大砲
砦内
「なんだあの数は。どうすればいい。弓矢で牽制しろ。」
砦の屋上から弓矢を射るがほとんどが全くの素人まともに射るどころか上手く扱うこともできずにいるのが大半だった。
「何をやっておるのだ。早くしないと砦にいるもの皆殺しであるぞ。」
「落ち着いてください隊長。落ち着いてください。」
弓矢の無駄うちとなるばかりか指揮系統の動揺が周りの不安感を一層高めてしまった。
第一、人族の軍勢は弓矢の射程圏外にいるのに当たるわけがなかった。
明らかな実戦による経験不足である。
人族陣営
包まれた布から真っ黒な大砲が姿を現す。
「よし、作戦開始だ。この火薬式魔筒という最近開発された兵器を実践で初投入する。だが殺す量の火薬を仕掛けるな。あくまでも目的は生け捕りだ。砦の頑丈な所を目掛けて発射しろ。そうして逃げてきた所を捕縛するんだ。」
「はい。」
3つの大砲は砦に向けられ、合図を待っていた。
砦内 厨房(仮)
その頃アリーナは厨房で料理を手伝っていた。
「あんた、水を汲んで来て頂戴早く。急がないと間に合わないよ。」
砦のすぐそばにある井戸に同じくらいの年頃の子と水を汲みに行く。
その頃、人族の大砲に火薬と弾丸が入れられる。
「放て!」
ドーン!
地響き、爆音、爆風が辺りに響きわたった。
「何?」
砦の左側が黒煙をあげている。
ドーン! ドーン!
次々と爆音が鳴り、砦が傾き始めた。
「逃げるわよ。」
「でも、お母さんが。お母さんが。」
「いいから、来なさい。死にたいの!」
同じくらいの年の子たちを引っ張り逃げた。
だが、その先には兵士たちが待ち構えていた。
「おい。子供がいたぞ。これからもどんどん砦から逃げてくる者が来るぞ。気を引き締めて捕まえろ。逃がすな。」
「はい。」
砦から多くの獣人が逃げてくる。
それを兵士は囲みこみ逃げ道を塞ぎ、多くの獣人は捕まってしまった。
アリーナも捕まってしまった。
そして国の中にある牢の中に入れられた。
「数名の人間はどうしますか。」
「運ぶのにそんなに余裕はない。置いていくぞ。それと、老人や怪我の負っている者は始末しろ。邪魔でしかない。そんなことより次が大変だ。獣人族の軍団が戻ってきている。すぐに備えよ。」
「はい。」
残りの砦は兵力がかなり少なく次々に落としていった。
アルと家臣団200人はただ茂みに隠れてみているしかなかった。
「くそ、酷いことしやがる。仲間たちを。」
何とかアリーナをみんなを助ける方法はないのか。
獣人の敗走兵が到着するまであと1日。
兵の言い方や表現を不快に感じたかもしれません。




