表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖騎士アリアの刀痕F  作者: 冬月罪歌
第一章:暗黒騎士団についての緊急会議
8/9

1st chapter - IV

 次の日、アリアは、朝早くから教室に入っていた。

「おはようございます、奈々《なな》さん」

「おはよう! アリアちゃん」

 アリアは手に持っていた精霊術書をカバンの中にしまった。

「どうしたの? 精霊術書なんか持って」

「ああ、近いうちに試験トーナメントがあるからな。忘れている精霊術もあるから、確認をと思って」

 なるほど、奈々は感心した。

「もしかして、昇格スキルアップ試験トーナメントに参加するの?」

 もちろんだ、アリアは頷いた。

 うん、今回の昇格スキルアップ試験トーナメントは抱えているモノが違う。騎士長ギルドマスターの加護をしなければならない。それは重圧プレッシャーがかかる、かと言って家賃があるので、ある一定の稼ぎが必要なのだ。

「なるほど、大変だね」

「まあな、確かに大変だよ」

 予鈴が鳴った。待ってました! と言わんばかりに聖騎士パラディンたちが入ってきた。

 そして、『精霊術Ⅲ』担当のアリス・ドルゼン先生も教室に入ってきた。

「おはようございます、アリアさん」

 おはようございます。私はお辞儀をした。

「えっと、前回の授業の内容は覚えてますか?」

 えっと……、私は鞄から『精霊術Ⅲ』のノートを取りだすと、最後のページを探した。

「ごめんなさいね、忘れてしまって、ちょうど、この時メモを取るのを忘れてしまったのよ」

 ペラペラページを捲った。

 そしてページをみつける。

「先生、前回の授業の内容は『第三章、其の六、【聖天使アルテマ】の召喚方法とその効果』です。

 だから、今回の内容は『第三章、其の七、【審判の聖樹(エクスデス)】の召喚方法とその効果』だとおもいます」

「ありがとうございます」

 アリスは笑った。

 そして定時鈴チャイムが鳴ったのを確認すると教壇に上がる。

「おはようございます、早速ですが点呼を取ります、呼ばれた方は出席票を此方へ持ってきてください。出席票を忘れた方は仮票を渡しますので申し出てください」

 私は出席票の準備をする。

 隣にいる奈々は焦っている。出席票を忘れたのだろうか。

 やっとの事で見つけ出したのでホッとした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ