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       9 KMドラッグストアー

 KMドラッグストアーとは酷い名前だと思うが自分には他に思い付かない。この店が長く大きくなっていくとは思わなかった。

        9  KMドラッグストアー


 我ながら酷い名前だと思う。キャサリンとマリエールの薬局だ。キャサリンがKから始まるわけでもなくドラッグストアーが薬屋でもないので本当の名前は違うのだが意味あいとしてはそうなる。キャサリンもマリエールも絶対的な存在なので文句が出る事はない。宰相と伯爵とその一派の王都邸宅と付近の直轄地を多目に貰ったら凄く広くなった。1000体のアンドロイドが24時間365日働き続ける。販売部門は薬局だけでなく、ジュエリー、装飾品、お酒、食料

お菓子、飲み物、衣類、防具、武具-------------。娯楽コーナーには遊園地、幻影、手品、映画、ゲーム、屋台---------。教養コーナーには新書、文具、図書館、博物館、プラネタリウム--------。公園、池、動植物園、水族館、科学館、歴史館、美術館--------。が程よいバランスにある。全員が医者であり薬剤師であり看護師である安心感もある。

 これ以外にも上下水道、ゴミ処理、灌漑、養殖、畜産、養鶏、農林水産業、鉱工業と幅広い。王都内唯一のダンジョンもあり、初級から中級の育成の場でもある。ここだけで使えるギルドカードは5歳から使えるしダンジョンへはカードがなくても入れる。

 採算など考えなかったが、良く儲かる。国民は娯楽に飢えている。女王の信任が厚いからどんな事業をしても支持される。瞬く間に王都の上下水道事業とゴミ処理事業が進む。

 転移やフライは所有はしているがあまり必要性を感じなかった。しかし海の開発をするのに不可欠だと判った。何処を開発するか。どうやって開発するか。何処に海の魔獣がいるか。新しい事を始めるのにはやり方を示さなければならない。転移やフライをするのはアンドロイドに示すためだ。アンドロイドに指示は出来る。しかし私がやった事のない事をやれと指示する事は出来ない。フライや転移はマリエールが始めにやって見せなければならない。

 キャサリン女王が主催する王宮社交会の食事をKMドラッグストアーが担当した。畜産した高級牛を始めチーズや生ハムなど陸の物と海産物を出してみた。ホタテやカキ、シャケやブリを上品にアレンジした。事前にキャサリンや兄妹、元国王や王妃にも合格を得ている。

 料理は評判がいい。各テーブルで貴族達が談笑する中、キャサリン女王とマリエールが各テーブルを回る。先ずは公爵のテーブルへ行く。公爵が、

「これは女王陛下と英雄マリエール殿、お2人共にお美しい。お2人のお陰で我が公爵家の名誉も回復されました。お2人の活躍、感謝します。」

テーブルのメンバーも口々に評価してくれる。

「皆様のお陰です。私のあの場での発言で反撃があれば、この場はありませんでした。」

ある意味真実だがカラクリはある。主要な貴族が集まる場で、第2王妃や宰相らを糾弾する事は難しいし危険だ。護衛もいる。命の危険もあった。しかし、マリエールの渾身を込めた付与魔法でキャサリン王女は無敵だ。威圧と精神支配でキャサリンの言葉は人を操った。誰も止められない。

「女王様の人徳のなす業です。」

キャサリンはありがとうございます。と流し、次々とテーブルを回った。マリエールは英雄と言われたり、料理を褒められたりした。

女王陛下の役に立てたなら嬉しい、とか海鮮料理は今後広げていくつもりです。と応えた。

 女王の王宮社交会の料理を任された。海鮮料理も出してみた。

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