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         58  封印解除

 封印が解除され、恐竜達が流れ込む。東のアロサウルス、北のプテラノドン、西のティラノザウルスが現れ人類文明は崩壊した。

            58  封印解除


 アロサウルスの攻撃は、なんとか回避した。人間達は自分達の武器の威力を誇った。シルビアは姿を隠し、武器の製造所、研究所、保管庫などを襲撃した。

 北からプテラノドンが来襲を始めた。農民を去らうくらいだったが、次第に中央部、東部にも展開して、被害を拡大している。東部の戦線が、影響を受け、アロサウルスが侵攻を始めた。新型の武器はシルビアの作戦での残りが少なく、抵抗する事が出来ない。そして西からティラノラウルスだ。ディノニクスもいる。中央街も軒並破壊され逃げ惑う人々がいる。その上空に美しい少女の姿があった。シルビアだ。それを見つけた市長が、

「これはシルビア様、これはあなたが与えた試練だったのですね。我々はあなたのご命じになることは何でも守ります。9万年前と同じように、再び我々をお救いください。」

シルビアは興味なさそうに、

「人間を守るという使命は終わったの。今度会う機会があれば挨拶くらいしてあげるわ。」

 シルビアは、美しく清らかな人間の少女10名ほどを集めて人間の大陸の東の島で生活している。実際に彼女達は死んでいる。人間の記憶と身体を持ち、妖精の魂を持ちシルビアの能力を持ち、シルビアとお互いに念話でも会話でも出来る、かなりやかましい存在だ。シルビアのアンドロイドになるが、妖精がべースというのと本人の記憶もあるのでアンドロイドらしさは少ない。命令には従うが、どちらと言うとお転婆だ。シルビアは、

「人間の文明は滅びる。ドラゴンのいないこの地で恐竜達、人間達がどうなっていくかも興味深い。この11人は知識を共有出来る。11人バラバラになって知識を広げてはどうだろう。さてこの世界は様々な転移陣で溢れる。各自活躍して知識を集めよ。」

かなり投げやりな言い方だ。シルビア自身自分が何やっても意味はないと思う。自分に力と知識があったら、違った未来があった筈だ。こんなやり方をするとマリエール様に相談した所、マリエール様はこんな返事をくれた。

「きみは失敗したわけでわない。それでも次回備えたいという気持ちは理解出来る。どういう状態で封印し、どういう状態で封印を解除するか、封印した後の恐竜をどうするか。ドラゴンをどうするかなど決める事は多い。きみが思うようにすればいい。」

何か見放されたように感じるのだけど気のせいかな。兎に角、自分で行き場所を決めて、自分でアポイント取り。出掛ける事にした。参考までに、行けそうな所をリストアップしてみた。概ね一年づつで回して行くといいだろうけど、数年掛かる課題もあるかも知れない。

 マリエール様の所へ行く事になったのは、アンドロイド007だ。アンドロイドを三桁まで増やすつもりはないがそこは乗りだ。私のアンドロイドの中では優秀だ。問題は起こすまい。自分もマリエール様に自分アンドロイドがどこまで評価されるか楽しみだ。

 シルビアは、死んだ少女達をアンドロイドにして、みんなで知識を身に付ける事にした。始めにマリエール様の所に行くのはアンドロイド007だ。

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