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発動

俺はラル。

この国一番の魔導士一家レグール家の嫡男だ。

家の家系は攻撃魔法中心の一家だが、俺は精神系 補助系魔法しかできなかった。


「どうして攻撃魔法が使えないんだ。」

などと父は言っていた。父は周りに対しての体裁を気にしすぎている。


6歳になったある日、初代様の書庫に引き寄せられるかのように扉を開けた。

そこには、たくさんの本や魔導書があったが、その中で青く光る一冊の本を見つけた。


そこには普通のペンで書かれたとは別に青く光る文字でこう書かれていた。


この文字が読めるということは我と同じ魂の性質を持ったものであろう。

これに書かれている秘術は我と同じ魂性質を持っているものにしか使えん。

その魔法は自分の体と相手の体を入れ替えるものだ。

ただ入れ替える魔法なら存在しているかもしれぬ。

だが、この魔法はその体で手に入ったスキルや能力を自分のものにできる。


しかし、欠点がある。

抱きつかないと発動しないこと。

本能には逆らえない。特に魔物は気をつけろ。

あまりにも違いすぎる大きさの脳には入るな。

そして、一度発動したら元には戻らん。魂に魔法陣を刻むからだ。

以上のことに気を付けて下の魔法陣に魔力を流すこと。


と記されていた。

しかし、秘術からあとはまともに読まず、すぐに魔法陣に魔力を流した。

秘術で頭がいっぱいだった。それが悪夢の始まりだ。

突然、体が赤く光った。


「お坊ちゃま、大丈夫ですか。」

何事かと心配したメイドが駆け付けた。

「ああ。大丈夫だ。」

「よかったです。」

すると、メイドは俺に抱き着いた。




あれ、目線が高い。

胸のあたりも妙に重い。

辺りを見回すと、そこには俺がいた。

「わ、私が目の前に。あばばばば。」

メイドが気絶した。

俺も何が起こったのか分からずもう一度魔導書を読み返し自分のしたことの重大さに気づいた。

そして、俺は体に戻るため俺を抱いた。


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