76 その後のジュリ
専門学校は3年間全科目クリアーの偉業を達成して大学に進んだ。大学でも高成績を取り続けている。能力も多く得たジュリは、人の数だけ真実がある事知る努力を欠かさない。
76 その後のジュリ
ジュリは3年間全科目クリアーを続け、大学の宇宙学部宇宙学科に進学した。マリエールはジュリを様々な所に連れていき、様々な体験をさせた。ジュリに宇宙船を操縦させたり構造、原理、作り方を説明する事もあった。マリエールは様々な能力をジュリに与えた。アイテムボックスには個別部分の外に共有部分が加わった。魔法も様々な物を与えられ空気のない極寒地でも灼熱地獄でも行けるようになった。転移もフライも可能なので待ち合わせ場所が基地になった。攻撃魔法防御魔法、治癒魔法ライト魔法、感覚強化魔法、知力体力強化魔法も取得した。個別アイテムボックスには大学4年分のテキストや参考書問題集や関連文献、最新の研究資料もある。
ジュリは単に勉強ばかりしているわけではない。友達との交友関係、先生達との良好な関係、周りの人々との関係を大事にしている。中でも同じ宇宙学科の女性2人との関係は密接だ。同じ宇宙学科も男性の方が多い。一人同じ宇宙専門学校で宇宙船と惑星学を取得した学生、一人は大学受験専門学校から来た学生だ。
ジュリは人に考えを押しつけたりしない。自ずと八方美人的になる。女の子だからアクセサリーやお化粧品、アイドルや旅行の話しが多くなる。正直あまり興味はないが、そういった知識が増えていく。男子学生ともほどほどの関係でいる。ジュリは美人だしスタイルがいい。勉強もスポーツも万能だ。穏やかで親切だ。男子学生に人気だ。角が立たない程度の付き合い方はする。これも人の数だけ真実がある事の一環だ。否定はしないし可能ならば受け入れる。ただ女子学生には受け入れる事が多いが男子学生を受け入れる事は少ないだけだ。
プライベートな面ではそこそこだが、学習面の彼女はまさにレベルが違う。専門学校と違うのは集団授業が中心な事だ。宇宙学科は、専門学校のレベルを上げた物に数学物理化学地学生物を加味した物だが、それぞれ他の学科の方がより専門的だし、特に1年は数学物理化学地学生物に中心が置かれるので専門から外れる事が多い。また学期途中でも試験を取れば単位が取得できるので、同じ時間帯に複数単位取得が可能だ。ジュリは一つの時間帯に4つの単位を取得するのが普通のことなっている。
大学側も協力的だ。実習はできるだけ、曜日時間を合わせたり試験要請には直ぐに応じるなどだ。大学自体がジュリに協力しているようにみえる。
土日のどちらかは大抵マリエールの呼び出しある。多くは文明のある星だ。この時マリエールはジュリに防御魔法と攻撃魔法を用意するように言われた。物騒な星に行くのだな、思った。出かけたのは洞穴に住む原住民だった。原住民は、
「以前は高い文明を持った星だったけど、シルビアが封印を解いて恐竜を招き入れたんだ。」
ジュリには何の事判らない。いろいろ聞く内に人間が高度な文明を持ち環境破壊や核兵器を持つとシルビアが恐竜の封印を解き、文明を破壊するそうだ。説明をしてくれたのはマリエールだけど。次回はシルビアに会いに行く事になった。
週に一度はマリエールと出かけるようになった。ある惑星は、防御魔法と攻撃魔法が必要だと言わた。洞穴に住む原住民からシルビアが封印を解いたと言われた。




