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        79 賢者

 賢者の館に訪ねた。マリエールは先輩としてあなたの真実を語って欲しいと賢者に語った。賢者は人間の文明が発展しないようにしている事を語った。

            79  賢者


 翌週、賢者の館を訪れた。門番がいたが2人は簡単に中通された。試練とかも無く、アンドロイドに賢者の部屋に案内された。壮年の男性だった。アンドロイドは3人にお茶とお菓子を出して退出した。マリエールは賢者に、

「この者にはいずれ不滅の存在として、星を守ってほしいと考えている。先輩として賢者の真実を語って欲しい。」

賢者は目を細めて、品定めをするようにジュリを見た。

「成る程、マリエール様はお目が高い。彼女は人は平等の存在と捉え、それぞれ真実がある捉えているように見えますな。その考えはマリエール様、シルビア様に通じる考えで私も否定するつもりもありませんが、私はそうは考えません。この世に害悪なす存在の人権は否定します。この星に発展をもたらす存在も。」

星に発展をもたらす存在を否定する考えにはジュリは合意が難しい。否定した結果が今のこの星の姿としてもそれがこの賢者がシルビアより優れいる証明にはならないだろう。賢者は続けた。

「私が頂いた。人間の文明を滅ぼす手段は天変地異です。火山が爆発して熔岩が大量に流れ出し、気候が変わり、当時の生物の8割を滅ぼしたこの星の生物絶滅と同じシナリオです。生き残る2割の中人類がいると判断出来るほど、私は楽観主義者ではありません。」

シルビアのように次を考える事が出来ないのだ。マリエールは、

「賢者さん、私はお渡しする時話ましたよね。これは天変地異の魔法だって。文明を消滅するほどの天変地異はかなり大きなものが必要だろうと2人で話し合いましたが、人類を絶滅させるほどの天変地異は望みませんでしたよ。小出しで何度も天変地異を起こす事も出来ます。8万年の経過があなたの記憶を変容させていませんか。」

賢者は驚いた顔をしている。

「天変地異を恐れあまり記憶の変容があったようです。確かに天変地異の魔法は小出しに何回も使えますし、氷河期にする事も可能でしたね。天変地異の魔法を使えば人類は絶滅するというのは、自分の行ないを正当化する言いわけだったような気がします。もう一度何が最善か考えてみます。」

しかし、賢者は言葉を繋なぐ。

「マリエール様は、自分で作らた不滅の存在ならそれを取り消し殺す事が出来る筈です。自分の勝手で記憶を改竄した私を生かしておく理由もないでしょう。それに隣のジュリさん。何かの理由で不滅の存在にしなくなっても殺すつもりもないですよね。」

マリエールは少しバツが悪そうだ。

「賢者さんが記憶を改竄しているのは直ぐ判りました。というか私と話している時からこの魔法は使わないと決めてみえました。それはあなたの真実。使わないと決めたあなたがとった選択。今のあなたを認めたのもその結果を受け入れたのも私よ。今後どうしていくかもあなたが決めて、ジュリは私の勝手で連れ回しているだけよ。拒まないから不滅の存在になる覚悟あるようね。時期も含め本人に任せてあるけど、おばあちゃんになって不滅の存在になると言われても困るけどね。」

あら、そうだったの。

 理由を自分与えられた魔法が天変地異という恐ろしい魔法で、使えば人類が滅びるからだと言った。マリエールは否定した。使わないと決めたのは賢者自身だ。

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