54 マリエール来訪
マリエールが来訪した。村長と話、シルビアにアンドロイドを付けた。ドラゴンは役割を果たしただけだ
という。
54 マリエール来訪
アンドロイドは村長にドラゴンが来る事と、それを討伐してくださるマリエール様の来訪を告げた。村長は、
「あなた以上に強い方ですのですね。なんと頼もしい事でしょう。歓迎します。」
アンドロイドは転移陣を設置して場を整え、マリエールを迎えた。転移陣が光って、幻想的な雰囲気の中美少女が出て来るのは神秘的だ。
「私はマリエール、現在この地域の調査をしている者です。状況は理解しました。ドラゴンは退治しなくてはならない物でしょう。私が退治します。しかし、その後のこの星の事も心配です。アンドロイドを一体設置して行きます。シルビアさんに付けて行きましょう。」
と言って、小型のアンドロイドをシルビアに渡した。小型のアンドロイドは、シルビアに溶け込んだ。マリエールは村長達と話あい、
ドラゴン討伐後の村作りにも言及した。
マリエールはアンドロイドとシルビアと共に、封印の間に出掛けだ。マリエールは正面に立ち、シルビアとアンドロイドは側面に立つ。ドラゴンはやってきた。正面のマリエールにブレスを吐いた。マリエールは身を躱し、ウィンドウカッターを放った。アンドロイドもシルビアも攻撃をする。アンドロイドとシルビアはドラゴンの背後に回り込む。ドラゴンは全方向から攻められ苦しそうだ。ドラゴンは念話で話出した。
「お前達はこの星の人間ではないな。我は人間が増長する時に封印を解き、恐竜達をこの大陸に招くように作られた。その役割を果たしいるだけなのに何故邪魔をする。」
成る程、このドラゴンは任務を果たしているだけだ。
「どんな状態になったから役割を果たしたのだ。」
ドラゴンは堂々と応える。
「化石燃料を使い、この星の環境を破壊し始めたからだ。」
明確な応えだ。
「判った。この星が化石燃料を使い、環境を破壊する事になれば再び現れよ。」
マリエールはドラゴンの魂をシルビアのアンドロイドに収納した。マリエールはシルビアを不滅の存在にして情報の一部を共有した。
マリエールはシルビアにドラゴンの存在の意味を正確に伝え、この星の保全とドラゴン復活と封印はシルビアの役割だと告げて、宇宙船のアンドロイドとマリエールは旅立った。
シルビアは顛末を村長に伝え、ドラゴン復活と封印の任務を任された事を告げた。
シルビアは海辺に小さな街を作り、晴耕雨読の生活を続けながら
考古学や歴史の研究をした。ドラゴン視点の人間の歴史はシルビアに伝って来る。ドラゴン視点では一万年前人間社会で産業革命が起こり、大陸中で石油石炭の採掘が始まり、人間の欲が高まり、人間の高度経済成長時代になった。AI化も始まりアンドロイドの作成も始まろうとしていた。ドラゴンは決断した。
シルビアはため息をついた。ドラゴンは間違えたわけではなく、この国を救った。人間は10万年かけてゆっくり成長したのではなく、産業革命から数百年で取り返しようのない状態に至るのだ。他人事ながらマリエールの星は大丈夫かと思った。直ぐに思い返した。マリエールがドラゴンなのだと。
マリエールはドラゴンをシルビアに封印した。シルビアは海辺で晴耕雨読をしながらこの星の歴史を研究した。




