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         57  9万年後

 シルビアが火縄銃の撲滅に取りくんでいた頃に、マリエールから、車両や航空機が出来た時の対応を考えよと言われた。

            57  9万年後


 シルビアは不滅の存在としていろいろ旅をした。人間の歴史をまとめマリエール様に送って褒められた事もある。マリエール様から

「そろそろ人間に変調はないか。」

と言ってみえた。最近人間で変わった事は火縄銃作るので本体と制作者、研究者を始末している。

「火縄銃ですね。困った物です。」

ドラゴンとディノニクスしか葬っていないから、大陸の外の所には恐竜がいる。より安全を求めて、ここに来る人々がいる。またここは農業が発達して人口が増え、教育や科学技術が進歩した。

 化石燃料を使う事に、シルビアはそれ程神経質にはならなかった。この地域は広いと言っても5万平方キロメートルだ。取れる資源も知れている。しかし、銃機は別だ。絶対認められない。

「そろそろ車両や航空機の開発が始まるかも知れない。どうするか考えておく必要があるかも知れない。」

歴史文献で知ったのは人類が核を知って利用したのが、ドラゴンを産んだ原因らしい。私はもっと前に止める。

 でも車両や航空機か。この星には、海洋進出と言う概念はない筈だ。海には怖い魔物が居て、特にクラーケンがいるために、海から100m以内は近づけないし、他の地域も恐竜がいる。車両や航空機を作って何が出来る。高々5万平方キロメートルくらいを巡る車両や航空機なら止める意味もない。人間は考えるだろうか。車両や航空機、船舶で海洋進出、恐竜と戦う事を、愚かしい。そんな未来はない。どうせ化石燃料を使うのだ。先は知れている。

 始めに開発されたのは石炭ボイラーだ。暖房に使われたり工場で使われたりした。シルビアは火縄銃と戦っていた。しかし、火薬は発達した。ダイナマイトだ。シルビアはその撲滅に躍起になった。新型銃やライフル持った兵士と戦った。

 もはやこれまでと思った。ドラゴンを復活しようと。でもその前にやる事がある。マリエール様にお伺いする事だ。早速シルビアは

マリエールにお伺いを立てた。

「ダイナマイトか。火縄銃もまとも出来ない内にか。ボイラーが原因か。しかし、面倒だな。核まで行き着くのは時間の問題だ。ドラゴン嫌待て、そんな事しなくても、シルビアが封印を解くだけで問題解決しないか。頃合いを見て再度封印すればいいだけだ。どうだシルビア。」

マリエール様は致上の才知だ。ドラゴンを召喚しなくても封印を解けば解決するだろう。頃合いを見て封印し直せば済む事だ。

「ありがとう御座います。」

ささっそく取り掛かった。9万年前の記憶は曖昧だ。封印の感知をして辿り付いた。封印はしたけど解除は始めてだ。封印よりも簡単というわけではない。封印のシンメトリーのような物だ。封印の時はディノニクスが大変だったが今回は、遮るものがいない。1時間くらいで封印解除ができた。

 影響が確認できたのは、東の方だ。アロサウルスが、集落を襲った。この地域に軍があるわけてはない。集団毎に自主防衛しているだけだ。しかも9万年戦いがなかった。戦闘の経験がない。アロサウルスや草食動物は人間や農産物に味をしめて次々と繰り出した。中央に近づく敵は新型兵器が使われる。一撃必殺とは行かなくても十撃放てば仕留められる。アロサウルスとは縄張りが決まった。救済されない人々には気の毒だが仕方ない。シルビアには思い通りの滑り出しだ。

 由々しき事態に見舞われた。ダイナマイトだ。優れた火薬が出て、シルビアに対応出来ない。マリエールにお伺いを立てると封印解除を言われた。

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