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プロローグ

た、たっけぇ…

強い風が身震いする短髪の男イツキに強く当たる。

「あぁ、先輩なんかの口車に乗せられた俺が馬鹿だったよ…」

会社の先輩と海外旅行に行かないかと誘われ観光していた迄は良かった。が、先輩の一言によってバンジージャンプをするはめになってしまった。

くそぉ、後で覚えておけよ

現地の人によってカウントダウンが始まる

3・2・1

Go!

「バンジー！！」

背中を押され崖に飛び込む

「ああああああああああ！！」

ワイヤー一本に命を預けるバンジージャンプ。切れないと分かってるけどやっぱこええ！！

50mほど下降して顔に当たる風に抵抗した目を開ける。

「無理いいいいいい！怖いよおおお！」

絶叫しながら更に降下していくと

『ブツンッ』

耳を疑うような音が聞こえた後、イツキは気を失った。

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あれ？俺、生きてる？？

自分の四肢がしっかり動くことを確認して空を見上げる

何もない空だ、快晴だ

え？俺何m落ちたんだよ…。

きょろきょろと頭を動かすと周りは森に囲まれている

ど、どこぞ？