつもと様子が違ったんだ。

逃げよう。そう思ったとき

「あらあら、そっちは書庫ではないわよ。どこへいくの?」

「ちょっとトイレに。」

「あらあら、嘘が下手ね。どうして逃げようとするのかしら。怒らないから言ってごらん。」

その顔には狂気を感じた。

「魔法を勝手に使いました。青く光っていた本の中にあった青く光る魔法陣に魔力を流したら。」

母はその本を手に持っていた。

「これのことでしょ。どこらへんに書いてあるの。言いなさい。」

急に口調が変わる。

「ここ。」

「白紙じゃないの。ふざけないで。」

「本当にここにあるんだって。」


母はすごい剣幕で怒鳴り散らしたあと、

「話す気がないのね。わかったわ。」

母は俺に精神魔法で自白させたが、結果は一緒だった。

「魔法が効いてないわけはない。と、言うことは本当にこの場所に。」

母は魔法陣に魔力を流す。

母の体がどす黒く輝きだす。

「はは。成功だわ。これが初代様の秘術。あとは、抱きつけば相手を乗っ取れる。旦那様の体で王の体を乗っ取れば全ては私のものよ。おっと、今のうちにラルを閉じ込めましょう。これ以上話が広がらないように。きっと今頃メイドも休んでいることでしょう。永遠にね。ぷっ。ぐは、あっははは。」

高笑いは屋敷中に響いていた。


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