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第2話

二話目です。サブタイトルは【ミコトの○○】です。

〇〇に何が入るか予想してみて下さい。

ちなみに第一話のサブタイトルは無いです。

 結局、その日はミヤビが自分で夕食を作った。 

 ミコトはやや不服そうにしていたものの、仕方ないと炭を食べてその日を終えた。


「契約の儀」当日。

 ミコトの目覚めはいつもと違っていた。

「ミコトー!起きて〜!」

「ぅん……」

「むにゃむにゃしてるミコトもいいけど、今は早く起きないと!遅刻しちゃうよ!!」

「くぁ〜…… おはよう、ミヤビ」

「うん、おはよう」

 ミヤビの顔はどこか恍惚としていて、ミコトも薄く微笑む。

「今日はあの夢を見なかったんだ。だからこの時間まで寝れていたのかもしれない」

「いっつもうなされて自分で起きてくるもんね。これから見なくなるといいけど…」

「それはわからんな。それで、今日は上手くできたのか?」

「え?ああ、朝ごはん?めちゃ上手にできたよ。美味しいはず」

 それを聞いてミコトの顔が更に綻ぶ。

「良かった。昨日の炭は腹に優しくなかったからな」

 そうミコトが笑いながら言い、それを聞いたミヤビの顔が少し曇る。そのことに気づいたミコトが咄嗟に謝る。

「すまん、作ってくれているのに文句を言ってしまった」

「っ…! そんなのっ、私の我が儘なのにっ…! なんで…!」

 それを聞いた途端に泣きそうな顔になり、震える声でミヤビが言った言葉。それを聞いて、ミコトはミヤビを慈しむような眼差しでミヤビを見つめ、優しい声で答える。

「ミヤビは俺の唯一の血縁であり、俺はミヤビが一番大事だからな」

「でもっ…!血縁ってだけじゃん…!それ以外は…!」

「家族だから。それだけでは、ダメなのか?俺にとってミヤビは大好きな家族で、ミヤビのためならなんだってする。それは誓う」

「っ…!ミコト…! ――!? 後ろっ!!!」

「なんだ!?」


 振り向いた瞬間、ミコトの視界に何かが入り込む。

「誰だ! 出てこい!」

「ミコト! 右!」

「おう!」

「左!」

「クソッ……!」

 左右に、前後に、はたまた上下に。ミコトを嘲笑うかのように執拗に周りを動き続ける何か。

「!? あれ!?」

「どうした、ミヤビ!」

「いないの! 消えた!」

「消えた!?」

 迎撃姿勢を解き、ふっと力を抜くミコトの周りには、何もいなかった。

「なんだったんだ……?」

「大丈夫?怪我は?」

「あぁ、ない。大丈夫だ。ミヤビは?」

「私も大丈夫」

「良かった。それより、なんだったんだ……?」

「さあ……? ありがと、ミコト!」

 そう言って明るく笑うミヤビの顔を見て、ミコトも微笑む。

 家族愛溢れる笑顔の二人の間に、さっきの何かの存在を感じさせるものは何も存在しなかった。


「ところで、時間! 今日は遅れらんないよ!」

「そうだった!忘れていた!――今何時だ!?」

「えっと、十一時二五分!」

「なっ…!もうそんな時間なのか!? 時計いじってたのは、直したんだよな!?」

「あ!……あぁ、えーっと…… ごめん、忘れてた」

「なんだ、直してなかったのか……」

「ああ、いや、えっと、言いにくいんだけど、壊れちゃったの。だから――」

「なっ…… もしかして、今は……」

「うん。多分、もう――」

「馬鹿ミヤビお前ぇ…!なんで先に言わないんだよぉ…!!」

「ごめんって!ほら、私も一緒に行って謝るから、急ご!」

「ああ、急ぐぞ!」


「「遅れてすみませんでした!!」」

 そう同時に言い、頭を下げるミコトとミヤビ。

「うん、なんで今日は遅れたんだ?」

 二人が息ぴったりに謝罪するのを見て、苦笑いを浮かべながらも優しく対応するフミト。

「えと、私が昨日のいたずらした時計を直そうとした時に時計を壊しちゃって――」

「それを報告するのを忘れていて、今日の朝ついさっき俺も聞いたところです」

「なるほどなぁ……。 うん、まあ、別に俺はいいんだけど、ホラ、村長もいるからさ……」

 そう言うフミトの顔は昨日よりもどこかやつれて見えた。ミコトが遅刻している間、フミトが村長に叱られていたのだ。

「俺が村長の機嫌取りはしておいたけど、それでもまだご立腹だよ。ちゃんと謝りなよ」

「「はい、すいませんでした…」」

 刀霊殿の中に入ると、椅子に座りながら腕を組み顔を顰めている老人の姿があった。

「「遅れて誠に申し訳ございませんでした!」」

「やっと来おったか、このたわけめ。……何故ミヤビもいるのだ?」

 疑問を口にする老人の顔からは怒りという感情は減っていて、不思議そうな表情をしていた。

「えっと、私が原因だからです」

「此度の遅刻の、か?」

「はい。私がこの前時計にイタズラしていて、それを昨日直そうとして壊したんです」

「それで、ミヤビが僕に報告するのを忘れていたのでこうなりました」

「そうか。本来なら二人ともに罰を課していたところだが今日は『契約の儀』だからのぅ――」

「「ありがとうございます」」

「――許すなんて言っておらん。二人ともに明日の公屋の掃除と門番をしてもらう」

「「ええ……!?」」

「この村で遅刻は重罪だからの」

 老人がにっこりと微笑みながら告げた言葉には優しさなど一欠片も存在していなかった。

「俺は悪くないです!」

「じゃが、ミコトもまた時計が壊れていることに気づかなかったじゃろう」

「…でも!」

「言い訳するとは見苦しいのう」

「……すいませんでしたよ…」


 ミヤビとミコトが村長にしっかりとお話をされてから三十分後、ついにミコトの『契約の儀』が始まった。

「ミコト、お前は今日より術刀と共に一生涯を過ごすことになる。その番を選ぶのだ」

「はい……!」

 ミコト、フミト、村長の三人で刀のもとへ歩むと、そこには信じられない光景が広がっていた。

 刀霊殿の奥、百を超える刀が鞘に収まりながらも、自分をアピールするかのようにカタカタと揺れて、いくつかの刀は床に落ちてなおアピールを続けていた。

「おぉ、これは……」

「何か理由があるんですか?」

「ああいや、俺も初めて見る光景だな。……多分、ミコトに相当な才能があるんだろう」

「そうじゃな。儂も多くの儀を見届けてきたが、このようになっとるのは初じゃ」

「初めて――」

 百以上の術刀の中でも、ミコトの眼を惹く術刀があった。

 自分が選ばれることをわかっていたかのように一切揺れたりせずにアピールをしていない刀だった。

「あの白い鞘の刀……」

「あれか。ちょっと待ってろ、取ってくる」

 フミトが持って来たその刀からはとんでもないオーラが放たれているようにミコトは見えた。

「お前は、なんでそんなに眼を惹くんだ?――『おい、おい!』」

『聞こえてないのか?まったく、手間が掛かる……』


 目を開けると、そこは刀霊殿ではなかった。

 いや、村では無かった――

笑い方を文字にするのって難しいですね……

「ははは」、なのか「あはは」、なのかそれとも他の何かか。

多い割に合わないと文章が崩れてしまうので難しい……

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