表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界リプリースの大地にて  作者: 茶葉のの
第一章:サンテの町編
8/14

7話(レベリングの始まり)

そろそろ、説明回は脱したかな?

昨日は酷い目に遭った、出来ればもう関わりたくないなぁあのビリーとか言う人には。


さて、今日はカイムさんアリーシャさんに俺の三人での初の依頼受注だ頑張ろう。

先に起きて身だしなみを整えていたアリーシャさんに挨拶をする。


「おはようございます、アリーシャさん」


「おはよう、マティちゃん」


「今日は三人で初めての依頼受注の日ですねぇ、頑張りますよぉ」


「そんなに気合入れなくても、このサンテの町じゃ在ってもDランクまでの依頼しか無いから。危なくなる事は無い筈よ」


「まあ、油断は駄目だけどね」


「はい、まずは着替えて朝食に行きましょうか」


「そうね、いらっしゃい髪を整えてあげるわ」


「お願いします」


「私はマティちゃんの髪を弄るの好きだけど、自分でも手入れの仕方とか覚えないと駄目よ」


「が、頑張りマスデス」


「なんでカタコトになるのよ、まったくもう」


ハァと小さなため息を零すアリーシャさん、でも仕方ないんですよ元が男なんですから。

出来れば考えたく無い事柄なんですよ、身体が女の子って言うのは!!!。


「着替えて行きましょうか」


「はい」


今日は依頼を受けるつもりなので動きやすい服に着替える。

半袖のシャツにミニスカート+スパッツである。


「慣れてきた自分が嘆かわしいやら適応能力高いと褒めたいやら・・・」


「何をブツブツ言ってるの行くわよぉ」


先に部屋から出て行ったアリーシャさんに続く。

1階に下り、食事スペースで待っていたカイムさんとも合流する。


「んじゃ飯食って少し休憩の後に、早速行くとするか」


「それで良いかアリーシャとマティは?」


「良いですよ、確認したい事は無いですし。身体強化魔法の消費MPと効果時間については、今日の移動時間中に確認しましょう」


「そうね、私達の装備に強化刻印が出来るかは、昨日の夜に試したしね」


そうなのだ、昨日夜にカイムさんとアリーシャさんの装備にも強化刻印を試したのだが。

結果は、品質が良質から最高品質になったものの能力付与はされなかった。

この事から、強化刻印は品質を1段階上げ能力を付与すると分かった、だが能力付与に関しては最初から能力付きの装備には能力付与されない事が分かった。


「だなぁ、品質が上がったのは良いが能力付与されなかったのが、悔しいな」


「まあ、元から能力の付いてる装備に更に能力付与出来たら壊れ性能の装備出来そうで怖いから。結果的には良かった気がします」


「それはそれで、楽しそうではあるのよね」


「変な事言わないでくださいよアリーシャさん、そんなの出来たら変な人に拉致されそうで嫌ですよ」


「それもそうね」


雑談しながら今日の簡単な予定などを話し、一旦部屋に戻り準備をする。



俺は装備一式を着け準備完了である。

アリーシャさんも俺を助けてくれた時に着ていた装備をしている。


「準備できた~?」


「大丈夫です、いきましょうか」


「はいは~い」


1階でカイムさんと合流し、ギルドに向かう。


「ギルドに向かう前に、1回身体強化魔法使いますね。スピードブースト!」


そう言って自分に敏捷2倍を掛けてから、ステータスの確認をする。


「MP消費は・・・うわぁ60も消費してますね、私のMP総量が200なので乱用は出来ないですね」


「それから、私はステータス見ながら効果が切れたら言うので体感で効果時間どれ位か教えてください」


「もちろん、私も自分でどれ位か計るので」


時計が無いから地道に、こう言う検証が必要なのだよ。


「りょーかいだ、その魔法は俺達の切り札になる魔法だ。しっかり検証しないとな」


「そうねぇ、MP消費60となるとザコでは使ってられないわね。毎回MP回復ポーション飲むわけにもいかないしね」


そんな感じで話しながらギルドの中に入り、依頼を選ぶ前にパーティ登録を済ませる。

昨日の夜に考えていた、パーティー名で登録するのですんなりと終わらして掲示板の前で依頼を探す。

ちなみにパーティ名は、三人なので以前の物から変えて。今後パーティーメンツが増えても良い様に、パーティー名は希望の翼になった。

前が対の翼で三人パーティーで使うには変だったので変えたのだ。


「昨日は自分で受注出来るGとFしか見なかったけど、確かにD以上の依頼は無いですね」


「まあ、ここら辺は危険な魔物は少ないからな」


「だからこそ、私とカイムが居れば比較的安全にマティちゃんの経験を積ませれるのだけどね」


「それから、本当に報酬は三人で山分けで良いのですか?。私はまだ確実に足手まといですよ?」


「それは昨日の夜にも言ったがな、パーティー組むんだ当たり前の事だ」


「そうそう、足手まといとかは最初は仕方ないもの」


「う~ん、良いのかなぁ・・」


「あんまり納得出来ないって、拗ねる様ならお仕置きよ。ワンピースとか目じゃない位のヒラッヒラのフリッフリの服を着て貰うわよ」


「いえ!、文句なんてないであります!。サー!!!」


「あら残念・・・最後のサーってなに?」


「あ、気にしないでください」


「まあ、良いけどね」


「お前ら馬鹿言って無いで、依頼選ぶの手伝え」


しまった怒られた。


「選ぼうにも、私は魔物の事とかも良く知りませんよ?」


「そう言うのは、道すがら教えていくから良いさ」


「三人での連携の確認もあるし、Eランクの危険の少ない依頼をまず受けるか」


そんな感じで決まったのは、Eランク依頼の森のゴブリン5匹の討伐。

ゴブリンです、ド定番です。


人型の魔物か、バトルドッグの時は覚悟決める前に倒さないと死ぬ状況だったから罪悪感とか感じる暇も無かったな。

でも、そのおかげで魔物は倒さないとこっちが死ぬのだと嫌になるほど理解した。

だから大丈夫、倒す。


そんな風にマティルダが心の中で、覚悟を決めているのを二人は気が付いていた。


カイムは、あ~まだ命を奪う事に慣れてないか・・・フォローはしてやる、だが慣れないと冒険者なんざ続けれねぇぞと。

アリーシャは、初々しいわねぇ、でも慣れないと自分の心が死ぬわよと。

そんな事を考えながら、マティルダを見ていた。


依頼の受注も終わり、いざ行かんと意気込んだ所でスピードブーストの効果が切れて敏捷の+が元に戻った。


「あ、効果きれました。私の体感だと10~13分位でしょうか」


「俺の感じだと、10分って所かな」


「私も10~12分前後かしらね」


「この感じだと、10分前後ですかね効果時間は?」


「そう考えて間違い無いだろうな」


「やっぱり、乱用は無理ねぇ。治癒魔法とかにもMP使うかもしれないし」


「ですねぇ、この魔法を使うタイミングはどうしましょうか?」


「それはマティが判断するべきだな」


「そうね、状況判断も出来る様にならないとね」


「分かりました」


そんなこんなで森に到着。


「よし、探索するぞ。俺が先頭で後ろから二人でついて来てくれ」


「は~い」


「分かりました」


森の中を三人でゴブリンを探しながら探索する。


「なるべく魔物はマティが止めを刺せ、Lvを上げる為にも慣れる為にもな」


「はい・・」


「相手は魔物よ、慣れなさい」


普段と違い厳しい言い方をするアリーシャさん。


「倒さなきゃ、死ぬだけです。頑張って慣れます」


「違うわ、倒すじゃない殺すよ。そんな優しい言い方じゃ駄目よ」


今日のアリーシャさんは厳しいな、いや分かってる。俺の為に厳しくしてくれているのだ。


「はいっ!」


短いが気合を入れて返事をした。

それから少しして。


「居たぞ、あそこだ」


カイムさんが立ち止り、40メートル程離れた森の奥を指さした。

居た!、多分だけど120センチ位の身長の緑色の奴が3匹程ナイフを持って徘徊している。

あれがゴブリンなのだろう。


「俺が挑発使って引きつける、アリーシャは今回は手出しするな。マティ隙を見つけて殺せ」


「分かりました」


「分かったは、私は周りを警戒しておくわね」


「行くぞ!」


ゴブリンに向けて走り出すカイムさん、少し遅れて俺とアリーシャさんは少し後ろから付いてくる。


カイムさんが先に接近し直ぐに挑発を使う。


「こっちだ、ザコどもぉ!!!」


カイムさんは背中の中剣では無く、サブの普通のロングソードを抜いている。メインの武器を使うまでも無いのだろう。

俺もフラムベルクを抜きながら走りつつ鑑定を使う。


名前:ゴブリン

種族:ゴブリン族

レベル:5

備考:ゴブリン族の中でも最弱だが繁殖力は高い、基本的には5匹程の集団で行動している。

集落などを作っている場合もあるが、その場合は上位種が居るので注意が必要。


なるほど、そんなに強くはなさそうかな。


カイムさんがゴブリンの攻撃を引きつけてくれるので、俺は後ろに回り込み攻撃を弾かれて体制を崩した一匹の胸を刺し貫く。


「グギィィイ」


断末魔の叫びをあげて倒れ伏す、少し嫌な感触が手に残るが今は気にしている場合じゃない。

残った二匹の内の一匹が俺に攻撃をしようと、こちらを向くが間に素早くカイムさんが入り再度挑発する。


「ザコが!!、俺以外を見てる余裕あんのか!!!」


それにより、またカイムさんに攻撃が集中する。

今度はゴブリンの攻撃をサイドステップで避けたカイムさんの後ろから飛び出し、すれ違いざまにゴブリンの首を斬る。

残った最後の一匹はカイムさんの避けた方に攻撃しようと跳びかかるが、カイムさんの蹴りを食らい俺の方に転がって来たので。止めを刺す。


「いっちょ上がりっと、どうよ?」


「はふぅ・・、そんなに動いて無いのに緊張のせいか疲れました」


「お疲れ様、動きは悪く無かったわよ」


「ありがとうございます」


うん、よし、大丈夫!。

ちゃんと戦える、たお・・じゃなかった・・殺せる。

意図的に言葉変えないと気が緩んじゃいそうだ、早く慣れて魔物殺した位で気落ちしない様に頑張ろう。


「マティちょっと来い、ゴブリンの討伐証明部位は右耳だ剥ぎ取り様のナイフでやってみろ」


渡されたナイフでゴブリンの耳を削ぐ。

ううぅ、改めて剥ぎ取りとかすると少し気持ち悪い。

戦闘中は気がはってるから割と平気だけど。


「改めて剥ぎ取りとかすると、少し気持ち悪いです」


「はははっ、慣れろ慣れろ」


「あぁい」


「あははは、情けない声ださないの」


アリーシャさんにも笑われてしまった。


「よし、アリーシャ燃やしてくれ」


「は~い」


死体の処理も終わり、次のゴブリンを探して歩きだす。

相変わらず戦闘描写は難しいですね、精進致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ