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未確認飛行物体

作者: 川島千夜

怪談千夜を書くにあたり、結構な人数の人に取材させてもらった。


意外と、「霊なんていないよ」と言っている人も、「私は信じているんで、何か不思議な体験をしたと思ったら教えてください」というと、「実は……」色々と話してくれるのだ。


そんな中、思っていた以上に多かったのが「UFO」の話だ。

「霊なんていないよ」と言っていた、行きつけの整体院の院長ですら「UFO」はいる」と断言していたほどだ。


その院長の話によると……。

数年前の元旦。

友人と犬吠埼まで初日の出を見に行った帰りの事、人気のない海岸の道路を走っていると、助手席に座っていた友人が突然、「あ、あれなに?」と大きな声をだした。


院長が友人の指さす明るくなった空を見上げると、そこに円盤状の銀色に光る物体が静止しているのが見る。

飛行機や飛行船なら移動するはずだし、バルーンだとしても形がおかしい。なにより、海上でバルーンを上げたところで、何の宣伝になろうというのだ。


その銀色に光る物体は、院長が車を脇に止めてもまだそこに静止している。


「あれは一体……?」


そう思った瞬間、本当に突然、その銀に光る物体が消えたそうだ。

移動したとか、着水したとかでなく、まさに「パっ」と言った感じに、瞬時に消えてしまったらしく、それを見ていた友人も「あ……っ!?」と言ったっきり、顔を見合わせるばかりだったそうだ。


そんな「UFO」目撃情報なのだが、面白いことに他の人との話と共通していることが多々ある。


私に怖い話を教えてくれたFさん、Mさんという方がいるのだが、彼らもまたUFOを見たと言っていたのだ。


今回は、心霊現象の話ばかりを集めているため、本のネタにはならなかったのだが、彼らが見たUFOもまた、銀色に光る円盤状の物体だったらしい。


Fさんは仕事の帰りにバスに乗っていると、山の上の方に光る銀色の物体を見つけたらしい。

それはしばらくの間空に静止していたかと思うと、次の瞬間、「パっ……」と、移動したわけでもなく消えたそうだ。


特にFさんがいる場所は、日本で未確認飛行物体が見られる名所として有名なところなので、非常に興味深い。


また、Mさんも幼少期、マンションの上の階から外を眺めていたところ、銀色に光る円盤状の物体が、夕陽を反射しながら静止していたのを見たことがあると言っていた。


その時も、しばらく同じ場所に微動だにせず浮いていた円盤状の物体が、「パっ」っと突然消えたそうだ。


残念なことに私自身は色々面白い出来事に遭遇することはあって、UFOを見たことはない。


だが、きっと、幾億光年と広い宇宙には、この星を見つけ、監視している「地球人以外の生命体」がいると、信じている。

※こちらの文面・内容を無断転載・引用・流用する事は絶対にご遠慮ください※


※この作品は自サイトの無料小説ページにも載せています※

サイト名:OFFICE KAWACHIYO URL:https://officekawachiyo.com/free-novel-%E3%80%90unidentified-flying-object%E3%80%91/

※この作品は2019年4月配信の怪談千夜2に加筆修正の上載せています※

https://bccks.jp/bcck/158849/info

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― 新着の感想 ―
[良い点] UFOの謎に迫るためのたくさんの取材と、そのとき見聞きした話に、主人公の考察がついて。何か結論が出るのか謎はかえって膨らむのか、わくわく。 [気になる点] ほんのさわりで終わってしまった感…
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