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         73 夏休み

 一学期が終わり、ジュリは全科目クリアー出来た。後期のテキストも受領して、先生から後期を含めてポイントを指示された。

            73  夏休み


 ジュリは一学期、全科目クリアー出来た。並大抵の努力ではない。毎晩夜遅くまで予習した。一学期の終わり後期のテキストも渡された。先生から、

「これから時間取れるのは夏休みだけだ。後期の分もしっかり予習して来なさい。」

としっかりポイントの書かれた用紙を渡された。約束の時間に両親が迎えに来てくれたがマリエールが乗っている事はなかった。

 兎に角勉強だ。朝から夜まで予習を続けた。先生に書いて頂いたポイントに沿って勉強を続ける。授業が無い分はかどる。1日4日分の予習が出来る。

「とても後期全部の予習は無理だな。」

と思い始めた頃怪しい手紙が来た。

「差出人も切手もないわ。嫌がらせよ。警察に届けた方がいいわよ。」

心配する母に、

「中身を見て判断するよ。」

こんな手紙寄越すのは一人しか知らない。碌でも無いけど楽しい誘いだろう。

 部屋で開封した。やはりマリエールだ。今回は旅行の誘いだ。宇宙への誘いだそうだ。

「今回は宇宙への誘いです。10日の午前7時丸池公園東出入り口付近で白い飛行車両でお待ちします。行き先は原始人の住む惑星です。服装はズボン、ジャンパー、タオル、マスク、護身用のナイフなどです。帰宅は夕方になる予定です。出欠の連絡は---------------。」

だそうだ。行くしかないだろう。受付てくれた人から昼食は用意された方がいいかも知れません。と言われた。

 家族には友人と約束したと言って家を出た。丸池公園に行くとマリエールは既に待っていた。後部座席に誘い、いろいろ説明をし始める。運転手がいて出発した。

 以前マリエールが言っていた大陸中央の宇宙船基地からその星に向かうらしい。それにしてもこの飛行車両は速い、大陸中央と言えば何千kmあるだろうにもう到着らしい。しかももう宇宙船近くにいる。ジュリは怪訝そうだ。

「きみも我々を技術を一度に習得するのは難しいだろう。だから宇宙専門学校がある。こうして手順を踏む。これは瞬間移動つまり転移を使っている。さあ、宇宙船で移動だ。」

転移が使えるなら、飛行車両で移動してもいいように思うけどそれはそれ何だろう。宇宙船に乗るといきなり惑星の上空だ。

「ここはモンキー星と呼んでいる。大型獣多い中で懸命に生き残る手段を模索する猿に遭遇した。戦いは今も続いている。生態系を維持しながら援助している。あそこだよ。我々が援助しているモンキーの棲家は。」

そこは、大きな湖の中の島だ。何か栽培しているようだ。陸とも繋がっている。砦や壁で守り固めている。宇宙船は島の半島の先に着地して3人が宇宙船から出るとアンドロイドが宇宙船を収納した。

 マリエールは、

「この星のモンキーは、会話が出来るんだ。きみもこの星の言語が判らないと居てつまらないよね。万能言語の能力をあげよう。」

マリエールこの星の言語を話出した。違う言語なのは判るが意味は判る。ジュリもこの星の言語で話してみた。会話が成立する。複雑な言葉はないようだ。

 いよいよ集落に着いた。

 夏休みは勉強づくめだ。後期の範囲は終わりそうにない。そんな時、マリエールから宇宙旅行の誘いがあった。モンキー星と言うそうだ。マリエールから万能言語の能力を得た。

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