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幸せと儚さ
深い森、佇む少女。
少女は一人で....独り....。
長い。永い。
眠りから醒めた少年。
「ずっと....ひとりだったんだね。」
「ずっと....ずぅーっと待ってたんだよ?」
「ごめんね。遅くなって....
。」
「いいんだ。戻って来てくれたから....。」
少女は少年に抱きついた。
離れていて逢えなかった
そんな刻を埋めるように。
強く。
強く。
離さないように。
深く。
深く。
もう離れないように。
少女は眠る....。
長い永い眠りに....。
今度は離れないように。
強く深く抱き締めて....。