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首根っこを取る者たち②…冥王星が見たルパン三世(フランス編)

作者: 徒然生成
掲載日:2025/11/08

✦首根っこを取る者たち②


― 冥王星が見たルパン三世(フランス編)


Pluto’s Prophecy:248年毎の破壊と再生


---


■プロローグ


私は冥王星。

太陽の周りを248年かけて一周する、

最果ての記録者。


人間たちが歴史と呼ぶものは、

私にとってはただの“呼吸”だ。


破壊の息を吐き、再生の息を吸う。

248年ごとに地球はその呼吸を繰り返している。


1776年――アメリカ独立。

1789年――フランス革命。

民主主義が、血で生まれた季節。


1518年、ヨーロッパでは狂気のダンスが街を呑み、

1270年には東と西が初めて交わり、

1006年には狼座の超新星が夜空を裂いた。


人間は忘れる。

だが、私はすべてを覚えている。


そして今――

再び、私は水瓶座に帰ってきた。

248年目の“再生の季節”を告げるために。


---


■ルーブルの朝 ― 2025年10月19日 午前9時30分


秋のパリ。

ルーブル美術館のガラスピラミッドが

朝の光を跳ね返していた。


観光客のざわめきを切り裂くように、

モトクロスの爆音が響く。


ブオオォン!


悲鳴。

カメラの閃光。

黒いバイクが大理石の床を蹴り、

展示室を突き抜けた。


「自由を取り戻すんだ!

 ナポレオンの宝は、

 俺たちの祖先の魂だ!」


男の名は――ドゥードゥ・クロス・ビチューム。

パリ郊外の移民三世、39歳。

SNSフォロワー200万人、Z世代のヒーロー。

世界は彼を“ルパン三世”と呼んだ。


彼が奪ったのは、金でも名声でもない。

ナポレオンが世界中から奪ったルーツの結晶。


アフリカの血。

アジアの祈り。

アラブの詩。


ルーブルは、それらを封じた“魂の墓場”だった。

そして、その封印は今、破られた。


---


■冥王星の声


「古きものを壊さねば、新しい命は芽吹かぬ。」


それが首根っこの法則。

破壊と再生。

そして、魂の真実への帰還。


ドゥードゥは盗んだのではない。

“奪われた記憶”を取り戻したのだ。

ナポレオンの宝石とは、

彼自身の“ルーツ”――魂の故郷そのものだった。


---


■世界の共鳴


映像は数分で世界を駆け抜けた。

再生回数は1億回を超え、コメントが炎のように流れる。


「本物のルパンが現れた!」

「自由を盗め!」

「俺のDNAもルーブルに眠ってるかもしれない!」


世界のZ世代が動いた。

“何かを壊す”のではなく、

“自分を取り戻す”ために。


カルマが燃え、

記憶が蘇り、

光へと変わっていく。


私はその光を見届けた。

破壊は終わりではない。

それは再生の始まりなのだ。


---


■日本の寂しい夜


東京。

カーテンを閉め切った部屋で、

37歳の男がスマホの光を見つめていた。


「俺のルーツって、どこにあるんだろう?」

「久しぶりに、旅してみるか?」


10年以上、動かなかった時間が静かに動き出した。

外に出てみよう。

太陽の光を浴びてみよう。


その夜、

一人の“寂しがり屋”が再生を始めた。


---


■老人の祈り


67歳の老人が、

コーヒーの湯気を見つめながら呟いた。


「日本の自由は、いつも海の向こうからやってくる。

じゃけど、今度は違う。

 宇宙の奥から、

 魂のリズムが響いてくるんじゃ。」


老人は知っていた。

140万人の“まだ声を出していない若者”が

日本にいることを。


「家族に怒るな!

 世界に叫べ!

 お天道様は、外にいる。

 光は自分で浴びに行くもんじゃ!」


彼のその声は、

静かに私の軌道を震わせた。


---


■冥王星の記録(終章)


私は知っている。

人類の魂は248年ごとに生まれ変わる。


1518年――狂気の舞。

1776年――自由の声。

2025年――ルーツの再生。


そして――

2024年、アメリカでトランプ2.0が始まった。

「America First」という名の呪文が、

世界を再び分断し始めている。


人々は気づかない。

それが、

かつて王を倒した革命の“逆回転”であることを…


民主主義は静かに崩壊しつつある。

だが、それもまた再生の一部だ。


破壊は絶望ではない。

それは魂のリセット。


フランスのYouTuberの青年も、

東京の寂しがり屋の青年も、

同じ根を持つ花。


---


■エピローグ


午前9時30分。

パリの光がガラスを砕いた瞬間、

Z 世代のカルマが動き出した。


アメリカでは、

新たな“王”が民主主義を縛り始めている。

けれど、恐れることはない。


破壊は“痛み”ではなく、“誕生”の合図だ。

私たちはもう観客ではない。

歴史を“観る側”から、“創る側”へ。


破壊の中にしか、本当の優しさは生まれない。

下を向いている君へ…


そう、誰もが、

再生の主人公になれるのさ。

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